―「なぜ慶應體育會競走部で陸上を続けようと思ったのですか?」
高2の秋に日本ユースの標準を切って、初めて全国に出ることができた時に、当時の慶應競走部の先輩に慶應のAO入試を誘われました。
受験勉強もないからブランクなしで入部できて、陸上を続けられる上に、慶應に入れるっていうメリットしか感じなかったから、AO入試の受験を決めました。
しかも、ちょうど陸上の成績が伸びていた時期に声をかけられたから、大学でも続けたらもっと伸びるんじゃないかと思って。
慶應競走部の練習を見学しに行ったり、AOの先輩に話を聞いて、慶應競走部は『自分で考えるということ』が強みだと言われました。
昔から出されたメニューをひたすらやるっていうことが嫌で、自分でどう800mに落としこめばいいのかっていうことをきちんと理解してから練習したかったんです。
自分のスタイルは、慶應競走部とマッチしていると感じました。
—「慶應義塾體育會競走部の魅力、特徴はどんなところだと思いますか?」
自分で考えてメニューを立てられるところだと思います。
実力や実績のある人にも気軽に自分から質問しに行けるし、教えてもらえる環境も魅力ですね。
あとは、慶應にはスポーツ推薦がないことが大きな特徴だと思います。
やっぱり他の大学の強い選手は、陸上だけをやってきた人が多い気がしていて、慶應は勉強とか陸上以外のこともやってきた人が多い。
入部にタイムの基準もなくて、バックグラウンドが多様な人が多いことが特徴だと思います。
—「慶應義塾體育會競走部に入ったことで今後達成したいことは何ですか?」
競技面では、関カレで入賞することを目標としています。
やっぱり大学で陸上を続ける醍醐味は関カレにあります。
人間的な面で言うと、誰かに必要とされる人間になりたいと思っています。
中距離ブロックのみんなや女子選手に頼ってもらえる、何かあった時に相談したいなと思われる人になりたいです。
―「幹部になる前は、どのような競走部を理想としていましたか?」
私個人としては、中距離部員として、成績だけでなく雰囲気などで部に貢献したいと思っていたから
どのブロックもそうであってほしいなと思っていました。
—「そのためにどんな幹部でありたいと思いますか?」
下級生の意見を聞かず、独断で決めることはしたくないと思っています。
全員の意見を反映するのは厳しいかもしれないけど、せめて中距離の選手や女子の意見は汲み取っていきたいです。
身近な人間の意見はチーム運営にできるだけ反映させたいと思います。
—「では今、幹部として目指している競走部像はどんなものですか?」
慶應競走部は100何人もの部員がいるから、正直誰か一人が欠けたら違うチームになってしまうってことはないと思います。
でも、ブロック単位だと、もし一人欠けたら話し合いの着地点だったり、練習も違うものになってくる。
だから、このメンバーだったからこそ、結果が出たんだという思いになってほしいです。
1人1人の個人がいる意義を大切にしたいと思っています。
—「その理想に向けて、現在どのような取り組みをしていますか?」
1on1ミーティングを行っています。
折角の選手と話す機会ですから、幹部に求めるものとか、中距離でしてほしいことなど、
希望をさらっと聞くようにしています。
幹部会議では、今までは主務系に女子がいたから、
女子の意見も反映されやすかったと思うけど、今は私しか女子がいないから、
ここぞというときには女子的な意見をいうようにしています。
特に2年生の時は、関カレ1部っていう目標にフォーカスされればされるほど、
女子に疎外感が生まれるなって感じてた。
もちろん1部にいることは大事だけど、女子としても貢献できることはあるから、
1部昇格=男子だけっていう考えに集中しないように、
女子も同レベルで考えていきたいです。
—「選手としての自分の弱みと強みは何だと考えていますか?」
弱みは圧倒的にメンタル。
完璧主義だから、調子が良い時はどんな練習も質高く揃えられるのですが、少しでも心に変化があると練習にもすぐ影響が出ます。
強みはチーム志向の高さだと思います。
中距離部員が大好きで、同期はもちろんだけど後輩が好きで、最上級生としてみんなで練習していく中で、自分だけじゃなくて後輩たちも結果が出たら心から嬉しいと思っています。
チーム全員で結果を出したいっていう気持ちが強いです。
—「競技をする上で大切にしている価値観は何ですか?」
私が9年間も競技を続けているのを一番支えてくれているのは母親だと思ってます。
だから、結果を出して、母に恩返しすることが一番の目標というか、大事な価値観です。
昔、貧血に3回なったことがあるのですが、それ以来ずっと母が食事に気を使って作ってくれています。
そのおかげで今は貧血にならずに練習が継続できています。あとは、母はほとんど全部の大会を見にきてくれていています。
振り返ってみると、私は自分一人で競技をしているんじゃなくて、誰かのためだったり、誰かのおかげだったり、周りの人に恵まれてここまできているんだなと思います。
だから、これからも周りの人を大切にしながら競技を続けていきたいです。