―「なぜ『慶應義塾大学競走部』に入ったのでしょうか?」
中高と陸上を続けてきて大学でも続けるか迷っていました。
ただ、高校時代の陸上に達成できなかったことや未練が若干残っていて…
慶應に入ることになって高校時代達成できなかったことを達成し得る環境が慶應競走部でした。
陸上に再チャレンジするかどうか考えたときに、もう一度頑張ってみたいと思い、入部しました。
―「他の競技やサークルと迷われましたか?」
他のものと天秤にかけたりはしませんでした。
でも、4年間競走部に入ったら競走部主体の学生生活になることは分かってることですから、
それ相応の覚悟が必要だと考える人や、そこで迷ったりする人もいると思います。
そこを決断するのに多少迷いましたが、他とは悩みませんでした。
―「慶應の競走部に惹かれた理由はありますか?」
入った大学が慶應じゃなく、スポーツ推薦があるような大学だったらそもそもタイムで足切りとかあって入れなかっただろうし、
入ろうと思っていなかったかもしれません。
その点、慶應はもちろん勝敗にはこだわるけど基本的にタイムで人を拒んだりすることはありませんでした。
また、高校の時の先生が慶應の高校でコーチをしてた時期があって。
その時の教え子がちょうど3個上の先輩で、その人を介してのつながりがあって友好的に接してもらえたというのも要因としてはあると思います。
―「競走部はスポーツ推薦がないですが、強いのはなぜだと思いますか?」
部員間で教えあう文化だと思います。
一人一人が向上心を持って、自分より速い人を積極的につかまえて、吸収していくからだと思います。
―「幹部として目指す競走部像と、ご自身の取り組みについてお聞かせください。」
部員一人一人と部全体の向かっている方向が一致していることが大切だと思います。
體育會として、当然結果を求められるとは思いますが、部というのは部員一人一人によって構成されています。
部という大きな括りだけで見るのではなく、個人にも目を向ける。
その点今の競走部はできていると思います。
一方で、その逆も大切です。
自己ベストを出すとか、自分を中心とした視点で見たときに、部全体としての連動性に目を向けられないことがあるなって。
こういうことは主務系に入るまで全然気にしたことなかった。
部員が部の仕組みに不満を持ってたりとか、その仕組みを考えている側の幹部や主務系が部員に対してもっとこうしてくれればいいのにって思ってたりだとか。
そういうすれ違いが生じないよう、部としてまとまれるような体制を整えていきたいです。