公式戦直前特集~主将・主務対談編~

こんにちは!新3年全体マネージャーの橋本と桝田です。

公式戦直前特集にて梅沢、木村、篠宮、小林、鈴木(悠)、齊藤(凜)の計6名を紹介してきました。どのような感想を抱かれたでしょうか。
普段とは関わりのないブロックの人たちが考えに触れる機会になれば嬉しいです。互いを知り、自分を高める糧にしてもらえればと思います。

本日は遂に主将主務対談をご紹介します。競走部は規模が大きく全ての人のことを知ることはかなり難しいかと思います。そして現状は全体集合がなくなり幹部が意見を発信する場もない状態でした。
そんな中、代交代から今日まで部活を引っ張ってきたのが主将の藤木さん(短短・商)、主務の田村さん(中距離・商)です。本日の公式戦直前特集はお二人の考えてきたことが部員に示される機会になると思います(ちなみにインタビュアーは橋本、桝田でした笑)

是非最後までご一読ください!


主将・主務として冬季を振り返っていかがでしたか?

藤木)自分が思い描いているものが、慶應競走部が目指すべきチームなのか悩む時期もあった。4年間を通して競技力ももちろんだけど、部員に内面的な成長をしてほしいと思い、そういった機会を与えていくのが自分の役目なのかなと思う一方で、結果を残すためならもっと競技力向上にフォーカスしていくのが、チームのためになるのかなとも。この内面的な成長と競技力向上の二軸を両立して回していくというのは。冬季の間は内面的な成長を大事にしてきたので、シーズン中は競技力向上を大事にやっていきたいと思っている。
もう一人の自分をもって自分を見れるようになってほしい。今やっている練習は何につながっているのか、サポートは何に生きるのか、自分に必要にことは何か。それを俯瞰して見れるような土台作りを重きとしてやってきた。
冬季はチームとしてどうしていくかに悩んできたっていう感じ。

田村)10月末からは結構バタバタしていて、お互い自信がない中で、答えが出ていない中でやってきたよね。チームの方向性は二人で考えたり主幹部で考えたりしてきたけど、冬季を経てそれが成し遂げられているのか。不安の方が大きいというのが正直なところ。

藤木)不安の要素って最初に全部見えているわけではなくて、時期が移行していくごとに今対処しなきゃいけないことだったり不安材料って刻々と変化していったよね。

田村)目の前のことにいっぱいになって、あの時こうすればよかったと思うことがあるね。競技面もそうだし、環境づくりとかも。

冬季、力を入れた部分はありますか?

藤木)この代が終わったときに評価されるのは戦績のほかに施策になると思う。1on1とブロックミーティングは昨年度も行っていたけど、何が良かったのか、どう一貫性を持たせるかを考えてきた。

田村)やるだけじゃなくてどう意味づけして効果を選手たちも感じられるかというのを意識したかな。

藤木)振り返りシートは個人でやっている人はやっていると思うけど、幹部が振り返りの機会を設けることで、みんなに考えてほしいと思いはあるよね。

田村)きっかけを与えたいよね。「陸の王者、再興」とスローガンに掲げたけど、1年じゃ達成できない。陸の王者になれるように、再出発したいという思いもあったから。

藤木)1年で体制を軌道に乗せることがメインかな。土台作りをしていくことを軸にやってきたかなと。

105代としてのゴールがあると思いますが、現時点でいかがですか?

藤木)一人一人が競技に取り組める、競走部にいるということを感じられるのがあるべき姿だと思ってる。

田村)競走部を好きだったといえる状態で引退してほしい。4年間懸けるに値するものを得たと一人一人が言えるようにしたい。そうすればOBになってからも、競走部を自分たちの代と同じように応援したくなる。

藤木)好きだったと思えているのが大事だよね。自分だけじゃなく、周りの部員も自分と同じくらいこの部が好きだったと思えるようなチームになるのが理想だね。
幹部は、部を見るから、チームを考えるから、部に関心を持てていると思うけど、他の部員が部への関心が一律で持てているかと思うとそうではないと思う。現状、全体を見よう、部を俯瞰しよう、客観的な視点を持とうというのは年次があがらないとできていない。多くの人が自分本位になってしまっているのかなと。

田村)与えられている側になっているかもしれないよね。新しく作っていこうではなく、幹部が作ったものを与えるというのは目的の姿とは離れていると思う。上だけしか部を俯瞰できていないという状態と思うと、まだまだ道のりは長いなと思う。

個人としての、今シーズンの展望を教えてください!

藤木)主将って冬の間はどちらかというと表に出てこなくて、裏方のことも主務と手伝いながらやるのが多いんだけど、やっぱりシーズン入っていくと戦績残してこその主将。取り組みももちろんあるけど。試合でいかに貢献していくかということにこだわっていかなきゃいけないかなと。目標は高くしても届かないものは届かないという割り切りもある程度必要だと思っている。個人として六大で点数をとること、関カレで個人で100mに出場することは目標にしているけど、一番大きな目標は四継で全カレでしっかり表彰台に上ること

田村)主将という立場じゃなく、一個人としてだったら目標は違ってる?

藤木)同じかな。個人の100mの結果と四継の結果、どっちに自分の気持ちが向いているかと聞かれたら、ほとんどリレーの方。だからこそリレーで結果を残すためには自分も足が速くならないといけないし、100mでも結果を残さなきゃいけない。自分の中では自分の結果というのは目標を達成するための手段だと思っている。四継で勝つために普段練習に取り組んでいるという感じかな。
主将としては個人としてより四継で結果を残していくということが自分のできる、戦績で結果を残すということになるのかなと。

↑昨年の早慶戦対校100mに出場した藤木

四継で結果を残すために心掛けていることはありますか?

藤木)いかに仲間が言いやすいような環境を作るか、かな。リレーって緊急事態が発生して、突然走れなくなるってこともある。そうなったときに俺出番じゃなかったのに回ってきたぞという気持ちになってほしくなくて、常に自分がリレーを走るという意識を持ってもらうために、自分ごと化してもらうために、土台として全員の話しやすい言い合える環境を作るようにしている。

田村さんはいかがですか?

田村)そもそも主務をやろうと思ったのは自分がタイムの出る前だったから、タイムではもう貢献できないかもしれないというのが見えていて、去年はラストシーズンの気持ちで挑んでいた。けど、たまたま結果が出たから今主務兼選手という立場でやっている。
主務としては、ありがたいと思われなくていいから、当たり前の環境をみんなが当たり前に感じられるようにしたい。当たり前だと思ってほしくはないという気持ちもあるけど、個人としては常に練習ができるという恵まれた環境を恵まれたものとして知らず知らずのうちに使える環境にはしたいと思っている。
3年で選手は終わろうと思ったけど続けているのは、主務って忙しくて競技ができないんだろうなというみレッテルが貼られているなかで自分が走ることで、みんなに「主務が走ってるのに、自分はもっと高見を目指せるんじゃないか」「もっとあいつより頑張らなきゃいけない」っていうのを感じてほしいからです。だからなるべくみんながいるときに練習して、家とかで主務として頑張るという方が、この代ではチームのためになるのかなと感じています。

↑昨年の早慶戦対校1500mに出場した田村(左)

チームとして今シーズンどうしていきたいですか?

藤木)競技力向上はもちろんだけど、チームの士気を高めていきたい
チームの士気を上げるというのには、二つの要素があると思っていて、まず内面的な表現の仕方。自分のやるべきことを自信を持ってやっている姿というのは、周りが見れば、あいつはこういう風に練習しているんだなって思えて、間接的に士気をあげることにつながる。
もう一つの方の、外に対して表現していくことが競走部には足りていないと思う。士気を上げるために発信することが足りていない。全体集合なり、主将・幹部が考えていることを発信する場を設けることが大事なのかなと。

田村)士気を高めるというのにもつながるけど、あるべき姿を考えると、今必要なのはみんなが共通認識を持つことかな。
競走部としての方向性をみんなの中で意識できないから、あるべき姿には遠いのかなと感じている。1on1やブロックミーティングで、個人がブロックの視点に立ってみようというところは重視しているけど、ブロックミーティングの中でももっとチームのことを話していくべきだね。「陸の王者、再興」というスローガン、部としてという目標の大枠の中に自分はいるんだよというのを発信・共有するというのはやっていかなきゃいけないのかな。

藤木)シーズン前とシーズン入ってからで違うのは、シーズン前は展望だけ持っていればいいと思うけど、シーズンに入ると、現在の立ち位置、現状把握が大事になってくるのかな。じゃあ今どこ向いているのか。それが共通認識を細分化したものかな。戦力分析とか。部としての立ち位置をみんなが共通して知っていかなきゃいけないかなと。そのうえで同じ方向に向かって進んでいくべきなのかなと。1on1では、特に現状を分析させたり、部はどこにいるのかというのを強調して、部員一人一人が考えられるようにならないとね。

田村)個を飛び出して、日吉を飛び出して、他の大学を見たときにうちの部はどうなのかを幹部以外も考える必要があるね。

藤木)やっぱり他と触れるというのがいいよね。現状を把握するというのは他と比較して何が足りてる足りてないっていうのを知ることなのかなと。他校と接触する機会を増やせたらいいよね。他校を見る機会というのは現状試合しかない。一番大事な試合でそれじゃ遅い。練習会とか一緒にできればいいよね。

田村)自分の内面を見つめる機会はあるけどそれを比較できれば、慶應の競走部として目指していることが部員の中に浸透しやすい。そこはやりたいね。


最後までお読みいただきありがとうございました!

いかがでしたでしょうか。お二人の考えが伺える対談内容だったと思います。音声で伝えられなかったのが残念です笑
他人の認識を理解すること、疑問を持つこと、全てみなさんが考えることは部にとって大切です。この公式戦直前特集にあった通り、部員に様々な考えるきっかけを与える対談内容だったと思います。

明日からは全体集合が再開します。いよいよ公式戦間近となって参りました。各々精一杯頑張っていきましょう!