公式戦直前特集~中距離ブロック・梅沢龍輝編~

 

こんにちは、新4年マネージャーの原田です。

先日行われました第7回国士館大学競技会により、いよいよシーズンがスタートしました。12日後には1つ目の公式戦である「第55回東京六大学対校陸上競技競技会」が開催されます。

今年の冬季は、オミクロン株の急拡大によりチームとしてまとまって練習を継続することが難しく、ブロック単位での活動時間が多くなりました。そんな期間を経て迎える公式戦、少しでも各ブロックの取り組みや今シーズンに懸ける思いを知ってもらいたいということで、公式戦直前特集を組むことにしました。

今回は各ブロックの注目選手をピックアップし、インタビューをさせていただきました。

一人目は、中距離ブロック、そして副将の梅沢龍輝(総合・新4年)です。この冬季、どんなメニューも先頭で仲間を引っ張り、貪欲に競技に向き合う姿勢でチーム全体を鼓舞してきてくれた頼もしい選手です。

六大学に向けて、良い刺激の入る記事になれば幸いです。ぜひご一読ください!!

早速ですが、まずはこの冬季、一言でいうとどんな時間でしたか。

今まで生きてきた中で、最も熱量に溢れた時間でした。

一日中、頭が擦り切れるくらい陸上と競走部のことを考えていました。就活との両立で苦労もたくさんあったけど、最終学年として、何より副主将として決めた覚悟と情熱が、それらを跳ね返せたのだと思います。


当時はちょっとおもしろい(笑)って思っていた”パッッショオオオオオン!!!!”と叫ぶ酒井さんが、どれだけの覚悟を持っていたことか。前主将が説いていた価値観の重要性を、チームを引っ張る立場になってさらに深く感じることができました。

写真右:酒井

 

原田)上に立つからこそわかる”覚悟”があるよね。
酒井さんの「パッション」繋いでいってくれ。


では、中距離ブロックとしての冬季期間の取り組みや雰囲気を教えてください!

高い主体性勢いのある雰囲気だったのではないかと思います。

同期とノリで決めたような気もする”VV”という中距離スローガンが、今となっては中距離チームを表すこれ以上ない表現だったと思います。

この冬季は、順調に練習を積めた選手もいれば、怪我に苦しむ選手も多くいました。しかし、その中で各自が自分にできることに真摯に取り組み、互いに鼓舞し合う姿から、チームとしての成長を感じました。そのおかげで誰も欠けることなく、この厳しい冬季を乗り越えられているのだと思います。この調子でシーズンに入ってからも、中距離ブロックがチーム全体に大きな影響を与えられるように一同頑張っていきます。

 

原田)私はこの冬中距離帯同が多かったけど、梅ちゃん同様、中距離ブロックの「勢い」を感じていました。
昨年以上にトレ室のPB表を赤く染めてくれることを期待してます!!

ちなみに、ブロック内で刺激をもらった選手はいますか?

このチームで刺激をもらわない人はいないです。一人一人書きたいところですが、そんな尺はないと思うのでざっくりと。(笑)

まず、ミドル同期のみんな。ここでは書ききれないみんなの取り組みの姿からは、ラストシーズンに懸ける想いと覚悟が溢れていて、僕が頑張る糧になっています。
入学当初は1500m平均4’10”前後だった僕らが、全員ベスト出して3分台に乗ったことはこの先一生、誇りに思います。こんなもんではなく、6人全員で歴代最強の世代を目指して最後まで駆け抜けよう。

そして下級生。僕が1、2年生だった時よりもはるかにガッツのある選手ばかりで、日頃から本当に感銘を受けています。練習ができている人も、今は思うように練習ができていない人も、それぞれの覚悟ある行動から刺激を受け、僕も頑張っていかないとな、と奮い立たせられます。今後も学年関係なく、互いに影響し合っていけるチームにしていきましょう。

 

原田)ブロックの仲間への愛が溢れてるね。笑
日頃の練習を見ていても、互いが互いを高めあう存在であることが伝わってくる素敵なブロックです👍

 

それでは、次は個人的に注力してきたことを教えてください!

とにかく先導することを意識しました。

いかなる練習においても常に先頭を走るのはもちろんのこと、真っ直ぐ愚直な姿勢を示し続けることが、副主将として取るべき行動であると思いました。

また、部員との対話も大切にしていました。

これまでの活動を通して、チームとして勝利を目指す以上、誰か1人がどれだけ熱量を持っていても意味は薄く、それをいかに周囲に伝播させることが大切だと学びました。今は某感染症の影響でご飯とかには行けないので、その分日々の練習でのコミュニケーションを意識し、種目の垣根を超えて部員の強みの引き出し方、課題点を一緒に考えさせてもらいました。

競走部にいてつくづく思いますが、誰もがその人にしか発揮できない優位性を持っています。周囲がそれを感じ取るアンテナを張ることが何よりも大事で、それらが掛け合わされば強くなるためのこれ以上ない資源になると身をもって学びました。今後もこの姿勢を部全体に示しつづけ、推進していけるように頑張っていきたいです。

 

梅ちゃんは、最上級生になる前から他ブロックとの繋がりを大切にしていたからね。納得のエピソード。
「その人にしかない強みを大事にする」という考え方はマネージャーとしても響いたので、私も頑張ります。


ここまで熱い思いを語ってもらいましたが、これまでの競走部生活で辛かった時期はありましたか?

挫折だらけでした。
ブランク期間があるにも関わらず、1年目から結果を追い求めて生き急いだ結果、腰を疲労骨折しました。日常の些細な行動ですら痛みが伴い、チームに何も貢献できない自分の無力さに押し潰される毎日でした。
たくさんの部員の支えのおかげでブレることなく競技と向き合うことができ、10ヶ月のリハビリの末に復帰するも、記録が伸び悩む時期が続いていました。毎年出場する関東インカレでも予選落ちの繰り返し。たくさん期待してくれる方々がいるのに、それに対する感謝を結果で返すことができない自分が惨め惨めで仕方がなかった。ただ、ここまで打ちのめされても、どこかで自分の可能性に期待している自分がいて、これまでの努力に報いるために、陸上人生最後のシーズンで支えてもらった人達に恩を返すために、この冬季を過ごしてきました。

 

原田)怪我で苦しい時期にも、ブレずに努力し続けていた姿はとても印象に残っています。
その姿が周りに与えた影響は大きかったと思うよ。

 

いよいよ最終学年ですが、今シーズンの年間を通した展望を教えてください。

800mで日本選手権標準を突破することと、関東・全日本インカレで入賞することです。

この冬季を通して、自分の弱さと真剣に向き合い、いかに試合で自分の走りを再現できるかをひたすら考えてきました。それさえできれば、先述の目標を達成できる手応えと可能性は十分に感じています。これまでずっと受けた期待を裏切ってばかりでしたが、最後となった今シーズンでは何がなんでも、自分がしてきた努力と期待に報いるべく、実績と行動で示してみせます。

 

最後に、後輩たちにどんな姿を見せていきたいですか?

高く目標を掲げていれば、当然その分大きな壁や困難が待ち受けています。
僕自身も、度重なる怪我やスランプで自尊心がボロボロになる時もありました。でも、だからといってはじめから臆するのではなく、自分の信念のために何ができるのかをひたすら考えて考えて、愚直に努力し続ける姿勢を大切にして欲しいと思います。
もちろん、全てが報われるほど簡単な話ではないかもしれません。しかし、全ブロックの練習にお邪魔させていただき、皆さんの姿を見てきて思うことは、競走部の全員に困難を乗り越えられるだけのポテンシャルがあります。
競走部での活動を通して、自分の可能性を信じて疑わないことが、何より自分の推進力になると学びました。こんな偉そうなことを伝えられるほど結果を出せていないので、発言に責任を持たせるためにも六大学対抗戦をはじめとする公式戦で成果を出し、皆さんに行動で示せたらと思います。

 

以上、公式戦直前特集・梅沢龍輝編でした。

六大、そしてシーズンを通しての活躍に乞うご期待!!

 

 

次は、長距離ブロックから、木村有希を紹介します!お楽しみに★