合格体験記ー川嶋昴ー

川嶋昴 総合政策学部2019年度入学

プロフィール

学部学年:総合政策学部

出身校:広島皆実高校

所属ブロック:短長

高校時自己ベスト: 400m:47″51

入試形態: 一般入試

     

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慶應を選んだ理由

 慶應を選んだ理由はいくつかありますが、その中で最たるものは、今までの自分とは違う選択をしたかったという点です。今までの自分は、常に保守的な選択をしてきました。中学、高校は地元の公立高校に進学をしてきた私にとっては、関東圏の私立大学に進学するというのは大きなチャレンジでした。
 また、「自由」を求めたという点もあります。学習の面においては、私が所属するS F Cはとても自由度の高い学部です。また、陸上競技の面においても、慶應の競走部は非常に自由度が高いように思います。中学、高校と、与えられた環境でメニューをこなすことで成長させて頂いた自分とは違うやり方で、競技を続けたいと思っていました。自由度という点においては、文武ともに慶應義塾に勝るところはないのではないでしょうか。「自由」を求めた私にとっては、最適解だったように思います。最終的に進学先を決める際には同じ関東圏の国立大への進学と悩みましたが、この「自由」という点を一番の判断軸として決定致しました。

入試対策

 以下の入試対策は日本生まれ日本育ち留学経験なしの人間の入試対策であるということをご理解いただいた上でお読みください。
 私は、S F Cを「英語+小論文」の選択で受験しました。国立大学の受験もあったため基本的には国立大学の勉強をメインに行っていました。五教科七科目を満遍なく勉強し、その中で英語に比重を置いて勉強を進めていったという流れです。
 S F Cの英語読解は、他の大学にはない特徴的な内容となっています。単語数が多かったり、また、その内容も海外の新聞から引用したものであったりなど、読解に少し苦労するものです。なので、一般的な対策ではなかなか合格点には届かないのではないかと思います。読解のテクニックのようなものはそれぞれあると思いますのでそれで良いと思います。とにかく長い文章になれることが大切です。一般的には過去問は受験対策というより、現状把握と問題傾向を知るためのものといった感じですが、S F Cに関しては過去問がしっかり受験対策になると思います。ぜひ、過去問ガンガンやってください。あとは、市販でS F C対策本のようなものも売っているので、それも良いと思います。とにかく長い文章読んでください。そこで出てきた単語はそこで覚えてください。後回しにしないこと。これが大事だなと思います。単語帳に関しては、一冊を一週間で読み切るペースで読み、それをひたすらぶん回していました。記憶は何回脳を通過するかです。各々やり方があるとは思いますが、行き詰まったらぜひやってみてください。
 小論文に関しては、よくある社会問題に関する小論文なこともあれば、数年前の環境情報学部のようにこれぞS F Cのような小論文も出ます。過去問からしっかりと傾向を見ておきましょう。私は、学校の先生に担当について頂き、過去問を一つやったら添削してもらい再び書く、O Kが出たら次に進むという流れでやっていきました。小論文は教養が命です。日頃から社会のことにアンテナを張っておいて知らないことがあればちょっと調べておく、それだけでも受験の時にはかなり活きてきます。やってみてください。
 また、私は、三年生の十月まで高校での競技を続けていました。一般的な現役受験生に比べるとかなり遅れをとっている状況です。しかし、そんなに焦っていませんでした。なぜでしょう。性格的な問題もあるかもしれませんが、僕は競技特性がここで生きてきたのではないかと思っています。400mでスタートダッシュに遅れたからと言ってレース全体の勝負が決まったわけではありません。バックストレートから徐々に流れに乗って最後の直線で抜く、そんなレースがあったって不思議じゃないわけです。逆にそんなレースの方がワクワクして面白いじゃないですか。私はそんな受験期を想定しながら日々過ごしていました。みんなには遅れをとったけど最後に逆転すれば良いや、くらいのメンタルです。入試には、このようなメンタルの持ちようもあっていいのではないかと思っています。メンタルを整えることも立派な入試対策です。

慶應競走部の魅力

 慶應競走部は、自由な気風が漂っているところです。魅力はスケジュールが自分次第と言ったところでしょうか。基本的には、授業優先なので「集合のせいで授業に出られない!!」のようなことは起きないです。また、ほんとにいろんな人がいる、というのも魅力のひとつだと感じています。競技だけでなく、それ以外に秀でているものをお持ちの方も多いので、刺激を受けることが多いです。

受験生に向けてのメッセージ

 受験生の方々にとっては、大学受験はこれまでの人生の中で一、二を争う大きな選択だと思います。是非、納得いくまで悩んだ上で選択をしていただければと思います。悩みに悩んだ上での選択が慶應義塾であれば、私たちは大変嬉しく思います。皆さんと日吉の競技場でお会いできることを楽しみにしています。