合格体験記ー浦津ななのー
浦津ななの 環境情報学部2020年度入学
慶應を選んだ理由
私が慶應の受験を決めたのは、高校三年生の7月初め頃でした。出願締め切りまで1ヶ月という時期です。そのような時期に私が受験を決めた最大の理由は、自分に「本当にやりたいこと」がなかったからです。それまでは、他の大学の国際系の学部の推薦入試を受けようと考えていました。しかし三年生になり大学進学について本格的に考え始めると、自分が受験しようとしている大学の学部で学ぶことは果たして自分のやりたいことなのか、と考えるようになりました。
その結果、今の自分にはやりたいことや学びたいことを一つの分野に決められない、だから複数の分野について学べるところに行きたい、という結論に至りました。SFCには必修科目がほとんどなく、授業を様々な分野から自ら選択して学ぶことができます。そのような学部の特性に惹かれたことと、私の専門種目である棒高跳ができる環境(マットとポール)が競走部にあったことが決め手です。
入試対策
2000字の「志望理由書」と「自由記述」を提出する一次選考とそれを通過したあとの「面接」の二次選考があります。一次選考の志望理由書が特に重要で、これを作成するのに最も時間を要します。私は出願まで1ヶ月弱という短期間で志望理由書を書きましたが、入試対策としてはこんなギリギリに受験を決めない、志望理由書の作成に早めに取りかかる、ということがまず一番に挙げられます。
志望理由書の作成は、SFCの理念にあるように「問題発見・問題解決」という点を重視します。自分なりの問題意識を持ち、どうしてその問題を解決したいのか、どうやったら解決できるのか、そのためになぜSFCに入る必要があるのか、をベースに書きます。自分なりの、というところが重要です。そしてそれがどのように日本の社会に貢献できるのか、という文章になります。作成する際は、自分の人生を振り返る作業を行って、自分だからこその気づき、自分だからこその視点、を探すことに一番時間かけました。
面接は、3名の面接官と受験者1名で30分間行われます。内容はほとんど志望理由書に関してです。面接の流れとしてはまず冒頭で志望理由書の内容を2、3分程度で説明するように言われることが多いです。その文章は事前に考えておいて暗記してました。
その後、面接官が疑問に思った箇所や志望理由書の内容に関連する質問をされます。対策としては、自分の志望理由書を初めて読む想定で目を通したとき、説明が不十分だと感じる点や分かりづらいと感じる点をピックアップし、その部分について詳しく説明ができるようにしました。
また、学校の先生にも志望理由書を読んでもらって疑問に感じたことを質問してもらうようにしました。そして質問された箇所について説明できるようにして内容に対して理解を深めて、、その作業を繰り返し行いました。とにかく自分の志望理由書への理解を深めることが重要だと思います。さらに、私は志望理由書の中にSFCの教授の名前を出していたので、その教授の本や論文に目を通し具体的にどのような研究をしているのか把握するようにしました。
慶應競走部の魅力
競技面でもそれ以外の面でも尊敬できる人がたくさんいます。異なる視点、価値観、生き方を持つ人たちと陸上競技に取り組めます。より多角的に物事を考えられるようになりますし、自分にとって新しい発見が必ずあります。
また、競走部は体育会ですが規則などがすごく厳しいわけではなく、自主性が大切にされます。
先輩方も優しくて、可愛がってくださります!
受験生に向けてのメッセージ
受験期、私がやっていることは自分の好きなアイドルの前でそのアイドルの魅力を語っているようなものだと考えながら取り組むようにしていました。オススメです。好きなアイドル本人の前でその人のことを語るとして、その人の間違った情報や誰でも言えるような薄っぺらいことを本人に伝えたらにわかファンだと分かりますし、予期せぬ質問をされても自分の好きなアイドルに関することだったら知識はあるので少なくとも自分なりの意見は言えるはずです。
SFCがどれだけ好きですか、どれだけ入りたいですか選手権に応募していると思えばいいです! 頑張ってください!