慶應義塾體育会競走部 慶應義塾體育会競走部

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2025.10.16

マネブロ

第102回箱根駅伝予選会~応援メッセージ③~

こんにちは。長距離マネージャー3年の山内です。

今週末に行われる箱根駅伝予選会まで残すところあと2日になりました。本日もマネブロにて予選会エントリーメンバーの目標と意気込み、選手への応援メッセージを掲載していきます。今回は鈴木太陽(環境4・宇都宮)・関口功太郎(経済4・宇都宮)・渡辺諒(法法4・慶應義塾)の3名の目標宣言並びに応援メッセージを紹介させていただきます。

鈴木太陽(環境4年・宇都宮)

目標:スタート直後にこけない‼️

意気込み:ENJOY GIANT KILLING🔥

応援メッセージ

From 関口功太郎(長距離・経済4年)

こんにちは。長距離4年の関口功太郎です。

石野への応援メッセージに続き2度目の登場失礼いたします。

4年間でたくさん機会があった太陽への応援ブログ。いつ頼まれるかな~って密かにずっと待っていました(笑)。最後の予選会でご指名頂き光栄です。

各所で申しております通り、太陽とは宇都宮高校からの同期で、知り合ってからは9年くらいになります。

先日あったケイスポの取材で結構本音を語ってしまったので、言いたいことはその時にかなり伝えちゃいました(笑)。そんなわけで何を書こうか悩みましたが、ここでは僕から太陽への愛?!を語らせて頂きます。

ちなみに、ケイスポの記事のリンクを載せておきますのでご一読頂けると嬉しいです!

【競走】「高校時代の戦友2人が箱根を目指す!」関口功太郎×鈴木太陽(前編)箱根駅伝予選会直前特集⑥ | KEIO SPORTS PRESS

 

太陽へ

まずは4年連続のエントリーメンバー入りおめでとう!

改めて、今年の太陽の活躍は本当にすごかった。ケイスポの取材でも言ったけど素直にとても嬉しかったよ。

 今年は太陽の走りに何度も刺激をもらいました。特に関東インカレ3位の走りは、2日後にハーフを走る予定だった僕にびしっと気合いを入れてくれました。「俺もやってやるっ」そう思わせてくれました。やはりこーゆーところで高校からの同期が身近にいることの有難さを感じますね。

 そんな今年ノリノリの太陽は本当に多くの人から応援されているなと感じます。これもケイスポの取材で言いましたが、太陽は僕がこれまで出会ってきた人の中で最も多くの人に応援されています(正直ちょっと羨ましいです(笑))。それは太陽の人柄だったり、レースでの走りが周りを惹きつけるからなんですよね。太陽はこれまでに走りと結果とその人柄で多くの人を魅了してきました。太陽にはたくさんの人が付いています。そのみんなの応援を力に変えて予選会では爆走しちゃってください!まあ、太陽なら俺が言わなくてもやってくれるとは思っていますが。特に心配はしていません。

 あと、太陽とは出身校が同じということで、よく『宇都宮コンビ』と呼ばれることがあります。そう呼ばれることはとても嬉しいです。でも、実力的には僕の方が圧倒的に劣っていて太陽と釣り合っていないよなと、ずっと悔しくそして申し訳なく思っていました。『宇都宮コンビ』の名に恥じない活躍・走りがしたいと思い続けていました。

 昨年ようやくその背中に追いつくことができたかなって思えましたが、また今年実力の差を見せつけられちゃいましたね(汗)。でも、それでいいって思う自分がどこかにいます。今は「よくよく考えたらどっちも強いよね」、そんな風に言われたいなって思っています。だから紋別合宿・日吉期間とAチームで一緒に2人並んで走れたのは、『宇都宮コンビ』がチームを引っ張るぞって感じがしてなんだか嬉しかったです。

 サッカーに例えると、太陽がエースナンバーの10番で僕が攻撃のキーマンである7番ってとこですかね。予選会当日は、エースの活躍に負けないようチームのキーマンとなる走りで僕も好走しちゃいますよ!(笑)。

 さあ最後の予選会。当日はお互い全てを出し切ろう。島田のよく言う『宇高トレイン』を上位で見せてやろうぜ。そして7年間で一度もまだできていない襷リレーを箱根の舞台でやっちゃいましょう!それって最高にエモくない??

宇高の“此処ぞ “の勝負強さ、底力を2人で魅せてやろうぜ!!

 

PS:予選会後は2年振りくらい?に2人で飯行こうね(笑)

 

 

From 羅ヘス(サポート・文4年)

どうも、太陽の勝利の女神、羅ヘスです^_^

あの優柔不断の彼に厳選されたからには、良い文章を書かないととかなりプレッシャーを感じています。

彼が今シーズンどれだけすごかったか、どれくらいきつい練習を乗り越えてきたか、「当日はキツいと思うけど、太陽ならできるよ」など、ありきたりの言葉は、きっともう周りから十分にもらってるとはずです。

だから私は、担当トレーナーとしてそばで見てきた太陽について書かせていただきたいです。

 

太陽をケアしながら感じるのは、心理状態が身体にそのまま表れる、すごく素直で率直な心身を持っている人だということです。

緊張しているときの太陽は、触った瞬間に「あ、今、緊張状態だ!」ってすぐ分かります。

招集前に袋に名前を書くとき、緊張で手が震えていたのを見て見ぬふりをしたのも、今では懐かしい思い出です。

透明な心身を持っている、それが太陽の大きな魅力のひとつだと思います。

 

大きな試合の前、体が万全でないとき、自分が納得できない練習内容だったとき。

そんなときは、体がすぐに緊張モードに入ります。おそらく(あくまで私の憶測ですが)、心の中では不安や焦りがあるのだと思います。

でも本人は平然と強がって、余裕ぶってるんですよね。

そういうところも、全部含めて“太陽らしさ”です。

 

ここで少し話を変えます。

「天才は努力する者に勝てず、努力する者は楽しむ者に勝てない」

私はこの言葉があまり好きではありませんでした。

結果を出すためには、楽しむだけじゃ足りない。

最善を尽くすには、苦労がつきものだ。そう信じて生きてきました。

「楽しむことが最強?どゆこと?」と、ずっと反発してきたのですが、太陽の姿を見て、その信念は揺らぎました。

苦しいことから逃げずに正面から向き合って、

体がバキバキになるほど緊張しながらも、それでも「走りたい」「楽しみたい」という気持ちが勝ってしまう。そんな太陽の姿を見ていて、気づきました。

 

「結局、楽しむ者がいちばん強い」

 

すべての物事には、陽と陰があります。

陸上だって、結果を出す楽しさの裏には、想像もできないような辛さがある。

でもその“陰”さえも愛して、苦しさごと楽しもうとする太陽の姿は、私の考えを根っこから揺さぶりました。

 

太陽の中には、「緊張」と「楽しさ」という、一見対立するものが共存している。

ネガもポジも、すべてが彼の一部。それをうまく楽しむことができる。それが太陽の強さであり、太陽らしさなんだと思います。

 

そしてやっぱり、

「楽しむ者が、いちばん強い」

走ることを、陸上を、心の底から楽しんでいる太陽は、

誰よりも強いと、私は本気で思っています。

当日、私はゴール地点で選手を搬送する役割を任されています。

ゴール地点で、笑顔でお互いに笑い合おうね。

 

今回は泣かないから!!

 

太陽、当日は不安なことも、先のことも、全部忘れて、

その一瞬を全力で心から楽しんできて!!!

 

関口功太郎(経済4年・宇都宮)

目標:全て出し切る、そして勝つ

意気込み:これが俺だという走りを魅せます

応援メッセージ

From 山浦一真(中距離・法法4年)

せきこうへ

大変ありがたいことに3度目のご指名いただきました、中距離4年の山浦一真です。昔話は去年の予選会や今年の六大のメッセージに書いているので気になる方そちらご参照ください。

今年の9月頭に中距離合宿があり、後輩に「なんでそこ二人そんな仲良いんですか」と言われました。なんでだろうな笑 
今回はそこに関連するかわかりませんが、せきこうからもらった希望の話をしようと思います。

彼の最近の引退ブログに1、2年生時代の苦しい期間のことが書かれていました。何をやっても上手くいかず、というかできることがあまりにも少なく…。
私も実際、下級生の間せきこうが元気に走っている姿をほぼ見ずに3年生になりました。同じように苦しんでいる選手を見て自分だけではないのだと奮起したのを覚えています。彼が周囲を驚かせたのはここからで、3年次早慶戦でポイント練習数回で1500m、予選会前10000mでは田島さん木村さん(107代OB)と一緒に29分台でゴール、予選会でも100番台でゴール、と着々と実力を発揮していきました。せきこうが実力を発揮する度、私だけでなく周りの部員たちも勇気が漲る感覚があったに違いありません。

そして今年の六大、関東インカレと直前あまり満足に走れなかっただろうにここでも爆走。しかも関カレに至っては坂があるタフなコースで後半順位を上げるという、もはや同じ人間とは思えません笑

予選会まで1週間を切った今、最終学年ならではのプレッシャー計り知れないものがあると思います。

それでも…

今この時を楽しんで。
地に足ついたせきこうらしい最高にかっこいいフォームで予選会爆走してきてね。
沿道で死ぬ程応援してます。
Take it easy。
Last danceかませ🔥🔥

 

From 三木康亮(高校時代のご友人)

関口功太郎を応援します、本当の親友三木康亮です。

僕は功太郎といつ仲良くなったのか正直覚えていません。最初自分は陸上を始めたばかりで一番遅く、中々苦しい思いをしていた記憶があります。その時功太郎も怪我で走れず、互いに辛い同士で話す機会が増えて仲良くなっていったよね?そうだよね?
結局その怪我が長引いて功太郎も笑いながら暗黒期と認める長期離脱になりましたね。
後に僕が功太郎の情報を先輩に届けるスパイだと思っていたと聞きました。勝手に仲良くなれたと思って話してた僕はとても可哀そうです。まあ逆だったら不機嫌になってブチ切れていたと思うので功太郎は大人だと思います。

そして大学でも再び約2年にわたる暗黒期を迎えたことは忘れたくても忘れられないでしょう。この期間僕もよく功太郎とプライベートで遊びに行きましたね。陸上の話をしてもまあ―暗い!まあー暗い!流石に2年ともなると煮詰まっているのが見て取る様にわかりました。

ただ同時に本当に驚いたのは一切目が死んでいなかったことだと思います。もし同じような状況だったら普通は言い訳を口にしたり、諦めたり、はたまた別の目標に切り替えたといって無意識に逃げたりするでしょう。しかし功太郎は本気で勝つことを目標にしていました。勝つために必要なことやり抜いている姿を聞いてこいつ狂気じみてるなーとおもってました。流石にメンタル的に苦しんではいたけど、自分が勝つ姿を本気で想像して現状と正面から向き合って戦える精神力は畏怖を覚えるほどで、高校の時は気づけなった凄さが今になって初めて実感できました。

今も高校の時も陸上に関しては本っ当に頑固で、意地っ張りでしたが、この意地を貫き通すことがどれだけ難しいのか、これは傍から見ていた分良くわかります。並大抵のことではないです。
3年で主戦力になって戦う話しを聞きながらも結局は勝つために今後どうするかを語る功太郎はまあー正直イカれてます。
もう4年最後の予選会は頑固と意地を貫き通して誰にも抜かれず勝ってきてください。
もう応援しかできないけど本気で応援しています!太陽には勝とう笑
宇高として俺も連れて行ってくれ笑

渡辺諒(法法4年・慶應義塾)

目標:250位以内

意気込み:10年間で一番の走り

応援メッセージ

From 橘谷祐音(107代OB・R6卒)

なべりょうへの応援メッセージを担当します、OBの橘谷です。ご無沙汰しています。

在籍が重なった3年間、ほとんどのポイント練習をなべりょうと一緒にこなしたと思います。先頭を引いたり引いてもらったり…。助け合いながらでなければ乗り越えられなかった練習は、数え切れないほどありましたね。最後の1年間は同部屋になり、俺の目覚まし時計として一方的に助けてもらってばかりだったかな。

なべりょうは、早い時期から個人の結果だけでなくチーム全体を考えて走れる選手でした。練習の雰囲気づくりにも熱心で、自分の立ち位置を冷静に理解した上で責任感を持ってチームに必要な仕事をこなしてくれました。チームには「俺が一番になるんだ」という無鉄砲も必要ですが、なべりょうのようにクレバーに走れる調整役も、同じくらい重要な役割を果たしていたと思います。

さて、今シーズンについてですが、正直なところ、チームの外から得られる情報が少なくて詳しくは分かっていません!今回、本人からのご指名でこの文章を書いていますが、そんな関係なら競技の相談の一つや二つ受けていそうですよね? なんと、一切受けておりません!気になってなべりょうとのLINEの履歴を見てみたら、右側のスクロールバーが太すぎて愕然としました。

そんなわけで、特に連絡を取り合うこともなく、陰ながら後輩たちの活躍を見守っていたのですが、なべりょうの調子が良くないと聞いて、実はすごく心配していました。

レース前日に不調だった時の話をするのも野暮なので、もうこれ以上は触れません。ですが、先日の慶大記録会での走りを見て、心から安心することができました。

久しぶりに笑顔が見れたというか、「顔が生きている!」と感じました。そう、あれが本来の、しっかり走れている時の顔です。この状態のなべりょうは、本当に強い。

正確に言うなら、何か一つ、地獄を潜り抜けてきたような顔にも見えました。連絡も取っていないし、会っても長く話したわけでもない。だから、この一年がどんなに大変だったかは知らないけれど、その表情には、去年までのなべりょうにはなかった力強さを感じました。これは俺の勝手な考察だから、間違っていたらレースが終わった後にでも教えてください。

さあ俺が今さら何かを言わなくても、戦う準備はとっくに出来上がっていることでしょう。 思う存分、全てを出し切ってこい!

現地に応援に行きます!場所は…ごめん、公園内!

 

 

From 白石 由己 (H9卒・慶應義塾高校競走部コーチ)

センスの塊のような走り。

諒の走りを表現すれば、そうなります。

小野さん(現 前橋育英高校コーチ)も同じように、諒の走りのセンスを高く評価していたのを覚えています。

神奈川県高校駅伝(2021年の3区)で強豪高相手に見せた、抜群の走り。

さすが全中出場者。さすが塾高のエース。

ここ一番の勝負で見せる走りは、コーチから、仲間から絶賛され続けてきました。諒は、走りのセンスがあると。

 

でも、過去の箱根駅伝予選会で見せた諒の走りは、もがきながら足を動かす泥臭い姿でした。残り5km地点では、必死の形相で、がむしゃらな走りで、目を見開いて前だけを向いてゴールを目指す姿がありました。

「センスがどうしたって?」

そんな諒の声が、私には聞こえてくる、いままで見たことのない迫力ある走りでした。

 

その時、気づかされました。諒の真価は、こっちだと。

「センスは磨くもの」と言われます。
その言葉の意味を、諒自身の走りが体現していました。

磨いてきたのは技術ではなく、ハートの部分。

あきらめず、ただ前へと走り続ける気持ちの強さこそが、諒の真骨頂でした。

 

ともあれ、最後の予選会です。

走りのセンスでかろやかにハーフを駆け抜ける、そんな天才肌の諒の走りを見てみたい気もします。

でも、予選会は、きっと、そんな甘い舞台ではないのでしょう。

センスある選手が見せる、泥臭い走り、粘り強い走り。

それが、中学から続けてきた陸上選手としての自分を完成させる走りになり、仲間を勇気づけ、慶應の順位を押し上げてくれる走りになると信じています。

ラストランを沿道から応援しています。

ご武運を。

 

 

本日は以上となります。明日もお楽しみにしていてください!

予選会まであと2日🔥

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