慶應義塾體育会競走部 慶應義塾體育会競走部

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2025.6.3

マネブロ

全日本インカレ2日前!マネージャーから見た選手〜フィールド・長距離編〜

こんにちは、全体マネージャー3年の上田です。

いよいよ日本インカレが、残り2日というところまで迫ってまいりました。本日も昨日に引き続き、日本インカレに出場する選手たちをマネージャーの視点からご紹介してまいります。

本日は跳躍、投擲、長距離種目に出場する選手たちの紹介を掲載しております。競技を見るだけでは伝わりきらない選手たちの魅力をお伝えできればと思います!

ぜひ最後までご覧ください!

 

 

 

 

須﨑遥也(商3/跳躍) 男子走高跳出場

 

 

 

執筆者:上田ひなた(総合3/サポート)

 須﨑の紹介をさせていただきます、3年全体マネージャーの上田です。

須﨑という素晴らしい選手の魅力をたくさんお伝えできるよう、精一杯書かせて頂きます。

 私たちの代の競走部新入生歓迎会で、須﨑が109代を代表して熱い決意表明をしてからはや2年が経ちました。この時から既にチームを代表して戦う覚悟を決めていたようだった彼は、その日からずっと(私たちが見ていないだけで本当はもっと前から)、自分と向き合って自身を厳しく追い込むその手を緩めたところを見たことがありません。跳ぶたびに動画を見直して、何度もイメージトレーニングして、また跳んで…。どんなに実力がある選手でも、長期間調子を落とさずにトップレベルの選手でい続けることは、そう簡単なことではありません。とにかく真摯に、誠心誠意競技と向き合い続けているからこそ、彼は強さを保ち続けていられるのだと思います。

 また最近では、代替わりの時期が近付いていることもあり、よく3年生で集まって、これから1年間かけてどんな代にしていきたいのか話し合う機会が増えて来ています。その時に須﨑は、いつもみんなに「もっと気を引き締めながら強い代にしていこう」と呼び掛け、チームの結束を促す旗頭のような存在となってくれています。自分の競技に全力で取り組むだけでなく、常に周囲をよく見て気を配りつつ積極的に声を掛けてくれる、行動、実力を共に兼ね備えたチームのリーダーのような存在でもあります。

 コツコツと練習に取り組む忍耐力、細かい違和感も決して見逃さない集中力、上手く合わなくてもそこからきちんとピークに持っていく緻密な調整力、そしてなんといっても本番の爆発力。これらのすべてが、彼が持つ強さを形作っています。誰よりもとにかく我武者羅で、普段はあんまり人に見せずとも、心の底に日々ふつふつと湧き出る熱意を持っている。そして何よりも、走高跳が好きだという競技に対する思い入れの強さ。そんな須﨑がフィールドに立ち、走高跳に挑む姿は、見る人の感情を突き動かす高揚感と感動を持っています。

 先月の関東インカレ、いちマネージャーにすぎない私でさえ、競技終了直後の須﨑の表情を見て本当に悔しかった。でもそれと同時に、彼はこれでは終わらない、今まで積んできた血の滲むような努力に更なる努力を重ねて、絶対に彼が目指す目標にたどり着いてくれるはずだと確信できました。次の日本インカレという大舞台で、しなやかで伸びのある須﨑らしい跳躍を、堂々と披露してきちゃってください。須﨑なら絶対にできる。頑張れ!

 

 

 

喜久里彩吹(商1/跳躍) 女子三段跳出場

 

執筆者:柳田俊(商2/サポート)

 いぶきちゃんの競走部初の紹介をさせていただきます、2年マネの柳田です。
まだまだ知らないことばかりのいぶきちゃんですが、私なりに彼女の魅力をお伝えできたらと思います。   いぶきちゃんは跳躍ブロック所属の1年生で、走幅跳,三段跳,100mHという三種目を行なっている選手です。沖縄から上京してきた彼女はとても明るく、エネルギーと笑顔にあふれていてとても素直な後輩です。
 そんな“明るさのかたまり”のようないぶきちゃんですが、高校時代には沖縄県総体の3種目を3年連続で制覇し、三段跳ではインターハイで入賞、さらには走幅跳と三段跳で沖縄県高校記録を保持するという、ものすごい経歴の持ち主です。私がそんな経歴を持っていたら近所中を自慢して回ると思いますが、彼女はそんなことは一切せずに日々の練習に淡々と、でも前向きに取り組み続けています。その姿勢が彼女の競技者としての真の強さを物語っているように感じます。
実は私たちは同じ商学部で、入部間もない頃に履修について質問をしてくれたことがありました。僕なんて勉強への熱意なんて全くないので聞く相手違うよと思っていたのですが、彼女は1年春学期に35単位を申請していることを聞いた時には驚きました。商学部では2年の終わりまでに70単位が必要なので、それをたった一学期で半分埋めようとしていたのです。勉強好きとは聞いていましたが、驚きました。
普段の会話では自問自答し始めたり天然っぽい一面もあったりする一方で、跳躍直前の彼女はまったく別人のようで、自分の世界にすっと入っていくその集中力には驚かされます。あのタイミングで話しかけたらおそらく返事は返ってこないだろうな、と思います。
指導されているときの彼女は目をキラキラさせていて、自分の跳躍を少しでもよくしようと一生懸命試行錯誤を繰り返しています。うまくハマった際には嬉しそうに「いい感じです!」と元気に戻ってくる姿がとても印象的です。
競技も勉強も妥協せず真っ直ぐに向き合っているのに、どこかふわっとした感じがある。でも跳ぶとやっぱり強い。そういう絶妙なバランスが、いぶきちゃんという選手のいちばんの魅力だと、僕は思います。
 いぶきちゃんは今週末に控えた全カレで三段跳に出場します。現時点では、その跳躍の撮影は僕が担当する予定で、いぶきちゃんの力強いジャンプを全カレという大舞台で間近に見られることを、とても楽しみにしています。慶應に入ってからは、環境の変化もあってかなかなか実力を出し切れていないようにも見えますが、岡山の地で彼女らしい跳躍を記録という形で残してくれることを、心から期待しています。
 頑張れ!!

 

 

倉田紗優加(環境3/投擲) 女子やり投出場

執筆者:黒住綾音(文4/サポート)

 倉田の紹介を担当いたします、黒住です。
紹介を担当するのは3年目となります。本当は別のマネージャーが担当でしたが、倉田への愛が大きいので、最高学年の権力を使い担当を奪い取りました。もう来年は出てこないので許してください🙇‍♀️

 毎年恒例の倉田紗優加近況から!最近の推しの芸能人は本田響矢。FODでみたいドラマがあるらしく、FODに加入されている方はぜひ教えてあげてください。
最近の悩みは、同期の一部から「さん」づけで呼ばれるらしく、周りから怖がられているのかも…と心配していました。

 ご存知の方も多いとは思いますが、彼女の「長野愛」を舐めてはいけません。シーズン中もしょっちゅう地元に帰り、パワーを充電しています。多分月1くらいで帰郷しています。ちなみに本物の長野県民の「ながの」の発音は「な→が↑の→」がネイティブです。「な→が→の→」じゃないので気をつけてください。

倉田紗優加という選手がいかに努力を惜しまず、全力で取り組んでいるかはたくさんの人がご存知のはずです。今回は少しポップな一面をお伝えできればと思います!それでは、黒住的倉田のやり投観戦ポイントをお伝えします!

①助走
 この冬季、倉田は1人で短距離の練習に混じり、40秒走やショートダッシュなど走ることを本業とする選手たちに負けじと食らいついていました。また、最近の前日刺激のルーティンは300mを走ること。106代の先輩を試合前に呼び寄せ、気合の300mを行っています。競技中も暇さえあればショートダッシュを行なっているため、よく見失ってしまいます。

②助走距離の測り方
 個人的にいつも心の中で突っ込んでいるのは助走距離の測り方です。
やり投の選手は助走距離を測る時、やり何本分という距離で助走を測っています。しかし、倉田の測り方はよく言えば「大胆」、言葉を選ばずにいうと「大雑把」で、絶対毎回助走距離違うだろっ!と突っ込みたくなる測り方をします。本人曰く、感覚派なため助走距離なんかにとらわれないのだそう。
環境に左右されず、好記録を叩き出すことができるのは、この大胆なところも影響しているのだと思います。倉田の競技を見る機会がある人は他の選手と比べてかなり大胆な助走距離の測り方をしている姿にも注目です。

③投げた後のとびきりスマイル
 良い投擲の後のニッコニコ笑顔。見ているこちらも幸せな気持ちになります。
今回もその笑顔を見られることを楽しみにしています。

  学生個人で悔し涙を流した後の関東インカレでは同じライバルを相手に60mスローで逆転優勝を飾りました。記録に喜んだ直後、「60m一本だけじゃなくて、二本投げないと意味ない!」と現状に満足しないストイックな発言をしていました。全カレの大会記録更新はもう目の前です!
可能性無限大の倉田紗優加のビッグスロー期待しています!
表彰式前のドタバタ、ビジュ整えタイムは任せてね〜♡

 

 

鈴木太陽(環境4/長距離) 男子1500m、3000mSC出場

執筆者:上原佑介(法4/サポート)

 鈴木太陽の紹介をさせていただきます。4年長距離の上原です。
 直近の関東インカレで、見事3位入賞を果たした彼の走りは、皆さんの記憶にも鮮明に残っているのではないでしょうか。
 その裏には、「ピーキングには自信がある」と語る彼自身の、卓越した計画性と競技への深い理解があると私は感じています。日々の練習の積み重ねはもちろんのこと、体調、コンディション、メンタルの調整まで徹底し、試合当日にピークを持ってくる。それは偶然ではなく、日々の積み上げられた結果です。
 そんなストイックな一面を持つ一方で、日常生活では「おばか」や「ぬけっぽい」と、いじられる場面も多い太陽。たとえば…と言いたいところですが、エピソードが多すぎてここでは割愛します。ただ、その抜け感すらも彼の魅力。周囲を和ませ、憎めないところです。まさにギャップ萌えの体現者です。
そして今年のチーム目標は「8種目入賞」。昨年の6種目から2種目増やすこの目標に対し、「その2種目、俺がやる」と意気込んでいます。 特に3000m障害では、同じ種目に出場する安田へのライバル心を胸に、静かに、確実に闘志を燃やしているはずです。
 関東インカレでの太陽の走りを見て、「自分もやってやろう」と奮起した部員も多いことでしょう。彼は走りでチームを引っ張る存在であり、その一歩がチーム全体の士気を高めていると思います。今回の大会でも、きっと魅せてくれるはずです。

 

 

 

安田陸人(商4/長距離) 男子3000mSC出場

執筆者:山内雄太(商3/サポート)

 安田さんの紹介をします、3年長距離マネージャーの山内です。

 まずは、先月の関東インカレ5位入賞おめでとうございます。その前の六大学対校戦準優勝も含め、ここまでの前半シーズンを見ていると、盤石の強さを誇る安田さんらしいレースが続いています。記録的に本人は満足していないようですが、大舞台での勝負強さは見ていてさすがだなと思いました。副将として競走部全体にとって、言葉や存在だけではなく走りでチームを引っ張る頼もしい存在です。

 そしていよいよ日本インカレ、最終日に3000mSCを走ります。恐らく今は緊張したりあれこれ考えず、とにかく熱い気持ちでレース当日を楽しみに迎え待っていることでしょう。安田さんの魅力は、”此処ぞ”の場面で勝ち切る強い気持ち、勝負強さだと思います。4年間のトラックレースの集大成での魂の走りを期待しています。

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

このマネブロがきっかけで、日本インカレ出場選手のことをもっと知って頂けたら幸いです。

当日の彼らの活躍に乞うご期待です!

明日もお楽しみに!

 

 

 

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