全日本インカレ5日前!〜マネージャーから見た選手①〜

こんにちは!全体マネージャー1年の柳田です。

全日本インカレまで残すところあと5日となりました。

第93回を迎えます今大会は、9月19日(木)から22日(日)までの4日間にかけて、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu にて行われます。今年も我々は、一丸となって出場選手たちを応援して参ります。ぜひ皆様も会場に足をお運びください!

今年の慶應義塾體育會競走部が全日本インカレに掲げる目標は

 男子30点、女子20点

です。この目標達成に向けて部員一同全力で戦って参りますので、ご声援のほどよろしくお願いいたします。

 

さて、本日より3日間にわたって、我々マネージャーが全日本インカレに向けたマネブロを掲載して参ります。
テーマは「マネージャーから見た選手」。

毎日練習や試合などで様々な選手の姿を見ているマネージャーには、全カレ出場選手たちはどう映っているのか。ぜひ最後までご覧ください!!

 

岩井章太郎(環境4・短距離)男子110mH出場

 

 

 

 

 

執筆者:赤石楽子(2年)

岩井さんの紹介をさせていただきます、2年全体マネージャーの赤石です。

岩井さんとは去年1年間、一度も話したことがありませんでした。なかなか話しかけにいく機会もなく、トレ室でリハビリに励む姿が印象的でした。なので岩井さんのレースを初めてしっかりと見たのは4月に行われた六大学でしたが、そこで2度のPB更新、インカレの標準突破などブランクを感じさせない走りに大変驚きました。

そこからは岩井さんの選手としての強みや人となりなど、岩井さんの魅力を感じるに十分なほど様々な試合に帯同させていただきました。

私にとっての岩井さんは「知れば知るほどわからない選手」です。
岩井さんは試合前の刺激の時、いつもと変わらぬ様子で練習していると思いきや「もう無理かも」など割とネガティブなことを言っているイメージがあります。そうかと思えば、いざ本番になると、今シーズンは毎回というほどPBやそれに近い好記録を連発していました。岩井さんにはいい意味で期待を裏切られることしかありませんでした。

何が岩井さんを強くさせているのか、もちろん生まれながらに持つ素晴らしい才能もあるとは思いますが、個人的に集中力なのかなと思っています。かと言っても普段の岩井さんからその片鱗を感じたことはありません。(失礼ですねごめんなさい^ ^)岩井さんとお話をしているとトップ選手とは思えないほどの親近感があります。バイトの話などご本人はそこまで狙ってるつもりはなさそうですが、すごく面白いです。以前マネージャーの先輩が岩井さんのことを「同期で1番の愛されキャラ」と言っていましたが、本当にそうなんだろうなって思います。
練習中でもその雰囲気は変わりません。しかしどんなに話しかけられても、ビデオを見るときは口をつぐみ、決して練習が間延びすることはありません。事前に伝えられた本数で確実に決め切り、それ以外長引くところを見たことがないです。きっと何があっても決めた本数以内で絶対にものにする力、それができなくても自分の中でけりをつける自己コントロール能力を併せ持つ、とても器用な方なんだと思います。それも終わりが見えないリハビリ期間など、たくさんの苦楽を乗り越えてきた岩井さんだからこそできることですね。

岩井さんは遠征時に人並みかそれ以上に緊張するタイプとおっしゃっていましたが、色んな人から愛される岩井さんは決して1人じゃありません。きっと岩井さんは私たちに素晴らしい景色を見せてくれると思っています。
岩井さんにとって最後のインカレ、持ち前の勝負強さで頑張ってください!
心より応援しています。

 

 

篠宮健吾(法4・短距離・短距離ブロック長)男子100m・男子4×100mR出場

執筆者:園田翼(3年)

篠宮さんをご紹介させていただきます、3年全体マネージャーの園田です。
「篠宮さんとそんなに繋がりあった?」と思う方もいるかもしれませんが、実は私と篠宮さん(そして涼方さん)には、深い深い絆があります。実のところ、私は7月までほとんど篠宮さんが出場する試合にしか帯同していなかったんです。その連続記録は7回にも上ります(しかも、その多くが涼方さんとの帯同でした)。中には、他のマネージャーが帯同予定だった試合で、急遽私が代役を務めることもありました。

そんな篠宮さんの2024年シーズンの振り返りについては、篠宮さんご本人が幹部ブログで語ってくださっていますので、ぜひご覧ください。↓↓
https://note.com/keiotf/n/n972253789e04

さて、今回は「マネージャーから見た篠宮健吾選手」というテーマで、私が見て感じた篠宮さんの姿を3つのキーワードに沿ってご紹介します。

①「軸」
篠宮さんには、ぶれない強い「軸」があります。どんな時でも自分の考えを持ち、それをしっかりと主張できる。その姿には確固たる強さを感じます。
幹部ブログの中で、私が特に印象に残っている一文があります。それは「僕には日本一のプライドがあります」という言葉です。この言葉には、篠宮さんの強い信念と揺るぎない「軸」が込められていると感じました。
この言葉を堂々と語れること自体が、篠宮さんのかっこよさだよなあと思います。昨年10月に日本一に輝いた実績、そして今シーズン、競走部の最大ブロックである短距離ブロックを牽引してきたそのプライド。彼はそのすべてを「軸」として持ち、常に堂々と立ち続けています。
昨年の日本選手権リレーに帯同した際、私はその「軸」の強さを目の当たりにしました。プレッシャーのかかる大舞台でしたが、彼は確実に自分らしい走りで優勝に貢献していました。その軸こそが、彼が信頼される所以であり、今回の全日本インカレでもそのプライドを胸に、確かな結果を残してくれると確信しています。


②「お手本」
篠宮さんは「お手本のような走り」とよく評されます。弊部の短距離コーチである高野コーチの指導を忠実に体現しつつ、自分自身の感覚をも見事に融合させた、洗練されたフォーム。その走りは、まさに技術面における「お手本」と言えるでしょう。
しかし、篠宮さんがお手本であるのは技術だけではありません。競技に向き合う姿勢や、日々の取り組み方においても、その誠実さが際立っています。
例えば、篠宮さんのエバーノートをご覧になったことはありますでしょうか?初めて彼の日記を読んだとき、競技に対してこれほど真摯に向き合っている人がいるのだと感銘を受けました。篠宮さんは常に自分自身と向き合い、競技を深く掘り下げながら取り組んでいます。その姿勢が、私が彼を全力で支え、勝利を願う理由の一つです。
また、マネージャーとしての視点からも、篠宮さんは「お手本」のような選手です。走る前には必ず手を挙げて知らせてくれたり、メニューの開始時刻を事前に教えてくれたりなど、私たちへの配慮が行き届いています。こうした小さな気遣いの積み重ねが、篠宮さんの「お手本」としての存在感をより一層引き立てているのだと思います。


③「少年」
篠宮さんは、時折見せる少年のような無邪気な喜びが印象的です(悪い話をするときの笑顔も最高です)。好記録を達成した時には、走り回るような満面の笑みを浮かべ、その瞬間を心から楽しんでいます。その姿を見るたびに、私は純粋に幸せな気持ちになります。そして、今回の全日本インカレでも、そんな篠宮さんの喜びに満ちた姿をぜひ目にしたいと心から願っています。


(昨年のSANOスプリントで自己ベストをマークし、最高の笑顔の篠宮さん)
やっぱりこの笑顔、もう一度見たいですね。


要するに、篠宮さんは大学学部生最後の年(?)、努力を積み重ねた末に大舞台に立つ権利を勝ち取った「陸上ヲタク」です。1日目から最終日まで、何度も通った等々力のトラックで、その実力を存分に発揮してくれることでしょう。私は純粋に、彼の走りが楽しみで仕方ありません。
応援してます!

 

 

三輪颯太(環境4・短距離・副将)男子100m・男子200m出場

執筆者:黒住綾音(3年)

僭越ながら、三輪さんの紹介文を担当します、黒住です。
実は、三輪さんは「大きなワンちゃんみたい」と大人陣の間では話題だそうです。
先日、ゼミの合宿中にサッカーをし、足首を捻挫したそうです。気をつけてください!
また、最近は合宿所の部屋でずっとVRゴーグルをつけて遊んでいるようです。

そんなミニ情報はさておき、今回は三輪さんの魅力を黒住的観点から3つご紹介します。

①ギャップ
アップ中、競技前の凄まじい集中力とオーラ。それを見た後のレース後の満面の笑みはギャップです。
出雲陸上の際、初めて三輪さんの試合でサポートさせていただきましたが、その時の集中した面持ちに、私自身気持ちが一段と引き締まりました。
他にも、多くを語らずミステリアスかと思えば、
猫ミームにはまっていたり、
ミッキーが大きくプリントされたスーツケースを持っていたり、
サメやくまちゃんのT-シャツを着ていたり。
知れば知るほど、魅力的なギャップをたくさんお持ちです。

②力強い走りと後半の伸び
高校生の時の走りを拝見しましたが、三輪颯太の「颯」が似合う軽やかな走りでした。
現在は長い手足を生かした伸びやかで力強い走り。そして、後半の伸び。
グランプリなどの大きな大会でも実業団の選手を相手に、凄まじい後半の伸びを見せ、先頭に躍り出ます。その走りは、見ていて気持ちいいくらいです。
世界リレーの予選でもバトンパスの間伸びによりスピードを緩め、他の選手に追いつかれると不安になったのも束の間。凄まじい後半の伸びでライブ配信を見ていた人全員を大きく興奮させました。

③安心感
私から見て、三輪さんは競走部の中で1番「この人なら大丈夫だろう」と思える選手です。
出雲陸上の時、ハイレベルな選手がひしめく中、心の奥で私は「何だかんだ日本代表に選ばれるんだろうなぁ」なんて無責任にも思っておりました。
関わりの少ない私でもわかる、練習に、走りに、自身の身体に真摯に向き合う姿。そして生まれ持った体躯に甘えず、弛まぬ努力をし続ける姿。これが私の謎の安心感のもとなのかもしれません。

昨年の全カレでは100m4位入賞、日本選手権リレーでは日本一を獲得。
2024年に入ってからは世界リレー代表入りを見据え、オーストラリアで早めのシーズンイン、六大学では100m優勝、出雲陸上では100m4位入賞を果たし、見事世界リレーの代表入り。世界リレーではアンカーの大役を務めました。帰国後すぐに出場した関カレ200mでは5位入賞を果たし、部に大きく貢献。前半シーズンを振り返っただけでもたくさんの活躍を見せてくれています。

副将として挑む最後の全日本インカレ
昨年と比べて背負うものが大きいのかもしれません。

でも、
大きなプレッシャーと期待を背に世界で戦った三輪さんならこんなのなんでもありませんね!
心から応援しています。

 

 

林明良(法2・短距離)男子200m

執筆者:赤石楽子(2年)

林くんの紹介文を書かせていただきます、2年全体マネージャーの赤石です。

入部当初は林が放つオーラ?(オーラってことにしておきましょう)に圧倒されて、話しかけられない、話しかけられたくない、怖い、一生分かり合えないと思ってましたが、今や1番よく話す同期のうちの1人です。本当に何を書けばいいかわからないと思っていたところ、「中途半端な内容なら何もないほうがマシ」と脅されてしまったので一生懸命書いていこうと思います。

彼の今シーズンは六大学優勝に始まり、その後のPB連発、そして関東インカレ4位入賞など華々しい記録を打ち立て、一気に慶応競走部の主力選手となりました。
記録だけ見るとなんだか遠い存在になってしまったように感じますが、林の練習を見ているとそれは当然の結果であり、私まで嬉しく思います。

昨年の林は怪我のせいで思うように走れない日々が続いていました。やっと走れるようになったと思っても本調子に戻るまで時間がかかり、わざわざ遠征の試合に行っても出場することができず、相当悔しい思いをしていたと思います。
林の本当の強さを目の当たりにしたのは、冬季練習でした。冬季練習は慶應日吉キャンパスの名物である、全長200mの坂で行われます。見ているだけで辛くなるような過酷な練習ですが、林は格上の先輩選手たちに果敢にくらいつき、どのメニューも求められている以上の質や強度で取り組んでいました。林に弱い練習など存在しません。またレスト中も休むことなく、毎回1番に坂の頂上にいるマネージャーから練習動画を受け取り、分析を行う姿が印象的でした。自分を追い込むのが好きと言っていましたが、あまりの徹底ぶりに大変驚きました。林のレースの強みである後半の加速や、一次ラウンドからさらに二次ラウンドで記録を伸ばすことができるところはこの冬季で身につけた持久力や脚力が影響していると思います。「林は絶対に速くなる」「来シーズンの活躍が楽しみ」など同期みんなで話していたのが懐かしいです。それもありシーズン初めの六大学での活躍は非常に心を揺さぶるものがありました。あの瞬間の感動は忘れることができません。

きっと前半シーズンの活躍から様々なプレッシャーを感じることもあると思います。強者になることよりも強者であり続けることの方が難しいのは言うまでもありません。
しかし林が残した結果は紛れもなく努力の賜物であり、必然の所産です。ほんとによく頑張ったんだね
全日本インカレという大舞台を林の同期として迎えられることをとても誇りに思います。
肩の力を抜いて、林らしい走りをしてきてください。頑張れーー!!!

 

 



 

 

いかがだったでしょうか?

明日以降もたくさんの全カレ出場選手たちをご紹介いたしますので、ぜひお楽しみに!!