第100回箱根駅伝予選会4日前!~目標宣言・応援メッセージ①~

 こんにちは。1年長距離マネージャーの上田です。

 いよいよ、予選会まで残すところあと4日となり、チームの緊張と高揚がピークに達してきています。

 今年は2度目のクラウドファンティングを行い、沢山の方々からご支援ご声援を頂きました。長距離ブロック一同、私たちを支えて下さる皆様の存在を常に感じられたことで、日々辛い時にもこの恩を皆様に結果でお返ししたいという思いを胸に、数々の練習を積み重ねてくることが出来ました。予選会当日もこのご恩をしっかりと心に留め、チーム一丸となって本戦出場を目指す推進力に変えていきたいと思います。改めまして、支援者の皆様に心より感謝申し上げます。

 本大会は、昨年に引き続き自衛隊駐屯地内と市街地、昭和記念公園内を用いたコースが採用されることとなりました。また、箱根駅伝第100回大会を記念しまして、予選会突破学校数は例年10校のところ今年は13校、関東学生連合チームは結成されない運びとなりました。今年から久しぶりに集団応援が許可され、コロナ禍以前の賑やかな応援が見られるであろうことも今年の予選会の魅力の1つです。スタート直後の大勢の選手による雑踏、レース後半の昭和記念公園内の細かなアップダウンなど、選手たちを苦しめる山場となるポイントは沢山ありますが、予選会突破だけを見据えて長い期間練習を積んできた慶應義塾の選手たちはきっと過酷な状況も乗り越えてくれるはずです。古豪復活の狼煙を挙げ、30年ぶりにお正月の箱根路を駆け抜ける権利を掴んでくれることでしょう。当日の選手たちの走りに乞うご期待です!

 さて、多くの人に慶應義塾の代表として予選会を戦う選手のことを知って頂きたいと共に、最後に彼らの背中を押したいということで、本日から4日間に渡って予選会エントリーメンバー14名の目標、意気込み並びに彼ら一人一人に向けた応援メッセージを紹介させて頂きます。選手たちの人となり、これまで歩んできた軌跡が良くわかる内容になっています。

 第1回は、1・2年生の下級生メンバーを紹介させて頂きます。本日は、第100回大会予選会メンバーに選出された唯一のルーキー、佐藤瑞(政1)、今回初めてメンバーの座を掴んだ渡辺諒(法2)、チームの大黒柱で2年生にして既に貫録を見せる安田陸人(商2)の3人です。3人とも、そのフレッシュでパワフルな走りを夏合宿期間を経てしっかりと磨き上げてきたメンバーです。予選会本番ではその止まらぬ勢いを存分に発揮し、チームを勝利へ導く走りを見せてくれることに期待です。それでは、是非最後までお読み下さい!

 

佐藤瑞(法政1・慶應義塾)

目標宣言:64分台

意気込み・一言:自信と元気は一丁前です!

(写真  左:安田、右:佐藤)

応援メッセージ

From:安田陸人(商2・長距離)

瑞へ

 瑞のプロフィールは空岡さんがたっぷり紹介してくれてると思うので割愛します。(してなかったらごめん)
 ありがたいことに人たらしの瑞くんから指名いただいて嬉しいです。2年長距離の安田です。

 もう片手で数えられるほどに迫った予選会。初めての大舞台、ワクワクしてますか?
瑞は僕と似て、注目を浴びるのが大好きな選手だと思います。大舞台で結果を出して、結果で背中を見せたいタイプなんじゃないかな。

 予選会はそういう意味では絶好の機会です。
だけど一旦いろんなことを忘れて、まずは一年生として目の前のレースを楽しもう。
上級生が十分に立派な背中を見せてくれるから、瑞はやりたいように走ればいいと思う。

 練習ではそんなんしたら怒るけど、当日は自分の好きなペースでどんどん追い抜いて後半はいつものように気持ちよく暴れてこよう。沿道へのファンサービスは忘れずにね。

と、言いたいところだけど、、、
本題に入ります。瑞くん、本当に頑固です。
瑞はシーズン前半、7月中旬の網走学連挑戦会に向けて練習していました。彼の目標は10000mで29分台を出して治療費補助をゲットすること。あと、北海道に行くこと。

 しかし、6月に左の脛骨が痛いと言い出したので、「今は無理せず休もう、記録会で無理して合宿で走れなくなったら本末転倒だぞ」と僕はかなりしつこく言い聞かせました。ダウンジョグだけでも痛々しく、見てるこっちが辛かったです。
絶対走らない方がいいってみんな口を揃えてました。

 それでも全く聞く耳を持たず、強行で北海道行って走っちゃいました。みんなの中でも僕はかなり強く辞めるように言った方だと思います。正直嫌われる覚悟で君の考えを否定しました。

 あれだけ強く言ったのは関カレの時の僕のようになってほしくなかったからっていうのもあるけど、当時の状態なら29分台はおろか、31分30秒でくれば良い方だと感じてたから。

 でも君が強かったのは絶対に結果を出す自信を持っていたところ。
蓋を開けたらみんなの予想を裏切って好記録で帰ってきたね。
もちろん満足してないだろうけど。

 一度決めた目標に対して真っ直ぐ突き進む力、自信を確信に変える力、絶対に結果を出してやるという信念。これらを持っている瑞は十分に理想を現実に変えられると思います。

 僕がここまで痛みを堪えて走れたのは、瑞がこうした姿勢を見せてくれたからっていうのも少なからずあります。ありがとう。

 網走記録会、目標まであと9秒足りなかった原因は?多分どっかで、足が痛いからキツくてしょうがないとか、一瞬集中が切れた時があったんじゃないかな。

 予選会、絶対きつい瞬間が来ます。
その時にどれだけ自分を奮い立たせられるか、瑞の真価が問われます。レース後に地面を叩いて悔しがる姿はもうみたくありません。

 残りの日数は少ないけど悔い無いように、やれることは近くにたくさん転がってると思います。
最高の結果を出すためには、最高のイメージを作っておこう。
瑞なら、このチームならできる!!!

 箱根本戦は絶対一緒に走ろう。

 

From:空岡和(法政4・サポート)

瑞へ

 長距離マネ4年空岡です。「元気が出る」という理由で同じ法学部政治学科のかわいい後輩からメッセージのご指名をいただきましたが、その割にウェットなメッセージになってしまった気がします😁絵文字でウェットな感じは拭ってみたので許して😁

 瑞は塾高の時から練習や合宿に参加してくれていたし、ちょこちょこしゃべってたので、勝手に長い付き合いみたいな気分になってます笑。
そんな瑞と大学で1年だけど被って、応援メッセージを任せて貰える仲になるなんて、嬉しい限り!

 夏に初めて10000走って、「足さえ痛くなければ本当にずっとこのペースで走れる気がしました!」ってめちゃくちゃ笑顔で言ってきたのを覚えています。
この時に限らず、「足さえ痛くなければ」ってここまで何回も思ったよね。

 足が痛くてもどんな時も「予選会まで走るしかない」「俺が走ればチームの士気が上がる」と言って、走り続けるためにできること、全部やったよね。
朝練後は1人最後まで残ってアイスバス作って入って、超音波して、自分でアイシング足に巻きつけて帰っていたね。
 合宿期間は練習以外の時間も全てを陸上に捧げていたのも伝わりました。いつケア部屋を覗いても瑞がいたし、いつ通っても部屋の前にマット敷いて補強をしていました。

 「瑞えらいじゃーん」というと「でしょーー😁」しか言わないけど、相当な覚悟とやる気がないとできないことだなとずっと思ってました。

 1年生でこの覚悟を決めてくれたこと。今年の慶應がチャンスだと本当に強く思ってくれたこと。これは4年の私のエゴかもしれないけど、すごく嬉しかった。
瑞が今年、本気で箱根を目指してくれていることが本当に自分のモチベーションでした。

 今年含めて4回チャンスがある中で、「今年はゆっくり足を治して、来年以降のメンバーに絡む」という考えに至ってもおかしくないような足の状態だったかもしれない。
その中で治療と並行してしっかり練習し、積極的に上級生に食らいついていく瑞の姿は本当に本当に頼もしかった!
 Aチームで当たり前のように練習したり、チームの皆も瑞はエース格の1人だと今では当たり前のように思ってしまっているかもしれないけど、1年生でここまでになるのは当たり前なことでも瑞の才能とかそういうことではなく(もちろんあるのは知ってるよ!)、瑞の努力と、その強い思いの賜物だと思っています。本当にありがとう。

 苦しい時間も相当長かったと思うけど、もうあとは全力で走って箱根行くだけ!瑞なら大丈夫だし、今年の慶應なら大丈夫。頼もしい先輩たちもしっかり走ってくれるから、多くのことは気にせずにいつもの瑞で走ってきて!!
 走り終わった後、いつもの瑞スマイルよろしくね😁

(写真  左:杉森、右:佐藤)

渡辺諒(法法2・慶應義塾)

目標宣言:12位通過!64分台

意気込み・一言:心を燃やせ!

(写真  左から:安倍、鳥塚、田島、渡辺)

応援メッセージ

From:前原裕磨(長距離OB・23年卒)

 なべりょう

 久しぶり、前原です。

 僭越ながら渡辺諒の応援コメント書かせていただきます。

 まずは、予選会メンバーにエントリーされたとのこと、おめでとう。

 たまにスプシを覗いているのだけど、最近の練習内容は「私の知っている渡辺諒じゃないのか?」と目を疑うほどのことばかりだった。この一年で大きく成長したんだね。

 思い返せば、君は昨年、怪我に悩んでいた期間が長かった。夏も怪我が原因で選抜合宿に行けず、メンバー発表の後に「日吉で頑張りますわ!」と笑顔で言ってくれたことがとても印象に残っている。
きっとあの笑顔の裏には、とてつもない悔しさや、やるせなさがあったはずだ。
それでも君は弱気な姿を一切見せず、苦しい期間を乗り越えた。
あの瞬間に、君が数年後のチームを支えていく存在になることを確信したよ。

 それから一年以上が経ち、予選会まで残すところあと数日だね。
君はこの一年でチームの主力へと成長してくれた。
そして今年はエントリー選手として、昨年とは全く違う心境で予選会を迎えようとしているだろう。

 あえて厳しいことを言うけれど、君は慶應の代表として、予選会で結果を出さなければいけない。

 これをプレッシャーと捉えるか、期待と捉えるかは君次第だけれど、一つ言えるのは「今の君は強い」。だから、自分の力と仲間を信じて、21.0975kmを全力で走り抜いてきて欲しい。

 君の力走を期待するとともにチームでの箱根駅伝出場を願っています。

 

From:小野裕幸(元長距離コーチ)

塾高小野チルドレン一期生渡辺君へ

 中学時代の輝かしい実績、恵まれたスタイル、美しいフォーム。諒を指導できるとなった時とてもワクワクしたのを今でも鮮明に覚えています。

 私の指導力不足もあり塾高時代は実力の半分も出させてあげることができず、歯がゆい思いをさせてしまいましたが、駅伝の走りは本当に立派でした!

 大学一年時も色々が噛み合わず本来の走りはできませんでしたが、今年の六大で満を持しての14′41!!ようやく諒の本来の走りに近づいてきましたね!
 ただ、このタイムも諒の潜在能力からいえばまだまだです。

 ここ最近もとても良い練習が出来たと聞いているので、予選会こそ全ての力を出し切った走りが見られると信じています。

 『機は熟した!!』

 フルMAXの走り期待します!!

(写真  左上から:鈴木、梅澤、渡辺、安田、関口、島田、上原、川上、東、小倉)

 

安田陸人(商2・開成)

目標宣言:個人60位、63分台、本戦出場

意気込み・一言:声援を受けると足がどんどん速くなります!

応援メッセージ

From:田島公太郎(環3・長距離)

 どうも、田島です。
なんか安田直々に激励を依頼されました。
なんで今年の選手は、同じく出走する人に応援メッセージを頼むんでしょうか、意味がわかりません。
まぁ特に言いたいことはないので、ちゃちゃっと書かせていただきます。

 君が最初に練習に来た時のことは全く覚えていません。
どうやら開成卒の浪人生が来るらしい、とチーム内が一瞬ざわついてたことは覚えていますがそれ以外は何も。
君が遅れて入寮した日のことも、本当に覚えていません。
どんだけ非印象的な人物だったのでしょうか。

 それから少しの月日が経ち…
君が死に物狂いで頑張っていたらしい初の夏合宿、残念ながらこれもほとんど覚えていません。「なんか変な走り方の奴がいるな、目障りだな」ってくらいですかね。あれ、走り方あの時から1mmも変わってないか。

 そして合宿が終わって迎えた最後の富津練習。
途中までペース走で押し、ラスト2kmからMAXで追い込み切るという溢れた緊迫の実戦的トレーニングです。
 僕がゴールしてまだ心拍が落ち着かないかな くらいの時、振り返るとそこにいたのは実力ある上級生等を抑えて堂々と6番手で帰ってきた激つよ浪人生でした。
びっくりしました。
誰だお前は、と。
どっから出てきたんだ、と。
てか何年生だ、と。

 そっから君は急激に力をつけ、タイムも削り、あっという間に僕の一番の脅威となりました。
5000mでも10000mでも僕の主戦場 ハーフマラソンにおいても、もしかしたら今日こそこいつに負けるかもしれない、と思いながら毎レースに臨むようになったんです。
キム兄にもアベリクにも抱いたことのなかった恐怖心、とてつもなかった。
でもそれは同時に、嬉しさでもありました。
キム兄、アベリク、タジマで安定しつつあったAチームに新たな刺客がやってきたんです。
「これは僕ら絶対強くなれる。やっと来た、慶應ロングの夜明けだ。」
そう確信しました。
 あれから早一年、いま僕がこんなにワクワクしながら予選会を待つことができているのは、実は君のおかげなんだよ。
ありがとう。
死んでも直接は言わんけど。

 学校(?)・練習・対人関係、何事においても発揮できる その謎の「余裕」と「根性」、実力もさることながら君の一番の武器はそこです。強者が集う大舞台だ、もう発揮するしかないよね。
首が傾いてからが真髄なら、スタート前からその首へし折っとけ。
文字通り1年間全てを犠牲にして備えてきた予選会、思う存分暴れよう。
そして来たる正月を笑顔で迎えるために、一緒に奇跡を起こそう。

 

From:黒住綾音(文2・サポート)

 安田の応援メッセージを担当することになりました2年全体マネージャーの黒住です。
なぜ黒住がメッセージを書くのか疑問に思う方も多いでしょう。「なぜ私?」と私自身不思議に思いましたが、何はともあれ、ご指名ありがとう!精一杯応援させていただきます。
皆様、検討違いなことを書いてしまうかもしれませんが暖かい目で見守っていただければ幸いです。

 さて安田といえばまず思いつくのが「追い詰められても諦めない」というところでしょうか。昨年の春学期、諸事情(?)があり誰もが安田の進級を諦め、「無理だ」と言っていました。しかし、彼は諦めず無事進級を勝ち取ることに成功しました。周りからなんと言われようとも諦めないその姿勢には素直に尊敬です。ただ今年も、すでに単位が危うくなってきているという噂を耳にしますが真偽は分かりません。来年、三田キャンパスで安田に会えることを祈るばかりです。

 ここからは真面目に激励に移らせていただきます。
 先日の練習、安田は怪我の影響でポイント練集に参加できずにいました。関東インカレも怪我の影響で棄権、今回の予選会も怪我の影響でかなり厳しい状況。誰よりも悔しいはずなのにチームメイトに声をかけ続ける姿を目にしました。自分がどんなに辛くても腐らず周りを励まし続けるところ、素敵です。怪我という今の状況、彼の中には計り知れないもどかしさや悔しさがあるはずです。しかし、安田は絶対に今回の悔しさをバネに必ずや復活を遂げてくれると信じています。
来年は悔いのないシーズンにしてほしい!
 そして、次は箱根路を走る安田のことを全力で応援させてください。
この悔しさをバネに、そして持ち前のハングリー精神を忘れずに!
これからの安田の活躍、期待しています。

 P.S.授業には行けよ!(笑)

 

 

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 最後までお読み頂きありがとうございます。いかがでしたでしょうか?

明日以降も個性溢れる選手紹介並びに応援メッセージを紹介させて頂きます。そちらの方も是非お読みください。

 予選会当日まで、引き続き慶應義塾へのご支援ご声援の程、よろしくお願い致します!!