全日本インカレ5日前!〜マネージャーから見た選手①〜


こんにちは、2年全体マネージャーの黒住です。

全日本インカレまで残すところあと5日となりました。

第92回を迎える今大会は9月14日(木)〜17日(日)の4日間をかけて、熊谷スポーツ文化公園陸上競技場にて行われます。今年は競走部も全員での応援で選手たちを後押しします。皆様も奮って会場に足をお運びください!

慶應義塾大学體育會競走部が全日本インカレに向けて掲げる目標は

男子30点、女子15点

です。目標に向かって部員一同邁進してまいります。
応援のほどよろしくお願いいたします。

さて、今年も本日から3日間にわたって、「マネージャーから見た選手」を紹介していきます。
本日紹介いたしますのは、フィールド競技に出場する7名の選手です。

是非、お楽しみください!!


武田翔太(4年・跳躍) 男子走高跳出場

武田へ

武田ー!とうとう、最後の全日本インカレだね。
武田株が軒並み上がっている今日この頃ですね。みんなの期待を軽く越える武田翔太が見たいです。

さて、今回は武田の紹介と私からの重い応援メッセージを贈りたいと思います(去年の全カレでも書いた記憶がありますが、恥ずかしいので読み返してはいません笑)

1年生の頃の記憶は殆どないんですが燻っていた武田の記憶だけあります。記録が伸び悩み、今よりももっと「俺なんか…どうせ…」みたいな空気感を纏っていた気がします。実際見返したら記録としては2m05だね。
そして2年生。2021年4月11日にPBである2m15を跳んで帰ってきました。その頃はまだ武田ともそんなに話してなかったけど(今もそんなには話さないけど)、包帯ぐるぐる巻き&松葉杖で帰ってきたのをよく覚えています。「痛かったけど跳んだわー」みたいなセリフもよく覚えています。そんなこんなでPBを跳んだものの怪我をしてそこからはリハビリだったね。
リハビリしつつ治ったら試合に出て、治ったと思ったら怪我をし、そしてまた治しての繰り返しでした。
そして最終学年。去年とは違って須﨑くんも入ってくれて、追い抜かれそうな危機感があったシーズンです。須﨑くん入ってくれて嬉しかったなぁ、ありがとう(ここで言うのはおかしい笑)
前半シーズンとても悔しい結果でした。春季OP2m10、六大学2m10、県記録会で1m95、水戸招待2m10、関東インカレ2m11SB、そして川崎市で2m00。今年の関東インカレは悔しさで一杯でした。

記録を見て思うことはただ1つです。
武田翔太ってこんなものですか?
私が普段見ている武田はもっとかっこいいしもっと跳べるはずです。選手が伸びる一因として大きく「負けず嫌い」なことがあげられますが武田は競走部で1番負けず嫌いな人だと思ってます。こうやって私に好き勝手言われるのも嫌なはずです。競技者として見せる誇りを全カレでは見せてください。個と個のぶつけ合いである場で決して負けて帰ってくるな!
あと絶対に須﨑遥也に先輩としての意地と背中を見せてきてください。武田さんかっけぇじゃなくて須﨑かっけぇって言われるのは四年として嫌です。絶対勝ってこい!(須﨑は武田越えるつもりで、跳んでね)

もう私たちにとってこれが泣いても笑っても最後の大舞台。最後の全日本インカレです。どんなことになろうとも、必ず誰よりも跳んで悔いなく帰ってきてください。誰よりも、にこにこして帰ってきてほしいです。

ありがとう。大好きです!武田がいたから競走部で頑張れました。当日もサポートとして気持ちでは必ず負けないし、なんでも言ってください。
心から応援しています。

(紹介文:4年橋本千佳)

須﨑遥也(1年・跳躍) 男子走高跳出場

須﨑の1番初めの印象は「なんていい子なんだっ!」でした。まだ、入学前の時期ではありましたがわざわざ手土産まで持って競走部に体験に来てくれました。こんないい子で純粋な子がいろいろな意味で癖の強い跳躍ブロックに入っていいものかとみんなで部室で話していたことを覚えています。
しかし、そんなみんなの心配とは裏腹に今では競技面でも性格面でも(?) 偉大な跳躍ブロックの先輩方に育てられどんどん「悪いやつ」に成長してきました。(元々内に秘めていたポテンシャルを引き出しただけかもしれませんが…) 
最近では「須﨑悪いやつエピソード」をよく耳にします。(夏合宿では砂浜で大きな犬に戯れられて泥だらけになった先輩をみて誰よりも大笑いしていました。)でも、そんな悪いやつエピソードをいくら聞いても憎めないのが須﨑遥也なんです!

また、私の中で印象に残っているのは関東インカレです。応援席の部員を煽る様子や、2m08を2本目で跳べた時大きなガッツポーズは普段の練習の様子とは大きなギャップで印象的でした。

走高跳の知識量、愛情はあの武田さんが「須﨑には教えることはない」と言って認めるほどのものです。そんな彼が同じ競走部に入って戦ってくれることは非常に誇らしく、心強いです。

4月頃は地元を離れ、大きく変わった環境に慣れていない様子でしたが、最近は安定して2m10を跳べるようになってきました。そして、先日の四国選手権では2m14という高さを跳び見事自己ベストを更新しました。いい流れは確実にきている!

初めての全カレ気負いすぎずリラックスして臨んでください。そして、武田さんと一緒に出ることのできる最後の大舞台全力で楽しんで!

そんな須﨑の定番ポーズは両手グッドポーズを作りキリッとキメ顔です。カメラを向けるといつでもこの顔をしてくれます。全カレ4日目、首にメダルをかけ、お決まりのポーズをした須﨑の写真をとることを楽しみにしています!

(紹介文:2年黒住綾音)

浦津ななの(4年・跳躍) 女子棒高跳出場

3年全体マネージャーの松木です。

1年生の頃から公式戦に出場し、何度もマネブロに掲載されたななのさんの最後の機会に、僭越ながら私から書かせていただきます。

私なりにななのさんの紹介をすると、ななのさんはとにかく愛にあふれた人です。
そして自分の軸をしっかり持っています。
誰に対しても自分の意見を物怖じせずに言えて、
自分にも周りにも正面から向き合って嘘をつかない、そんな素敵な人です。
それは棒高跳に対しても同じです。
そういえば最近流行りのMBTIはESTPだった気がします。
情熱的でエネルギッシュな上に合理的な性分の持ち主らしいです。そんな気がします笑

陸上をはじめて9年。
全国の舞台で戦うこと11回目。
もう大御所中の大御所ですね。

4年生とはよくこの練習もあと〇回かなあ、なんて話をしますが、群を抜いてななのさんと話す機会が多いです。1つ1つの練習をかみしめてこなしているような気がします。

結果を追い求めた高校生活、環境・心境の変化に苦しんだ大学生活前半、「棒高跳」の楽しさ・仲間の大切さに気づいた大学生活後半。
苦しかったことの方が多かったかもしれません。
それでも棒高跳が好きだから、とひたすら向き合い続けてきました。


3年生の関東インカレが終わった後、納得のいく結果ではなかったと思います。
それでも私から見てひとつ殻を破ったような、光が見えたような勝手にそんな気がした関東インカレでした。

あのとき、とびきりの笑顔でななのさんと撮った写真は宝物です。
あなたの原動力は、と聞かれて一番に浮かぶのはこの写真です。
あのときメダルをかけてあげられなくてごめんねと言われました。
ごめんね、なんて言わなくていいのにと心から思いましたが、今はとにかくとびきりの笑顔でメダルを手にするななのさんが見たいです。

多くを語らなくても今のななのさんはよくわかっていると思いますが、ななのさんにはたくさんの味方がついています。ななのさんを心から応援する人がたくさんいます。

最後にななのさんらしく高く高く跳んで、最高の景色を楽しんできてください。
楽しみに待っています。

(紹介文:3年松木裕佳子)

大久保綺更(4年・跳躍・副将) 女子棒高跳出場

きさらへ

きさらちゃん、いよいよ全日本インカレがすぐそこだね。私からの感情がもりもりのメッセージを書き連ねる前にきさらちゃんの紹介をしたいと思います。

ななのの方がもともと1つ頭が抜けてた印象の1,2年。徐々にすくすくと育っていった印象です。低学年の頃、ポールの練習中に腕を折ってた記憶があります。今となっては懐かしいね。そして平井さんと出会えて本当によかったね。時には踏切ができなくなったときもあったよね。試合帯同中に平井さんと「きさらはどうしてますか?」って聞いた記憶があります。それぐらいみんな心配してたよ。
2年生のときに3m60。そして3年生のときのベルで3m80。いやーあの時は部室が沸いたね。
そして最終学年。全部の記録を言うのは厳しいので関東インカレのみ言いますね。3m90。
とてもとても嬉しかったです。でもまだまだいけると思う。
そして今年はチームのために戦うきさらも見てきました。

全カレ2日目。存分に楽しんできてください。願わくば私が競技場に行くまでずっと跳んでてほしいな!最後の大舞台、見れないのが残念ですが矢上から応援してます。ななのときさら、2人の4年間を全て出し切る試合であってほしい!想いはサポートの同期、後輩に託しました!
頑張って!

(紹介文:4年橋本千佳)

三浦和真(4年・跳躍・跳躍ブロック長) 男子三段跳出場

うらちゃんは穏やかな人で、身体能力抜群の選手です。
彼がいらいらしているのを見たことがありません。器が大きいです。今年は跳躍ブロック長にもなり、苦労もあったはずですが、大変さを見せることはありませんでした。いつもあまり変わらず、動じないうらちゃんからは、日々安心感を感じます。
そんな穏やかさを持つ一方で、圧倒的な身体能力の高さも兼ね備えています。跳躍・投擲で行っているCTはもちろん、本種目でないやり投で45m投げるところからもわかることと思います。
加えて理工学部の研究室との両立もこなしているので本当に尊敬です。

さて、今年で全日本インカレ二度目の出場となりました。昨年の全カレ、今年の関カレは悔しい試合、満足いかない試合だったことと思います。ですが、関カレではファールながらも16mも見えたと言っていました。
1週間後にせまる全カレで、悔しさを晴らす、16m超えの大ジャンプの瞬間を楽しみにしています。

当日はかにぱん食べてリラックスして臨んでください!応援しています。

(紹介文 : 4年桝田咲)

伊藤達也(4年・投擲・主将) 男子やり投出場

たっちゃんへ

いやぁ、最後だね、たっちゃん。最早寂しさが湧いてきます。今年みんなに思ったことは、1年の頃からずっと弱いって言われてた代がこんなにも強くなって嬉しい限りだなってことです。そして競技面でたっちゃんは誰よりも主将として部を支えていると思います。

さて伊藤達也の紹介に移ります。
1年のとき国士舘に出ましたね。陸マガで記録を検索しましたがしょぼすぎて反映されてませんでした😇
そこから悔しさをバネにメキメキ成長して97回早慶戦、2年目の秋に68m79。いやぁとても成長ですね…。偉い。
そこからは70を超えようとする日々だったけど、どうしても超えられなかったね。あとは腰との闘い。ちょっと記憶がなくなりつつあるけど、いつかから投げる本数落とし始めたり、全体的に身体を労わるようになったのをよく覚えています。
そして記録が徐々に伸びつつも70を超えられなかった3年生から最終学年。今年は未だ、六大、関東インカレ、早慶戦の3試合のみ。六大で67m67、関東インカレでPB70m66、早慶戦で62m29。関東インカレで魅せてくれました。かっこよかったです。

振り返ればたくさんの思い出がありますね。
当日は側で見守り応援することができないのは残念ですが、同じ空の下戦っている選手がいることをいつも思ってます。
たっちゃんの全部を一投一投にのせてきてください。応援しています。

(紹介文 : 4年橋本千佳)

倉田紗優加(1年・投擲) 女子やり投出場

Tジャパンこと倉田ちゃん

入部前はやり投インターハイ優勝と聞き、どんなゴツい子が来るとかと想像していましたが実際には誰もが助けてあげたくなるような可愛い女の子でした。特に4年生2人、3年生1人という少人数の投擲ブロックでは娘のように可愛がられています。

3000mSCの三浦龍司選手の大ファンであるらしく、一時期は結婚するとまで言っていましたが、今では「推し」に落ち着いたようです。

また、彼女と話していると誰もが笑顔になります。私もついつい用もないのに話しかけにいってしまいます。

家の鍵を部室に置いてきてしまい、競走部の部員ではない子にとってきてもらったり、履修登録のルールをよく理解しておらず期限直前に先輩に助けてもらったりと普段はついつい手を貸してあげたくなってしまような少し抜けた性格の彼女ですが、やり投の話になると目の色が変わります。

彼女は競走部で12を争うほど練習熱心です。競走部の週5の活動日の内、週7回毎日投擲練習をするといって、春頃はみんなから全力で止められていました。サポートブロックの中でも「倉田ちゃんが投げすぎないように見張っていてください」という言葉をよく耳にしました。最近では毎日投げることはしなくなってきて、少しだけ安心しています。

けれども、普段の練習を、通してひしひしと感じるやり投への情熱とわからないことは誰にでも物おじせず納得するまで聞く練習の姿勢は彼女の強みなのではないでしょうか。

さて、そんな彼女も今年はたくさんのことがありました。学生個人7位に始まり、六大学1位、関東インカレ2位、日本選手権7位、U20のフランス選手権1位と華々しい結果を残してきています。しかし、順位は良いものの常に自分の納得のいく記録が出せず悔しい思いをしてきました。長文の反省ラインを担当トレーナーに送っているのをよく目にします。関東インカレでは5投目まで54m261位であったにも関わらずラスト1投で2cm記録を越されてしまい2位になってしまいました。この関東インカレの2センチ差での2位は相当悔しいものだったでしょう。

今年一年の悔しかったことをこの大舞台にぶつけてください!
今年最後の大舞台で自分の納得のいく順位、納得のいく記録をだして満面の笑みでテントに帰ってくる倉田ちゃんの姿を楽しみにしています

心から応援しています!頑張って!!

(紹介文 : 2年黒住綾音)


以上となります。
大舞台に挑む、個性豊かなフィールド選手の魅力が伝われば幸いです。

明日は中距離・短長種目編をお届けします!
お楽しみに!