第102回関東インカレ展望
ついにチームとして1年で最も重きを置いている関東インカレが始まる。
今年度は
男女総合8位入賞
男子50点、女子25点の獲得
を目標に掲げ、ここまで活動してきた。
今年は主将の伊藤達也をはじめとする幹部を中心に、例年以上にチームの一体感を作り上げることを大切にしてきた。昨年12月に初の全体合宿を行い、2日間のチームビルディングを通じて学年やブロックの垣根を超えた交流をおこなった。
4月に行われた六大学対校戦では主務系の尽力あって国立競技場での開催となり、例年以上の盛り上がりを見せた。
普段は一緒に練習をすることがあまりない部員同士でも、選手とマネージャーという関係でも、お互いのことを思い合い、刺激を与え合える雰囲気が見受けられる。
このような今年の106代目のチームは雰囲気面だけでなく、実際の競技力を以ってしても非常に期待を持つことができる。
豊田兼(環3・400m/400mH)は110mHでFISUワールドユニバーシティゲームズ日本代表選手にも内定しており、日の丸を背負うことが決まっている。3種目で標準切りを果たした中で今大会は400mH、400mの2種目に出場予定。どちらの種目でも優勝、そして塾記録レベルの好タイムを狙える実力の持ち主だ。
三輪颯太(環3・200m)は六大学対校戦にて、強豪選手が揃う華の100mで優勝。その後の学生個人選手権のB決勝も21’00の好記録で優勝、全日本インカレA標準を突破しており、勢いが止まらない。今年は「200mで勝負したい」と意気込む。
同じく今季絶好調の篠宮健吾(法政3・100m/200m)。ひたむきに行う練習、多くの選手やコーチ陣との積極的なコミュニケーションを通じて、PBを連発。昨年までは出場すら果たせなかった関東インカレに今年は2種目エントリーを達成し、今では部を引っ張っていく頼もしい選手だ。
今季5000mと10000mの2種目で塾記録を更新した木村有希(総3・5000m/10000m)にも注目。安定感のある走りで入賞に期待がかかる。
フィールド競技注目は新入生の須﨑遥也(商1・走高跳)。U20アジア陸上競技選手権大会に走高跳で内定しており、U20日本選手権3位,徳島IH 2位, 栃木国体2位の実績を持つ期待のルーキーだ。「関東インカレでは1番を掴み取りに行く。」と気合も十分だ。
フィールド4年生トリオにも注目。武田翔太(法法4・走高跳・塾記録保持者)三浦和真(理4・三段跳)伊藤達也(商4・やり投・主将)は全員関東インカレ入賞経験がある。最後の関東インカレでチームの得点に大きく関わる3選手に注目。
女子の注目選手は仲子綾乃(総3・800m)。学生個人選手権800mでは3位と好調を見せる。長い間怪我に苦しんできたが、地道に努力を積み重ねてきた彼女の初の関東インカレに注目。優勝、そして日本選手権標準切りを狙う。
フィールド競技注目は期待の新入生倉田紗優加(環1・やり投)。大学初戦となる六大学対抗戦やり投で優勝。やり投インターハイチャンピオンの彼女の初の関東インカレに期待がかかる。
棒高跳4年生コンビ大久保綺更(環4・棒高跳、走高跳)浦津ななの(環4・棒高跳)にも注目。昨年の関東インカレではダブル入賞、今年は最後の関東インカレダブル表彰台に期待。
慶應義塾競走部の新たな歴史をつくるべくチーム全員で戦い抜く。
(文章/空岡和(サポート・法政4)、佐口向日葵(中距離・商3)