全日本インカレ6日前!~マネージャーから見た選手たち①~

こんにちは。2年マネージャーの松木です。

いよいよ、全日本インカレまであと6日となりました。
第91回を迎える今大会は、9月9日(金)~11日(日)の3日間をかけて、たけびしスタジアム京都(西京極陸上競技場)にて行われます。今年は、3年ぶりに有観客での開催となります。応援のほどよろしくお願いいたします!

さて、今年も本日から6日間にわたって、「マネージャーから見た選手たち」を紹介していきます。
本日紹介いたしますのは、女子4×100mR、女子4×400mRに出場する選手たちです。

是非、お楽しみください!


女子4×100mR

(上段左から、山本、鈴木わ、下段左から、岩浅、工藤)

岩浅優花(主務補佐・短長・法政4)

女子が少ない短長ブロック。1人で長い距離を走る姿を何度も見てきました。

岩浅さんの走りはとても清々しく、風でなびくショートヘアがまたとてもかっこよくいつも惚れ惚れしてしまいます。

 

練習が始まる前、「もうほんとに嫌だ―」と言っている姿を度々見かけました。

しかし、嫌だと言ってやめている様子は見たことがありません。他の選手が途中でやめて1人になってもやめません。

そしてタイムも動画もよく見ています。これは自分の走りを毎回しっかり分析している証拠です。

タイムが聞き取れなかったとき、または練習が終わった時、これまで何度かタイムを尋ねられました。

練習後もすぐにスタンドまできて動画を見に来られます。

 

先日、東海大学競技会に帯同させていただいたときでさえ、そうでした。

400mを走って疲れているはずなのに、半ば息も整っていないうちに、私のところへ動画を見にいらっしゃいました。

しかもそこで驚いた1番の理由は、私はスタンドの1番上にいたからです。

予想よりタイムが伸びなかったその試合で、すぐに動画を見て考える姿は、本当に競技者の鑑だなと思わせられました。

 

トワイライトで3走のタイムがよく、3走に抜擢されたようです。

短短メンバーと比べ、カーブをこなしてきた数は歴然の差です。そんな日々の練習が繋がっているのでしょう。

全カレという大舞台で、すがすがしく駆け抜ける岩浅さんの姿、楽しみにしています。

 

山本涼乃(跳躍・文4)

専門種目は棒高跳の涼乃さん。

先日、棒高跳のコーチである平井さんとお話しした時、慶應の女子棒高跳選手で1番アスリートらしいのは涼乃さんだとおっしゃっていました。

なぜなら、ポールを変える際に躊躇しないからだ、と。

私は棒高跳の経験がないので実際の感覚はわかりません。ただ、ポールを変えることが、怖いことでもあるということは棒高跳の選手の会話や様子からわかります。それゆえにスムーズに移行できず葛藤する選手の様子を何度も見てきました。しかし涼乃さんの場合、平井さんがポールを変えようか、と提案するとすんなり次のポールを使うそうです。怖いから、という躊躇いがあまりないと。

そんな涼乃さんの姿はリレーにも影響を与えていると思います。

日々の記録会から100mやリレーに出場したりということはあまりありません。
しかし公式戦や標準突破など大事なシーンのリレーにおいて涼乃さんは欠かせない存在です。
日頃スタブロを使っているわけではないのに、みんな安心して涼乃さんに任せています。

それは棒高跳の時と同様に、動じない涼乃さんの姿に、安心感と信頼が寄せられているからではないでしょうか。

全日本インカレという大舞台。今回は走らないかもしれません。

それでも、いつもの落ち着いた涼乃さんで、みんなに安心感をもたらしてくださることでしょう。

 

岩屋佑未奈(跳躍・経済3)

混成競技の競技者として、多くの競技に取り組んでいます。そんな中でも、佑未奈さんは常にチームのことを考えている選手です。

自分の体のことを考え、公式戦の出場種目を選ぶとき、いつも佑未奈さんが口にする言葉は「勝つために」です。
佑未奈さんの話を聞くたびに、體育會競走部における陸上競技がチームスポーツだ、ということを感じさせられます。

そんな佑未奈さん率いる女子リレーチームは、チームスポーツならではの感動を与えてくれることでしょう。

今回の全日本インカレ。女子100mにも出場されます。
そのため、後日私よりも長く佑未奈さんを見てきた先輩が書いてくださるので詳しくはそちらをお楽しみに!!

 

工藤音花(短長・法政3)

音花さんの練習の様子を1年間見てきて、あまり弱音を聞いたことがありません。

「もうやだー」と言っているときがあっても、長々と走る前に口にしたり、気持ちまで落ちている様子を見かけません。

嫌だというときでさえ、明るくはっきり口にするいつもの音花さんのままです。

 

私はこれは本当にすごいことだと思っています。弱音を吐く選手を悪いと言っているわけではありません。

ただ事実としてだいだいの選手の弱音を吐いている姿や、落ち込んでくじけそうな姿を見てきました。

しかし、音花さんを紹介するにあたって振り返ったとき、弱音を吐く姿は想像できませんでした。

 

この春、みんながポイントをする水曜日に、集合欠だった音花さん。

みんながウェイトやレストにあてる木曜日に1人でもしっかりポイントをこなしていました。

怪我で休むことも少ない。練習量に対して怪我の回数が少ないように思います。

自分の体の状態が把握できる。それは選手にとって非常に大切なことです。

全日本インカレも全力で音花さんらしく力強く駆け抜けてくださることでしょう。

 

鈴木わかば(短短・総合2)

リレーメンバー唯一の同期のわかば。

今回1走を走る予定のわかばですが、私にとって4走の姿が印象的です。

六大のときも、トワイライトのときも、誰よりも前に出るぞ、ゴールするぞ、という気持ちが、わかばの走りからはひしひしと伝わってきました。

練習でも、スタブロを蹴るときも、スレッドを引くときも、いつでも前に出るという気持ちが感じられるわかばの走りが大好きです。

 

最近、わかばは私に練習のこと含め、たくさん話しかけてくれるようになりました。

それがとても嬉しいんです。常にどこか痛みを抱えたり、体調が万全でなかったり、そんなことが多いわかばですが、その中で最善の練習を模索している印象があります。

帰省するときでも、栃木で練習に励んでいるようです。

今回は、1走が予定されているわかば。
短距離らしいいつもの走りで、1走を駆け抜けてきてね。
誰よりも前で、バトンを渡す、その気持ちが伝わる走りは次の人の活力になると思います。

全日本インカレ。わかばが、身体の悩みを抱えずに、全力で走れますように。

 

女子4×400mR

(左から、細井、岩浅、神田、工藤、鴨下、井上、仲子)

 

岩浅優花(主務補佐・短長・法政4)

先述の通りです。心から応援しています。頑張ってください!!!

 

細井衿菜(女子主将・中距離・総合4)

衿菜さんには、後日、中距離種目編でかわいいかわいい私の、そして衿菜さんの後輩ちゃんが書いてくれるので私からは少しだけ。

周囲の期待やプレッシャーを背負って最前線で戦ってきたことはみんなわかっていることでしょう。

それでも自分だけに夢中ではなく、みんなに目を向けてくださいます。
最近の練習で衿菜さんの選手を鼓舞する声が聞こえない日はほとんどありません。
女子チーム、慶應競走部のことを、常に考え、何度も発信してきてくださいました。
私みたいな後輩マネージャーの悩みも聞いてくださり、話も覚えてくださいます。

最後の全日本インカレ、衿菜さんが悔いなく走り切れますように。心から祈っています。

 

神田陽向(中距離・理工3)

陽向先輩をどう伝えようか、そう思ったとき伝えたい要素がありすぎてパンクしそうになっています。
拙い私の文章で、先輩の魅力が少しでも伝わればと思い、書かせていただきます。


私にとって陽向先輩は中高の先輩でもあります。
中高は選手として共に練習してきました。
時にはマイルも一緒に走らせていただきました。
一緒にマイルを走った先輩に、サポートとして紹介メッセージを書くことになるとは、なんだか感慨深いです。

陽向先輩は昔からスピーチの上手な方です。
文章力に長けていて、関東インカレのときに衿菜さんへの応援メッセージもTwitterで話題となっていました。
そんな陽向先輩のスピーチで、私は引退も、高校の幹部決めも、毎回泣かされてきました。

その中で、すごく印象に残った話があります。
それは引退の時の話でした。

「陸上の格闘技」とも言われる800m。
怖くて逃げてしまったときがある、と。
それをすごく後悔していて、そのときのゼッケンを部屋に貼っていると。

私は棄権したそのレースを覚えています。直前の棄権でした。

ただそれを悔やんで、自分の当時の弱さと正面から向き合えるその強さ。
嫌になってすぐ捨ててしまう人もいるかもしれない。それを自分の戒めのように部屋において奮い立たせる陽向先輩は、本当に強い。

私は心からそう思います。日々くじけそうな練習があっても、芯はいつもまっすぐでかたい、そんな先輩です。
先輩とともに全日本インカレにいけることを嬉しく思います。そして先輩らしい強い走りを私に見せつけてください。

 

工藤音花(短長・法政3)

先述の通りです。頑張ってください!

 

仲子綾乃(中距離・総合2)

遅れて入部した私に練習前に1年生がおこなう掃除を教えてくれたのは仲子ちゃんでした。
多くの人が頭を使わずに、なんとなくグラウンドを掃いていても仲子ちゃんは必要な場所を見つけて率先して掃除してくれます。

その日割り振られた掃除場所に縛られず、今掃除が必要な場所を考えて動いてくれる。

何事にも真面目に取り組む姿勢が、競技結果に結び付いているのだと思います。

最近は長い距離を積む練習に励んでいる仲子ちゃん。

ですが、250を走っていた時に、やっぱり元は短い距離の方が得意だし、好きだから楽しいといってくれた笑顔がすごく頭に残っています。

彼女が全力でトラックを駆け抜ける姿を見たい、と心から思います。

 

今回は出場することはないかもしれません。

その分、中距離選手のサポートに全力を尽くしてくれるでしょう。
何に対しても真剣に向き合う仲子ちゃんだからこそ、そして同じ種目の競技者だからこそ、そのサポートは選手の大きな力になること間違いなしです。

今回の全日本インカレ。全身で大舞台を感じ、いい経験にしてきてね。

そして今度は試合で。走った後の仲子ちゃんの笑顔を心から待ち望んでいます。

 

鴨下友織菜(中距離・環境1)

練習が始まる前には、その日の意識するポイントを、合間や終わった後には振り返りを伝えてくれるときがあります。
日々頭を使って練習していることを感じます。

選手からそういう話が聞けるときは私の嬉しい瞬間の1つです。
1年生ながら、先輩にも劣らない高い志を日々感じています。
そんな友織菜ちゃんのレースが楽しみです。

女子400mにも出場するので詳しくは後日、お楽しみに!!

 

井上汐莉(中距離・法法1)

汐莉ちゃんも友織菜ちゃんと同じように、1年生ながら先輩に負けない高い志の持ち主です。
日々の練習も周りの人に引っ張ってもらい、目的意識を持って質の高い練習をしている素晴らしい選手です。


関東インカレのときは、マイルで2周する予定だったと泣きながら待機場所に戻ったね。
大舞台にひるまず、今後が楽しみな1年生です。

今回も関東インカレ同様、女子800mも控えています。
詳しくは後日、仲のいい同期からの紹介をお楽しみに!!


以上となります!

長々と読んでいただきありがとうございました。
初めての紹介文。拙い文章でしたが、選手の魅力が少しでも伝わっていれば幸いです。

明日は、男子リレー編をお届けします!お楽しみにお待ちください!