第98回関東インカレを終えて
こんにちは。
4年マネージャーの冨田です。
梅雨入りをし、天気が変わりやすい日々が続きますが皆様いかがお過ごしでしょうか。
本日は、5月23日(木)~5月26日(日)の4日間に渡って行われました第98回関東学生陸上競技対校選手権大会、通称関東インカレの結果報告をさせていただきます。
結果として、
男子2部:91.5点、第2位、トラック総合優勝、1部昇格
女子1部:24点、第11位
男子3部:6点、第9位
という成績をおさめることができました。
詳しい結果は以下のURLからご確認ください。
https://keio-tf.org/2019kankare/
男子1部昇格をかけた戦いは、最終種目の男子4×400mRまでもつれる大混戦となり0.5点という僅差ではありますが、見事チームの一番の目標であった関東インカレ1部昇格を果たしました。また女子も昨年より倍以上得点できたことから、「総力戦」を体現したように感じます。
1部昇格に向けて、ランダムミーティングや選手のモチベーション動画作成、幹部が全体集合で関東インカレに向けて思いを伝える機会を設けるなど、今までと違う様々なことに取り組んできました。私が経験してきた関東インカレの中で最も部内の雰囲気の良さを感じましたし、各自が己の役割を全うしてもぎ取った1部昇格だと思います。
以下、得点した選手を紹介いたします。
【1日目】※男子2部と女子1部の表記は割愛させていただきます。
○男子3部1500m
第2位 久保田剛史(理M1) 3分54秒22 自己ベスト
関東インカレ最初の決勝種目で、六大学に引き続き自己ベストを更新し、更には従来の大会記録を更新した走りはチームを勢いづけました。
○女子棒高跳
第2位 角田ルアニィ(総3) 3m80
昨年は怪我でやむなく棄権したこの大会、今年は自己ベストに迫る跳躍を見せ見事2位に輝き、雪辱を晴らしました。
○男子3部400m
第2位 小林児太朗(理M1) 48秒45
○女子走幅跳
第5位 今井瑛子(環4) 5m98(+3.0)
標準締切日に自己ベストを跳んで関東インカレの出場権を手にした今井。「今までやってきたことが上手くハマってきた」と話し、一時は決勝進出ギリギリのラインでしたが、最上級生の意地の跳躍で順位を押し上げました。
【2日目】
○男子110mH
第6位 富山弘貴(総3) 14秒49(+3.8)
冬季、陸上人生をかけて練習を重ねてきた富山。集中力は凄まじく何としても得点する、という強い意志を感じました。決勝では前の選手に食らいつく走りを見せ3点を獲得しました。
なお準決勝では阿川公希(商2)が自己ベストを更新する14秒86をマークし、関東インカレ1部標準を突破しています。
○男子100m
第4位 酒井由吾(環2) 10秒58(+3.0)
専門種目外でも活躍の酒井。準決勝後は動画を繰り返し見て、走りのイメージを作り上げていました。後半に加速し、接戦の中4位を勝ち取りました。
○男子400m
第1位 大谷尚文(理4) 46秒99
第4位 坂口天城(法2) 48秒23
第8位 森柳(理2) 50秒01
↑優勝した大谷
大谷は六大学に引き続き有言実行での優勝。途中他の選手と離されかけても淡々と自分のペースを刻み、ホームストレートで前の選手を抜き去り、堂々の1位に輝きました。
坂口も最後まで諦めない粘りを見せ、確実に5点を獲得。森は、決勝は苦しい走りにこそなりましたが、事前の予想を覆してチームに1点をもたらし、その重みははかりしれないものとなりました。
○女子1500m
第2位 樺沢和佳奈(総3) 4分23秒66
終始先頭を狙える位置でレースを進め、ラストはスパートで順位を押し上げて2年連続の表彰台に上がりました。
○男子4×100mR
第6位 竹井郁哉(商4)-山本明良(法3)-大川弘太郎(法4)-酒井由吾 40秒92
2走から3走でバトンパスのタイミングがズレてしまったものの、確実に得点しました。今後に向けて伸びしろを感じるレースでした。
○男子十種競技
第5位 川端一輝(経4) 6114点
↑左から石川淳、川端、佐藤
今大会での十種競技はこれまでの十種競技の中で最も苦しいものだったようですが、最終種目の1500mではラスト400mでパッションを胸に怒濤の追い上げを見せ、得点を獲得しました。
また惜しくも入賞には届きませんでしたが、佐藤孝紀(法4)は5910点、石川淳(経2)は5573点の自己ベストを出しました。
【3日目】
○男子3部800m
第7位 久保田剛史 1分54秒02
○男子3部200m
第3位 小林児太朗 21秒80(+3.2)
最後まで前を追う走りを見せ、上位と僅差の3位入賞を果たしました。
○男子やり投
第2位 畦地将史(法2) 68m16
第4位 鐘ヶ江周(環2) 65m43
↑表彰式での畦地
試技順1番だった畦地は、1投目に素晴らしい投擲を見せ、その記録で2位に輝きました。鐘ヶ江は投げるごとに徐々に記録を伸ばし、混戦の中4位に食い込みました。
○男子走幅跳
第1位 酒井由吾(環2) 7m70(+4.6)
6本目の跳躍で逆転し見事8点を獲得した酒井。足の疲労を見てパスを入れながらの戦いでしたが、昨年度1部優勝の貫禄を見せつけました。
○男子10000mW
第1位 石井克弥(環4) 41分21秒44 大会新記録
2年前に慶應の1部残留を救った救世主は、前評判通り8点をもぎ取りました。2位に1分近くの大差をつけての大会新記録での優勝で、大会最終日に向けてチーム全体に弾みをつけました。
【4日目】
○男子ハンマー投
第5位 坂本捷人(環3) 48m88
大会最終日の流れを作った坂本。投げるごとに記録を伸ばし事前の予想を大きく上回る5位入賞を果たしました。
○男子棒高跳
第4位 奥平拓海(環4) 4m70
4年連続4回目の出場の奥平。納得のいく跳躍ではなかったとのことですが、昨年は記録なしに終わったこの大会で、今年は4.5点を獲得し慶應の1部昇格に貢献しました。
なお川端は十種競技から中1日で出場し、4m50の自己ベストを跳び、ブロック長として跳躍ブロック目標である「自己超越」を体現しました。
○男子800m
第8位 三浦天道(総3) 1分53秒58
前半は先頭でレースを展開する積極性を見せ、貴重な1点を獲得しました。レース後は「来年の1部でのレースに向けて、切り札を増やす」と語り、今後に期待です。
○女子800m
第3位 細井衿菜(総1) 2分09秒79 塾記録更新(当時)
1年生ながら決勝の大舞台でダイナミックな走りで最後まで先頭に食らいつく走りを見せ、静岡国際に続き塾記録を更新しました。
○男子200m
第2位 藤村大生(経3) 21秒08(+4.3)
第3位 大谷尚文 21秒13(+4.3)
↑表彰式での藤村
レース前の「やってやりますよ」という言葉の通り、ゴール前で外側のレーンから大谷を追い抜いた藤村が2位をつかみ取りました。また3位の大谷は準決勝を21秒30の自己記録で走り抜き、全日本インカレB標準を突破しました。
○男子走高跳
第3位 石川遼(環4) 2m09 自己ベスト
「正直自信はありません」と関東インカレ激励会で語った石川ですが、自分らしい跳躍を取り戻し、大学1年生ぶりに自己ベストを更新し、貴重な6点をもたらしました。「苦しいことも多かったけど、ここまで続けてきて良かった」という試合後の言葉が印象的でした。
また中野雄仁(経4)も声援を味方につけ、2m03の自己ベストを跳びました。
○男子4×400mR
第3位 森柳-坂口天城-宮澤剛史(医5)-大谷尚文 3分13秒11
↑左から、坂口、大谷、宮澤、森
森が良い流れを作りバトンを渡すと、坂口は足を怪我しながらも死ぬ気で走りきり、宮澤は前が狙える位置まで差を詰め、アンカーの大谷が前を猛追し5番手から3位に順位を押し上げました。この瞬間、慶應の1部昇格が決まり応援席は歓喜の輪に包まれました。
男子2部では誰の得点を失っても1部昇格は果たせませんでしたし、女子1部や男子3部の点数はチームを良い方向に勢いづけました。全員が一丸となって関東インカレの舞台で戦うことができました。
また、嬉しさの一方で、より精進が必要だとも感じました。決勝の大舞台で自己ベストを出し得点に絡んできたり、ひとつの種目で複数人が入賞したりする他大学。我々のみならず、どの大学もこの1年1部昇格にこだわり泥臭く練習を積み重ねてきたのが伝わってきました。
来年は1部に復帰し、更に層の厚い強豪校との戦いとなります。1部昇格を果たした嬉しさに浸りつつも、今から関東インカレ1部で戦い続けるために何ができるかを考えていく必要があります。
しかし今年もまだまだ試合が続きます。1部昇格の勢いをそのままに、今シーズンも駆け抜けていきたいです。
最後に、暑い中会場まで足を運んでくださったOB・OGの方々、その他あらゆる面でご支援くださった皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。いつも誠にありがとうございます。
今後も慶應義塾体育会競走部へのご支援、ご指導の程、宜しくお願いいたします。
それでは失礼いたします。
素晴らしい総力戦でした。昇格おめでとう