予選会5日前!出場選手インタビュー①~ブロック長編~
こんにちは。
3年マネージャーの冨田です。
秋の涼しさがやってきたかと思えば一転季節外れの暑さになるなど、季節の移り目ならではの気温の変化が激しい日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
今年最後の公式戦となる箱根駅伝の予選会が今週末10月13日(土)に迫ってきました。そこで本日からマネージャーブログではエントリーメンバーのインタビューをお届けいたします。
初日の本日は佐伯拓海(総4)と田島爽也(法3)の、「新旧ブロック長コンビ」のインタビューになります。
まず今シーズンを振り返りどうでしたか?たーじー(田島のニックネーム)は走れない時期があったけど…
田島:春はほとんど試合に出られず、陸上をやってきて一番厳しいシーズンだった。正直やめたいと思った…
やめずにやってこられたのはなぜ?
田島:予選会の存在が大きかった。夏を越えれば何とかなると信じ、目標を見失わずに取り組んできました。
復帰戦だった9月の日体大長距離競技会はどんな感じだったの?
田島:記録的に見たら他の人より早い方ではあったけど、全体的にはダメなレースだった…でも調子が上がっている感じがしたからほっとした。
予選会に向けて良い感じなのは良かったね!佐伯さんは今シーズン六大学、同志社戦と公式戦に出場されました。
佐伯:初めてトラックの公式戦を走って、色々チャレンジできた。ブロック長になって改めて周りを見ることの大切さを実感する1年だったと思う。昨年ベストを出してからそれを更新できずに自分の中でもどかしさがあって、その中で強い1年生が入ってきて危機感を感じとても苦しかったけど、こうして今になってみると苦しいなりに充実していたかな。
↑佐伯
存在感を示すのはやはり約1ヶ月の合宿ですが、合宿についてお聞きしたいです。
佐伯:合宿同部屋だったな。
田島:2次合宿の紋別は一緒の部屋でした。
佐伯:大体寝ていたけど(笑)小池さんの200mを一緒に見た(小池祐貴OB・100代目主将2018年卒・アジア大会200mにて優勝)。爽也は合宿前半苦しかったと思うけど、後半しっかりこなせていた。
田島:そうですね。紋別で1回体調を崩したけど、1日休めたおかげでそこから調子が戻って練習できた。
佐伯:動きも良くなったよね。俺は1回足が…
田島:佐伯さんが朝起きて「終わった」っていきなり言って、何て返せば良いかわからなかったです…(笑)
佐伯:足が、歩けないくらいの状態になって、治るまで休んだから、他の人よりポイント練習は少なかったけど、しっかり追い込めたかな。昨年の同じメニューより速かったり、設定タイムを上回ってゴールできたり自信になった。3次合宿でもそうだったけど、よく体調を崩すから、そこだけが不安。
田島:1次合宿の蔵王の感想は特に無いですか?(笑)
佐伯:蔵王は「苦しかった」の一言に尽きる。500×15とか。
クロカンの練習ですね。クロカンコースがキツかったと聞きました。
田島:蔵王ではクロカンの練習が中心だった。
佐伯:あそこのクロカンはとんでもない。4年間の合宿の中でも500×15は相当キツいメニューに入るかな。直近で一番苦しかったメニューは、それと、紋別でやった30km走。15kmくらいで恥ずかしながらタレてしまい…後半の15kmが延々と長く感じた。それで次の日走れなくなったけど、でも粘って30kmを完走できたことでメンタル面が大きく成長できたかな。走り切れたのは良い経験だった。今回の合宿はポイント練習のスパンが短くて過密スケジュールだったから、そこでもメンタル面での成長を実感する。走り込みができたから、足もできたし。
田島:今年の夏合宿が一番辛かった。
では夏合宿を経た今、シーズンを通して成長したなぁと思う選手や注目の選手がいたら教えてください。
佐伯・田島:成長を感じるのは前田大河(商1)と前田拓海(法1)。
佐伯:この2人は特に相当成長できたと思う。
田島:他の1年生も2人がここまで来るとは思ってなかっただろうから見返せたんじゃないかな。
佐伯:期待しているのは同期の根岸(祐太・経4)かな。もともと強いけど、合宿で1000kmを走破してから足の強さを再認識した。前田双子以外の1年生だと鈴木(輝・理1)かな?合宿明けから安定感があって強い。
田島:鈴木は外さない。
今年の1年生についてもっと聞かせていただきたいです。
佐伯:1年生は、インカレに出場している小野(友生・総1)やレースでしっかり走れる清水(拓哉・法1)をはじめ全員が総じて強くて良い。その中でも急激に成長したとなると大河かな。
田島:同学年に負けたくないという気持ちがある。大河の詰め方が半端ない。
伸びに驚きましたか?
佐伯:おぉ、という感じ。30kmを走り切って、長い距離にも短い距離にも対応できて成長したのが目に見えてわかる。
田島:春から練習を頑張っていたから、その成果が出たと思う。予測はできた。
佐伯:もしかしたら伸びるかなぁとは思っていたけど、ここまでか!とは思った。
あまりケガや体調不良が無かったっていうことですか?
佐伯:春先は2人とも少し足を痛めていた。今は拓海がケガしているけど、夏合宿ではケガはなかった。ちゃんとケアしてるもんなぁ。2人で超音波をやってるところを見る。
田島:前田2人と鈴木が練習から離脱せずに、ほぼ完璧に練習をこなしている。
練習を継続することは大切ですよね。次に、お2人はブロック長同士ですが、お互いどういう選手だとみていますか?
佐伯:爽也は私生活がしっかりしていてストイックだから見習いたいし、生活面でも見本になってほしい。ただ、走れない時に落ち込むことがあるから、そこさえ乗り越えられれば大丈夫。
田島:佐伯さんの練習で食らいつく姿勢と、どんな状況でもメニューをやめずに周りを見つつ鼓舞してやっていく姿をブロック長として見習っていきたい。距離走は自信があるから、苦手なスピード練習でも選手を引っ張れるようになりたい。
↑田島
頼もしい!最後に、抱負や今思っていることなど、お教えください。
田島:1年生が速いので、ハーフは負けないぞ、というのを見せつけたい。
予選会は今年から20kmじゃなくてハーフマラソンの距離になったけど…
田島:それも自分にとってプラスになると考えてる。現実的な目標を立てるから、目標タイム自体は1年生より低くなるかもしれないけど(笑)、後半の走りに自信がある。
予選会は公園内に入ってから細かいアップダウンが続くらしいね。
田島:そう。特に15km以降、去年は上手く行ったけど緊張する。でも去年そこそこ走れたことが自信になるし、過去2回走ったから気楽に走れるかな。今年は2番手以降がどうなるのかワクワクしてる。
勝とう!佐伯さんはいかがですか?
佐伯:俺は唯一立川のあのコースを7回走ってるんだよね。4年間学生ハーフと予選会合わせてフル出場。他の人より多く走っている経験を活かして走りたいし、やっぱり4年目でブロック長という立場だから、チーム全体の成績に影響を与える走りで、皆を鼓舞しながら走り切れれば良いと思います。昨年はチーム10番目で、皆の結果に助けられた。今年は下級生が充実している中で4年生として皆を引っ張っていかないといけないので、結果や態度で示したいです。あとは諦めないで頑張ります。予選会が終わったら長距離も代交代して、田島くんの世代になる。最初は不安も多いと思うけど。
田島:正直不安だらけだけど…同期がいる安心感がある。蔵王ではずっと同期と一緒にいてリラックスできたから、同期の大切さを再認識した。
佐伯:これからも同期を大切に頑張ってほしいです。
同期の存在が支えになりますよね。お忙しい中ありがとうございました!
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いかがでしたでしょうか。
ブロック長ということもあり、2人とも長距離ブロックの選手たちのことをよく見ていてよく知っている、という印象を受けました。責任感が人一倍強く、今シーズンは苦しいことも多くあった2人。厳しい夏合宿を乗り越え、競技面でも精神面でも強くなったとありました。特に佐伯さんにとっては最後の予選会となり、思い入れは強いことでしょう。悔いのない走りができるよう、当日は精一杯応援したいです。
↑左から田島、佐伯
さて、明日も予選会エントリーメンバーへのインタビュー特集は続きます。今回のインタビューで名前にあがった選手も登場しますので、お楽しみに!また、長距離ブロックとサポートブロックの4年生特集も始まりますのでそちらも合わせてご覧ください。
それでは失礼いたします。