関東インカレ前日!応援メッセージ~投擲・混成編~
こんにちは!
4年マネージャーの村上です
何をしていても自分の心臓が波打ち、高鳴っているのが分かります。ひたひたと静かに迫り、それでいて圧倒的な質量をもつこの高揚。今か今かと、競走部員の誰もがそのことでいっぱいになっていることでしょう。
関東インカレ、前日です。
明日の今頃はすでに、選手たちの本気と本気とがぶつかりあっています。
あの感情、安堵とも虚脱ともつかない感情、0.5点差で首の皮一枚つながった感情――あれから1年が経ちました。
あれよあれよという間に過ぎ去っていった1年。その間に選手たちは、そしてぼくたちサポートは何を吸収したのでしょう。
それが明日から証明されます。躊躇も遠慮もなく、この1年間に取り組んできたことへのジャッジがくだされます。
男子30点、女子69点。それが部全体として目指す目標です。これはいま私たちの部室にも掲げられています。
正直、足がすくみそうです。楽しみや高揚感の裏側に、その何倍もの不安が張り付いています。
4年間の集大成、最後の関東インカレ。みんなが笑顔で終わる。それが理想ですが、思うとおりに事が運ばない陸上競技であることは痛いほどよくわかっています。自校の選手を信じて、信じて、信じ抜いて、感動の涙、嬉しさの涙を流したい。そこに至るまでの4日間の過程を想像すると、自然と握り込んだてのひらが汗ばんできてしまいます。
そんな中でも選手は――毎年思います。
サポートの自分がこんなにも胸をくすぐられるような緊張感を味わっているのに、選手は淡々とこれからの戦いと対峙しているのです。
何という精神力、何という心の強さ。
1年に1度の大舞台が間近に迫った中でも、普段と変わらない様子を見せたり、その展望を語ってくれたりする選手を見ていると、勇気が湧いてきます。
この選手は、やってくれる――誇りをまとった、確固たる勇気です。
さて、連日関東インカレに出場する選手たちへの応援メッセージをご紹介してきました。
その最終回となる本日は、投擲ブロックと混成の選手への激励をお届けしたいと思います。
投擲ブロックの選手には前主務兼投擲ブロック長だった加賀見康晴さんからもメッセージをいただいています!
まず、その選手たちをご紹介いたします。
【男子やり投】1日目14:15~
畦地将史(法1)、鐘ヶ江周(環1)
【女子やり投】2日目13:30~
森凪紗(環4)
【男子十種競技】1日目最初の種目(100m)11:00~、2日目最初の種目(110mH)10:15~
川端一輝(経3)
それでは、各部員からの応援メッセージをどうぞ!!
To畦地将史
From加賀見康晴
入部おめでとう
熱い想いをもって、慶應競走部に入ってきてくれて本当に嬉しい!そして、六大をパスして臨む、今回の関東インカレ、プレッシャーはかけたくないけど期待大です笑 入部して間もないけれど、早くもいいキャラを確立していると聞いています。あの安定感・安心感はどこからくるの?笑 教えて欲しいです。
さて、これから先まだまだ長いです。今年の関カレはあまり気負うことなくfreshmanらしく当たって砕けろ!
From安保慶亮(経4、投擲)
やり投インターハイ王者でもあり、一般入試で慶應法学部に入学した究極の文武両道を体現してきた男、畦地将史!!!
どちらかの才を分けてくれといいたいところだが、、、
そんな畦地のベスト記録は69.33と関カレ入賞は充分に狙える!!!
自己ベスト、全カレ標準突破、そして関カレ入賞の三本柱を達成する一投を期待してる!
頑張れ畦地!!
From掛村将寛(商4、投擲)
競走部へようこそ!
畦地が入って来てくれたことは、同じやり投げの身としても、千葉県民としてもとても嬉しいです。
畦地は、周りの情報を畦地なり考えて工夫して取り入れることが上手く、競走部でも必ず生きてくると思います。この前も外国選手の動画とかを見て畦地ランドを作ってたね。
大学での競技生活が、順調に進むかどうかはやってみないとわからないけど、幸い、同期に鐘ヶ江という存在もいるので、支え合いながら、畦地のペースで伸ばしていく中で、将来の投擲ブロックをもっと魅力的にしていって欲しいです。
大学初戦の関東インカレだけど、畦地は責任を負うとか考えずに、一つのステップとして大きく伸び伸びと投げて来て!
いつもみたいに、深く考えているようで考えてなくて、でもちゃんと考えるべきところを考えてるような畦地独特の異空間をギオンでも作って来てください!
畦地!一本!
From石川淳(経1、投擲)
初めて畦地の投げを生で見たのは高3の南関東。そこで俺は惨敗してまさか慶應で一緒に陸上やることになるとは思わなかったけど、俺の想像と全然違ってめっちゃ面白くてふざけたやつで笑… でも一方やりに対する知識や取り組み方もまた想像以上で… もうボクはそのギャップに惚れて恋しちゃいそうです///(大嘘)
相手が何年生だろうと、競技場全体を魅了させるような投擲を見せてつけてこい!
なんか最後まとめ方適当ですまんm(_ _)m
To鐘ヶ江周
From加賀見康晴
遅くなってしまったけど、入部おめでとう!1年生とは思えない、理路整然とした受け答えとブレない競技姿勢にいつも感心してます。早くも「うるさいラジオ」というあだ名がつけられたと聞いてますが、是非関カレではやりで競走部を盛り上げて欲しいと思います!応援してます。
From安部広太郎(商3、投擲)
鐘ケ江との初対面は一年ほど前に体験練習に来てくれた時です。始めのうちはなんだこの生意気なやつは、と思ってしまう安部がいました。しかし今ではそんな思いは全くないどころか、鐘ケ江を本気で尊敬しています。
僕が少しでも関カレ標準を切りやすくするために、わざわざ出る必要のなかった日体大競技会に出場し、自分がA標準を切ることでB標準の枠を空けようとしてくれたね。関カレ激励会での挨拶や、普段の言動のどれをとっても正直スポーツマンしとて人間として、君は本当に僕には出来すぎた後輩だと思っています。
そんな鐘ケ江くんを大好きな安部ですが、残念ながら今年の関カレには出られません。残りの一年死に物狂いで追い抜いてやるから来年、必ず同じ舞台で闘おう。
まずは今年、とにかく自分のベストな投げ、気持ちよい投げをしてきてください。緊張しても付き添いに俺がいれば無敵だから安心してくれ。
チームのことを考えて投げなきゃ、飛ばさなきゃ、になるんじゃなくて、自己ベストを出したい、飛ばしたい、そんな気持ちをもって大舞台で楽しんできてください。
鐘ケ江っ!!いっぽぉぉーーーーーんっっっっっっっっ!!まだまだぁ!!!
From坂本捷人(環2、投擲)
拝啓
鐘ヶ江周くん、本日は足元の悪い中関東インカレにお越しいただきまして誠にありがとうございます。
1つ注意事項があります。
頑張れよ
From酒井由吾(環1、跳躍)
周へ
よく無人島に持っていくなら何がいい?という質問がある。
俺は迷わず周を持っていく。
その理由は3つ!知識がある。話が面白い。そしてやり投げができる。この3点だ。
知識があるとなんとか生きていける。
話が面白いと充実して生きていける。
そしてやり投げができると俺が大好きな肉が食える。槍を使って動物を捕まえてくれ。ただ、60mだと射程が少し短い! 動物に気づかれるかもしれない。だから65mは欲しいな。
という事で関カレで65mぐらい投げてください。じゃないと俺が周と無人島に行った時困ります。よろしく。
To森凪紗
From加賀見康晴
なぎへ
長いようで短い、短いようで長い、そんな4年間だったね。昨年は、投擲4年が僕ひとりだったのにもかかわらず、学年の壁を感じさせないくらい気さくに、そして一緒にチームを創ってくれてありがとう。本当に感謝してますし、兄弟のように思ってます。
ここまで正直辛い時期もあったと思うけれど、やはりなぎには入部当初のような「やり投 楽しい!」という気持ちで関カレの晴れ舞台に立って欲しいです。笑顔が似合ってるよ。
今までの感謝と応援の気持ちを胸に、当日応援します!
From宮澤英佑(法4、跳躍)
4年間ずっとウエイトで競い続けたね。
ベンチでも勝てなくなるとはおもいませんでした。笑
なぎが関カレに向けて調整してる間に追い抜いとくね。
辛い時期がありながらも結果を残し続けてるのは本当にすごい!尊敬してます。
今回もなぎらしい投げが見られることを楽しみにしてます。
宮澤家一同、応援してるね。笑
なぎいいいいいっぽん!!
From内藤健太(経4、投擲)
今年のなぎは調子が良い。いつも良いけどさらに良い。きっと、ふぎょぎょ!な結果を残してくれるはず。
投擲4年の3人はもちろん、競走部の全部員がなぎの背中を見てる。天性の運動神経やパワーだけでなく、おおらかな心や強いメンタル、多くのものをふんわりと持つ最強の人間。皆なぎになりたくてなりたくてしょうがないと思う。トレ室とかでよく聞くし。良かったね、おめでとう。
学ランも着こなすイケメン女子選手って塾生新聞に載ることを目指して。
ということで!頑張ってください!!
From西村勇人(経3、投擲)
なぎさんはインターハイ5位、ユースオリンピック3位という輝かしい戦績を持ちながら、誰に対しても決して驕った態度で接さず、むしろ後輩の僕らに対しいい意味で友達のように、壁を作らずに接してくださる素晴らしい魅力を持った先輩です。
練習では一緒に取り組んでくださるだけでなく、物わかりの悪い初心者の僕に対しても非常に丁寧な細かい指導をしてくださいます。
また、プライベートでもよくご飯に連れて行ってくださったり、ライブのお誘いをしてくださるなど非常に優しく、大変尊敬しています。
そんななぎさんの、”学生としての”長いやり投げ生活がそろそろ終わろうとしている中での関東インカレです。
投擲ブロック一同はもちろん、競走部全体で一丸となって全力で応援しています。余裕の55m越え、余裕の優勝を是非僕らに見せてください!
関東インカレが終わったらすぐ嬬恋です。
是非とも僕らに大々投擲を1投と言わず6投見せてください!!!
お願いします!!!
To川端一輝
From奥平拓海(環3、跳躍)
闘志がみなぎっている時の川端には勝てないなぁと思いながらいつも隣で見ています。
競技の調子も気持ち次第で一気に跳ね上がる方なので、仲間の応援次第で記録が決まると言っても過言ではありません。
応援する方々はハラの底から声を出して盛り上げてくださると、相乗的に点も上がっていくと思います。
関カレを今まで2回見てきて、二年前は修平さんの勇姿も見られて、あの舞台に立てる喜びをかみしめているだろうけど、川端には修平さんを超えるなにかが備わっていると思います。
脇目も振らずに、前だけ見つづけて、一つ一つの競技に没頭して1500を迎えて欲しいなと祈っています。
From佐藤孝紀(法3、短短)
いつもゴリラゴリラしている川端。冬を越えてさらにウホウホ度が増し、体は十二分に仕上がっていると思います。
練習投擲で思いもよらないところに投げたり、ノってないときは全くノってこないところはあるけど、逆に対校戦などの舞台で決めてくる超爆発力と勝負強さも持っていると思う。
今回が初めての関カレになるけれど、この関カレという大舞台、舞台は整ったので、あとはブチあげるだけ!!
他の大学も強いけれど、みんなぶっ倒して、「慶應のゴリラここにあり」を見せてくれ!!
From中野雄仁(経3、跳躍)
親愛なるかずきへ
もう何度目の応援メッセージかわからないです。公式戦がある度にゴリラで器用なかずきはなんらかの種目に出て、結果を出してるせいで出てない公式戦はないんじゃないかと思ってます。
ただ、そんなかずきがまだ出てない大会と種目が関カレで十種競技だな。ずっと目標にしてた大会のひとつだから最&高に楽しいんだろうな。かずきは先輩後輩全員に愛されるキャラだからみんなの応援を背にぶち上げてくれ! 陸上愛に溢れ、最近いいことがあったかずきなら修平さん以上の感動と記録を出せるはず、楽しみにしてる!
※写真係の僕から連絡です。関カレの川端の写真撮影は行いません。本人の応援を僕自身が優先するのに加え、なにより「記録より記憶に残る」という本人の発言からです。十種は競技時間が長いですが本人は1人でそれをこなします。応援がかずきに力を与え、テンションに直結します。2日目の夜には声を潰すような勢いでどうか応援お願いします!!!
応援メッセージは以上です。
ある選手は言います。
――何度も陸上をやめようと思った。つらいことの連続だった。
またある選手はこう言います。
――長い長い、途方もないこの努力。これが実らなかったときのことを思うと…震えます。
走る者跳ぶ者、投げる者歩く者。それぞれが大きな大きな、むくむくと膨れ上がってはち切れそうな葛藤や不安を抱えています。競技上のある課題を克服した瞬間、また次の困難が待っているような、そんな取り留めのないアスリートとしての生活。相当の覚悟を携えた上で大学陸上という道を選んだにせよ、心がぽっきりと折れてしまったことも一度や二度ではないはずです。
それでも、ここまでやってきた。
それでも、ここまで辿り着いた。
だから、この舞台で何かを残そう。いままでやってきたことを笑顔で抱き留めてあげるためにも。
さらに、そこに至るまでの交流や対話が、いま相模原のタータンを踏みしめようとしている選手たちの力になっていると思いたいです。
例えば、こういった戦友からの檄文。
例えば、競技場で交わす無言のグータッチ。
マネブロのメッセージが、自分に宛てられたものでなくとも涙腺が熱くなると言ってくれた選手がいました。誰かが誰かを真剣に応援する思い。そんな鋭い指向性を伴った熱い思いは、たとえ受け手でなくともその琴線に触れるのです。
ただ健闘を、ただ躍進を、ただ全力を出し切ることを願うそんな気持ちに満たされる関東インカレという舞台は、やはり特別なのだと思い知らされます。会場がどこであろうと関係ない。そんな無数の「誰かの成功を祈る気持ち」が飛び交う場所で、4日間競技ができる喜びを噛みしめなくてはなりません。
関東インカレ前の最後の更新となった本日は、投擲・混成の選手についてご紹介しました。
男子選手については、まさに未知数のパワーを秘めています。川端、畦地、鐘ヶ江の3名ともが関東インカレ初出場です。
昨シーズンに目を見張るようなPBラッシュを展開した川端。驚異の身体能力で、グラウンドの各所で行われている練習へあまねく飛び込んでいます。各ブロックで専門種目を志す部員からの信頼も厚く、相互のアドバイスや競技研究を交わす様子も印象的です。
混成種目に出場する選手を抱え迎える関東インカレ。十種目を通して川端の身体的・精神力疲労は加速度的に増していきます。それを応援するボルテージは心から熱気を帯びていかざるをえません。川端の2日間を通した奮闘が、応援席に呼応して我々の喉を嗄らさせます。最終1500mのフィニッシュラインを跨ぎ越すまで、あたかも彼の背中を支えるような声援をお願いいたします。
畦地と鐘ヶ江は先日正式に入部をしたばかりのフレッシャーズです。しかしながら、その落ち着き払った雰囲気、競技と向き合う姿勢、そして洗練された肉体は、どれだけ多くの団体が活動していて混雑した日吉競技場の中にあってもひときわ人目を引きます。
そして、そのたたずまいを裏付ける圧倒的な競技力。彼らが日吉で練習投擲をする際は、これまでは定位置だった危険防止のカラーコーンを十数メートル後方にずらして対応をしています。
投擲ブロック誰もが注目する期待の新星。1日目からビッグアーチが架かります。
女子やり投に出場する森。今回で4回目の出場です。
昨シーズンは記録が低迷したり、調子の波が大きく揺れ動いたりしたこともありました。様々な練習方策を実践しながらも、先の見えづらいこれまでの冬季練だったかもしれません。
ぼくは1年次の関東インカレで、本番直前にもかかわらず飄々とした森の気持ちのありように驚愕しました。どれだけ強靭なメンタルを宿しているのだろうと、まるで宇宙人を目の前にしたかのようにそのあっけらかんとした実力者を眺めていました。
でも――いまならわずかでも分かる気がします。
むしろ、自分には想像もつかない悩み苦しみと折り合いをつけて、いま最後の年の大舞台に立とうとしているのだと。
今シーズンは安定して50m台を投げており、調子も戻りつつある森です。きっと、きっと表彰台に立ち、くしゃっとした笑顔を見せてくれるはず。やりの後押しをするように、皆さんの熱を届けていただければと思います。
さて、このマネブロ上で全ての選手が出そろいました。
あとは、会場へ赴くだけです。
不安で押しつぶされそう、身がよじれるくらいの緊張だ、じっとしていられない。
強い心をもっていたとしてもふとある瞬間、そんな思いに飲み込まれることもあるかもしれません。それらをぶつけたければ、吐き出したければ、グラウンドに立つまでは何度でもサポートや支えてくれる部員に吐露してください。
しかしどんな重圧も、どんな期待も、そしてどんな興奮も、スタートラインやピットに立てば収斂していきます。
「これまでやってきたこと」。その場所に立ったからには、あらゆる感情をいったんは鎮めて、この1年たどってきた道だけを信じてください。
我々サポートは、部員は、どの選手の「やってきたこと」も見てきましたし、明日からも見続けます。
全員、味方です。
総力戦、それを体現していきましょう。
「感動を、ありがとう」と全てが終わったあと、言わせてください。
4日間、全力を尽くしてまいります。
会場の相模原ギオンスタジアムで、テレビで、オンラインの結果速報で、ぜひこの総力戦に注目していただけたらと思います。
選手へのメッセージを書いてくださった皆さん、ありがとうございました。熱い思いにぼくも励まされました。
以上です。
失礼いたします。