箱根駅伝2 日前!本人直撃インタビュー
こんにちは!2年マネージャーの冨田です。
箱根駅伝4日前だった昨日、1月2日・3日に行われる第94回東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)の区間エントリー発表がありました。
そこで本日は皆さんお待ちかね、箱根駅伝予選会と10000m記録挑戦会の合計タイムで見事関東学生連合チームとして箱根駅伝にて8区出走が見込まれている長距離ブロックの根岸祐太(経3)の独占インタビューをお送りします!
冨田:それでは今日はよろしくお願いします!(このマネブロインタビューをおこなう前も取材だったということで、)予選会終了後から取材が増えたと思いますが、やはり慣れましたか?
根岸:今まではマネブロのインタビューですら話すの申し訳ない感じだったけど、予選会終わってからインタビューの量が結構増えて…
どのくらい増えましたか?
根岸:そんなに多くないかもしれないけど、今までゼロだったから(笑)
予選会が終わった直後から取材されてましたね。ところで、その予選会ですが、根岸さんとしてはどんなレースでしたか?
根岸: 9月に29分台が出ていたし半端なく調子が合ってきていたので、良かったです。保科コーチには、設定は、毎年学生連合の10人に入れる61分と言われて、いけるのかな?と思っていたんだけど、レースが始まってからは半端なく自信があって、緊張も全然無くて、今日はいけるだろうという気持ちで走ったらむしろ設定より少し早かった。毎年タレてた公園内のラスト5kmも15分19秒でまとめられたし、100点満点の走りでした(笑)
↑予選会終了直後に、部員に結果報告をする根岸
自信を持ってレースに臨むことは大切ですよね。結果として予選会は、関東学生連合の他大学の選手たちが秒差でしたが、走っている時に他大学の選手は気になりました?
根岸:全く。桜美林とか筑波とか、知ってる大学の選手が前に見えた時は少し気になったけど、後ろの選手についてはゴールした時に気付いた感じ
テレビで見たときに明治大学の選手に囲まれて根岸さんがセンターで映っていたシーンもありましたよね(笑)
根岸:あー!自分でもこれテレビに映ってると思った(笑)明治についてるってすごいなっていう高揚感みたいなものはあった
そんな予選会で学生連合メンバー16人が選ばれて、更に出走メンバーが10000m記録挑戦会で決定するということが予選会後に決まりましたが、予選会から10000m記録会まではどのように過ごしましたか?
根岸:予選会が走れすぎたせいで、10000m記録挑戦会で最終的にメンバーが決まると聞いて焦りが出てきたり、精神的に辛いものがあったりと、調子はあまり良くなかったです
そうだったんですね…当日は珍しくレース前不安を口にしたと伺ったんですが…10000m記録挑戦会はどんなレースでしたか?
根岸:なんだかんだ10000mがダメだったら出走が危ないくらい今年の学生連合は僅差だったし、自分も予選会と比べて自信を持ってスタートラインに立てている状況ではなかったから、かなり緊張はしてた。当日は、強がる感じで自己暗示かけてスタートして、最初の1kmは遅かったから楽だったけど、ペースが上がった時に結構キツくて、4km以降でタレて「さすがに今日やばい」と思った時に、応援の量が半端なくて、「根岸ー!」って言ってくれたおかげでキツくても「これでタレたらダサいな。前の人につかなきゃ!」って思えて、最後まで走り切れました。終わった後に学生連合メンバーに、「根岸の応援たくさんあったんだけど!」って言われて(笑)今までも過去2年間走ったけど昼だったし、今年は薄暗い中観客席にめちゃくちゃ人がいて(笑)雰囲気は半端じゃなかった。今までの大会の中で一番やばかった
良い感じでした?
根岸:良い感じでもあるし、ちょっと雰囲気にのまれそうにもなった。スタート前の流しの時に客席見て、これはやばい、って(笑)
なるほど(笑)今回はホームである日吉の競技場で箱根駅伝出走を決めましたが、やはりそれは嬉しかったですか?
根岸:そうだね、ホームっていうのはデカかった。応援の人もたくさん来てくれたし、あんなにキツかったのに3分でなんとか耐えてたのを後で知って、あの調子とあのレースのキツさで何で29分50秒が出たのか、逆に驚いた。
自己ベストから数秒遅れただけでしたもんね
根岸:ラスト1周まで自己ベスト出た時と同じタイムだった。キツさ的には30分30秒くらいかかってるのかと思った(笑)
見てても結構辛そうに見えましたが、それでも自己ベストくらいだったのはあの大声援のおかげだったんですね。8区でエントリーされましたが、どんな走りがしたいですか?
根岸:自分が予選会で出した60分58秒っていうのが、予選会を勝ち上がった大学の8~10番目の選手より速いから、予選会から勝ち上がった大学には勝ちたいっていう思いがある
区間10位相当ということですか!
根岸:シード校も倒せたら区間1桁
それは激アツですね!この間学生連合チームの練習に参加されていましたが、チームの雰囲気はどんな感じですか?
根岸:すごい良い雰囲気だった。3年生も多いし、年齢的に近い人が多くて、話しやすかった
誰と仲良くなったとかあります?
根岸:よく喋るようになったのは同学年の東大の近藤と、桜美林の田部、関東学院の田島、あと同部屋だった明治の中島、流経の谷野さん…かなり話した。あとは襷を繋ぐ…結構皆か(笑)近藤がしゃべりやすかった!
和気あいあいとしているようで、練習もしやすそうですね。たとえばどんなことを話しますか?
根岸:皆大学が違うから、自分の大学はこういう練習をしてるんだとか、予選会や10000m挑戦会の話とか。結構楽しかったよ。高校時代は県大会とか行ってないから、陸上の友達もいなくて初めての経験だったから新鮮。今年から僕らも長距離強化校に入ったけど、学生連合メンバーに選ばれてる人の大学って、強化が始まってからまだ箱根駅伝の出場経験が無い大学とか僕らより少し前に強化が始まった大学ばかりだから、今後戦っていくような大学の話が聞けたのは楽しかった。力も近いし、練習もしやすかった。
では今は良い練習が積めてるということですか?
根岸:うん、自分でも驚くほど調子が上がってきていて、今10000m走ったら29分30秒切れる気がするくらいには調子が良いですね
調子が良いということは、箱根駅伝が楽しみということですか?
根岸:箱根駅伝は、高1の時は競走部に入ったのに見たことがなくて、高2の時に同級生に『風が強く吹いている』を貸してもらって、箱根駅伝の凄さを知って、急に興味が出始めて雑誌を買って選手全員覚えてから、出雲駅伝を見て「駅伝めっちゃ面白い!」ってなって、そこから駅伝ファンになった。記録追って、大学駅伝全部録画してもう1回見て、箱根駅伝も見て、やっぱりすごい!ってなって。当時のタイムは15分23秒くらいだったし、箱根駅伝はまだまだ実力が及ばないところにあって、見る方が好きだった。陸マガも発売日に学校の図書室で全部読んでたし、10000m記録挑戦会も見に行った。井上大仁さん(山梨学院大卒・現MHPS)と藤川拓也さん(青山学院大卒・現中国電力)が競ってたやつ。
私もそれ行きました!井上さんがラストスパートすごかったやつですよね。
根岸:まじ?!当時は陸上観戦記をつけるくらい陸上ファンで。で、やっぱり箱根駅伝見たい!ってなって、部員3人くらいと始発で来て往路1,2,3,5区見て、箱根駅伝のすごさを体感して、とにかく当時は箱根駅伝を見るのが好きだったっていう…あれ、これ何の話だっけ!?(笑)
箱根駅伝に向けての今の気持ちですかね(笑)
根岸:あー(笑)そう、その時は陸上を見るのが好きすぎて、テレビでやる駅伝とかロードレース、丸亀ハーフとか録画して何回も見て。大学に入ったら、関カレとか見られるし面白いなって思った。大1の時は六大見てその後世田谷記録会行ったりして…
私も大1の時それやりました(笑)
根岸:えっ…なんでこんなに通じちゃうの(笑)当初は、箱根駅伝もたとえばサッカーのワールドカップを見るような感覚だったんだけど、陸上をやっていくうちに5000mで14分台が出始めたくらいから、箱根駅伝がもしかしたら目指せるレベルになってきてるのかなって気付いて、突如関東学生連合チームとして走りたいっていう気持ちが湧いてきて…
冨田:それっていつ頃ですか?
根岸:1年生の予選会で、学生連合チームのメンバーには2分40秒足りなかったんだけど、タイムもどんどん伸びてきてたし、もしかしたら狙えるのかもって思い始めた。元々大学で陸上を続けた理由が関東インカレに出るためだったけど、箱根駅伝っていうのはまたレベルが違う感じがした。自分が走りたい気持ちが強くなっていって、見るより走る方が良いなって思い始めた。箱根駅伝は見るものっていう感覚が大きかったから、走れるのは…嬉しいですね(笑)
↑前回の関東インカレでハーフマラソンに初出場した根岸と、応援する渡邊(長・理3)
本当に良かったです!そんな箱根駅伝を走る立場になって、どう応援してほしいとかありますか?
根岸:箱根駅伝は一般的な知名度は100%に近いと思うし、学生スポーツの中なら多分1番有名な大会だと思うから、それに出場できるのはすごく嬉しいし、3年前沿道から見る側だった時に沿道の熱気も凄まじかったことを知っているから、それに関しては楽しみ。
それでは最後に意気込みをどうぞ!
根岸:今まで言ったことと被るかもしれないけど、学生時代の大きな目標である箱根駅伝のメンバーに選ばれたので、素直にレースを楽しみたい。今年から長距離強化が始まったけど、強化前からいた自分たちのような選手たちが何かをやり遂げたっていうのがほしいから、それも含めてやる気が高まっている。今年は練習をやるにしても、朝練も増えて、朝練で集団走をする機会も多かったから、チームとしてやっているっていう意識が圧倒的に強かったので、だからこそ今年の塾記録はより気持ちが入ったというか、嬉しかった。自分が学生連合に入ったから、他の選手とか練習を引っ張ってくれたりして、この2ヶ月は気を使わせてしまってるところもあったんだけど、応援もそうなんですけど、皆に支えられてるので、皆に感謝の気持ちとして良い姿を見せられたら良いと思います。
お忙しい中、本当にありがとうございました!
話が弾んだ結果気付けば30分以上経っていたインタビューでした。その分内容が濃く、充実した内容になっているのではないでしょうか。根岸さんがいろいろなお話をしてくださったため、私もとても楽しかったです。中でも、憧れだった箱根駅伝という舞台に立つことが嬉しい、と語った時の根岸さんの嬉しそうな顔が忘れられません。
インタビュー中でも声援が力になったとありましたが、予選会の時の現役部員やOBの方々による根岸さんへの応援は、他大学の選手にも聞こえていたらしく「根岸の場所が声援でわかった」と言われたようです。
箱根駅伝でも多くの声援で根岸さんの走りをより良いものにできたら、と思います。
まだまだ箱根駅伝に向けてのブログの更新は続きます。お楽しみに!
以上です。
失礼いたします。