新幹部所信表明
9月に行われた早慶戦をもって新体制が始動し、10月の箱根駅伝予選会で長距離を含めた全ブロックが代交代を終えました。先日行われた同志社戦は、新体制での初めての公式戦となりました。今シーズンの公式戦もすべて終了し、チームは来シーズンに向けて、冬期練習に移行しました。
本日は日々慶應義塾体育会競走部へご指導ご声援を下さる皆様に、新幹部からご挨拶をさせていただきます。また、今シーズン主将を務めてきました頼より1年間を振り返ってもらいました。
前主将挨拶
前主将・頼駿智
こんにちは。
慶應義塾大学体育会競走部98代目主将を一年間務めさせて頂きました頼 駿智です。
まずはじめに、慶應体育会競走部に日頃より温かなご支援ご声援を賜りますOB・OGの先
輩方、そして慶應関係者の皆様方、平素より誠にありがとうございます。
私たちは皆様のおかげで日々部活動に励むことが出来ていると存じております。
この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございます。
私は主将として一年間“結果の価値”にこだわって参りました。
一部の選手に頼り切ったチームではなく、部一丸となって公式戦勝利を目指す。
勝利を掴み取り、そうしてその勝利から得られる感動を部員一人ひとりと分かち合うこと
こそが我々競走部が目指すべき真の勝利の価値があると信じて取り組んで参りました。
慶應競走部というチームは、OB・OGの先輩方をはじめ、監督、トレーナーの伊藤さん、
アドバイザーの方々、そして部員一人ひとりに他ならないと考えております。競走部を強
くする事とは、すなわち私たちを支えてくださっている方々への感謝の気持ちを忘れずに
、部員一人ひとりが強くなることであり、競走部を大切にするということはその一人ひと
りを大切にすることであると考えチーム運営をして参りました。
私は常に160名を超える部員に、我々はチームで闘っているという事を言い続けて参りま
した。
その結果として、先に行われました関東インカレでは多種目での入賞を果たし、1部とし
ての慶應の地位を守り抜きました。
そして、伝統ある早慶戦では歴史的大勝を果たし、真新しい優勝カップに慶應競走部の名
を最初に刻むことが出来ました。
これは、代表選手の目覚ましい活躍があったということは言うまでもありません。
チームの為にそして、自分の為にベストパフォーマンスを発揮してくれ、チームに勝利を
もたらしてくれました。選手の輝かしい活躍は然ることながら、選手と同じ気持ちを持ち
続けサポートに全力を尽くしてくれたマネージャー、トレーナー。私は、気持ちのこもっ
たきめの細かい高いレベルのサポートを実現してくれる慶應競走部のマネージャー、トレ
ーナーを誇りに思います。
そして、仲間の為に一体となって声が枯れて声が出なくなる程応援をしてくれた応援席。
彼らは、自分自身も選手であるにも関わらず、自らは公式戦出場が叶わなかった選手達で
す。しかし、チームの勝利のため、日々苦楽を共にしている仲間の為に応援席から選手た
ちに追い風を吹かせてくれました。
私は勝利を収めることが出来た事以上に、部員一人ひとりがそれぞれの役割を全うし、そ
の結果、勝利を掴み取れたことを誇りに思います。
そして、その勝利から得られた最高の感動を部員一人ひとりと共有できたことが何よりも
嬉しく幸せに感じました。チームが一丸となって勝ち取った勝利に大きな価値を感じるこ
とが出来ました。大変貴重な体験をさせて頂きました。
皆様、そして部員の一人ひとりに感謝しております。誠にありがとうございます。
これからは、松本主将を中心に慶應競走部は更に前進していくこととなります。
松本主将の代で慶應競走部は99代目となります。今まで、先輩方が築いて来られた歴史あ
る競走部を、そして私たちの代が大切にしてきた“チーム力”を是非引き継いで頂き、これ
からの競走部を飛躍させていって欲しいと切に願っております。
引退する私たちも競走部員としての現役こそ退きますが、これからはOB・OGとして競走
部を支えて参りたいと思います。
皆様方、今まで大変お世話になりました。ありがとうございます。
そして、これからの慶應義塾体育会競走部をどうぞよろしくお願い致します。
新幹部所信表明
主将兼短長ブロック長・松本岳大
慶應義塾體育會競走部第99代目主将兼短長ブロック長に任命されました松本岳大と申します。
このような長い伝統を誇る競走部の主将を任せていただき、大変光栄に思います。
さて、今競走部は変革期を迎えています。私達の学年が入学した年の関東インカレでは
2部降格を経験しました。そして2年次には2部で圧倒的な勝利を収め1部へ昇格、そして今
年はエースを怪我で欠きながらも1部残留を果たしました。また、昨年に引き続き早慶戦
では勝利を収め、2連覇を果たすこともできました。部員数も過去最多の約160人となりま
した。この1年、これまでのように一部の主力に頼る戦い方ではなく、チーム全体で戦え
ていることを実感しました。また、チームで戦えることの力強さ、頼もしさを同時に感じ
ました。
しかし、まだまだ組織として未熟な部分が数多くあるのも事実です。今年の幹部では年
度の目標の一つに両インカレ総合入賞を立てました。これからは残留争いを毎年繰り返す
ようなチームではなく、入賞争いを毎年繰り返すようなチームへと変わっていき、そして
いつか入賞常連校と言われるようなチームへと変わっていく足掛かりとなるよう、幹部一
体となって尽力してまいります。
また、短長ブロックにおいては、マイルリレーでどれだけ活躍できるかということに焦
点を置いていきたいと思います。2年前の全日本インカレの感動は今でも忘れません。も
う一度、あの感動をチームに与えることができるよう、短長ブロック全体で成長していく
ためにはどうしたらいいか考え、持ち前のリーダーシップでブロックを引っ張っていこう
と思います。
最後になりますが、OB、OG、そして競走部の関係者の皆様、1年間どうぞよろしくお願
い申し上げます。競走部の活躍をご期待ください。
主務・齋藤愛紀子
本年度、慶応義塾体育会競走部主務を務めさせていただきます、齋藤愛紀子と申します。
主務としてのプレッシャーは大きく、不安もありますが、これまでの副務としての経験を活かして、部を円滑に運営することはもちろん、競走部員全員が納得のいく結果を残せるよう努めて参ります。
また、幹部を始めとした多くの強い同期のサポートにも重きを置いております。来シーズン、最上級生がどれだけ点を取れるかということが、目標に掲げた「男子両インカレ総合入賞」、「早慶戦連覇」、「女子関東インカレ20点」を達成するための要となることは明白です。競技力が高い中でも、苦労をしてきている姿を近くで見てきたからこそ、目標を達成するために、また同期全員が悔いのない1年にするために、出来る限りのことをして参ります。
最後になりましたが、日頃より現役部員を支援してくださっているOB・OGの皆様、また、慶應競走部を応援してくださっている方々にこの場を借りてお礼申し上げます。総勢160名以上と大所帯となりました部が、こうして成り立っているのも皆様のご支援のおかげです。新体制となりますが、これからもどうぞ慶応義塾体育会競走部をよろしくお願い申し上げます。
副将・村上昂輝
副将というのは表に出る機会は少ないですが、重要な役割を担っていると自覚しています。チームのことを客観的に観察し、勝利へ導く手伝いをしていきます。また、松本は主将という立場で競走部のことを誰よりも考え、どのように導いていくか日々悩むでしょう。結果も必要となり、自分の競技も益々努力を重ねなければなりません。その苦しみを少しでも理解し、このチームを影でも支えられるよう尽力していく所存でございます。
そして、我々の代で掲げる目標は「両インカレ総合入賞」「早慶戦3連覇」「関東インカレ女子総合20点」の3つです。これらは数年後、数十年後とこれから先の慶應競走部がさらなる高みへいくための目標でもあります。
慶應は関東のレベルで留まるチームではなく、全国で戦えるチームになっています。年々、競走部のレベルは男女ともに確実に上がっており、これらの目標は必ず達成できるものと確信していますし、いずれさらに上の目標を達成することが出来るチームだという期待も大きくあります。
目標達成のためには部員一人一人の力が必要です。この「自由」という環境の意味を履き違えることなく、日々考え抜き陸上競技を組み立て、そしてそれをチームへとアプローチしてほしい。そういった一人一人の取り組みの先に、この3つの目標の達成だけでなく、更なる高みへの到達があるでしょう。
個人として競走部の中核の役目を果たし、そしてチーム一丸となり勝利を目指してまいります。これからも慶應競走部の活躍にご期待ください。
副将・児島有伸
この度、第99代目體育會競走部副将を務めさせていただくことになりました。 伝統ある競走部の副将の任を預からせていただき、光栄に思うと同時に150名にも上る部員の上に立つ不安と責任の重みをひしひしと感じています。競走部の副将として、主将である松本岳大と主務である斎藤愛紀子をしっかりサポ ートしていくとともに、部全体を引っ張っていきます。そのために、まず自分がチームの先頭に立って、行動や結果で示していきます。
私達、現3年生は現役競走部の中で唯一、2年前に関東インカレ2部落ちを経験している代です。当時はあまりの高校とのレベルの差に実力が全く通じず、 非常に悔しい思いをしたことを鮮明に覚えています。しかし、その悔しい経験があったからこそ、我々競走部は成長できました。まだ「強い慶應」とは言い切れませんが、着々と近づいているのではないかと感じています。当時の2部落ちから得た経験や悔しさをしっかり下級生に伝承していき、チーム一丸となって勝利にこだわっていきます。
来年は創部100代目の年となります。我々の代の役目はその100代目への架け橋となることだと感じています。現在の競走部が成り立っているのは、部員一人一人が競走部の活動に献身的に取り組んでいるとともに、何よりOB、OGの皆様を始めとする沢山の方々の暖かいご支援があるからだと自負しております。必ずその期待に応えることができるように全力で精進いたしますので、これからも慶應競走部をよろしくお願いいたします。
短短ブロック長・吉田直人
この度、短短ブロック長を務めさせていただくことになりました。
短短ブロックの目標は「男子4継表彰台、女子4継入賞」そして、「全員の自己ベスト更新」です。また、両インカレにおいてはより多く得点を稼ぎ、人数だけでなく戦力として部の最大勢力となれるよう日々精進して参ります。ブロック長として短短全員の競技力向上に責任を持つと共に、1人1人が向上心を持ち、速く走ることへの議論を怠らない人が集まる魅力的なチームにしていきたいと思います。1年間よろしくお願い致します。
中距離ブロック長・近森洋哉
短距離には4継やマイルといったリレー種目が、長距離には箱根駅伝(予選会)がありますが、中距離としてはそういったブロック全体の成果をお見せする機会が残念ながらありません。その代わりに、一つ一つの公式戦でしっかりと存在感を出せるよう、ブロック一丸となって取り組んでいきます。我々の課題は、ここ数年、早慶戦では善戦している1500mにおいて、いかに両インカレで得点という形に結びつけることが出来るかです。伝統的に強く、安定感のある800mで勝負するのは勿論ですが、それに加えて1500mという武器を持つことが求められています。今年は是非そういった視点からも中距離をご覧いただければ幸いです。
慶應といえば中距離!と内外に証明出来るよう、またこの気持ちを強く持って1年間臨みたいと思います。応援の程、宜しくお願い致します。
長距離ブロック長・板橋正寛
この度長距離ブロック長を務めさせていただくことになりました板橋正寛と申します。
長距離ブロックには現在28名の部員がおり、競走部の中でも人数の多いブロックとなっております。この様な環境の中、今年度の長距離ブロックは関東インカレに少しでも多くの人数を出場させ、予選会では塾記録を作ることを目標にしていきます。
人数が多いからこそ、長距離ブロックが勢いづけば他ブロックにいい影響を与えるでしょう。現状、全国や関東の第一線で戦える個人がいるわけではない我々が部に勢いをもたらすためには、ブロック全体が強くなる姿を見せる必要があります。長距離ブロックを構成する一人ひとりが各々の定める目標を達成してもらい強い長距離を取り戻すため、一人ひとりに丁寧に向き合うだけでなく、それぞれが力を伸ばせる雰囲気づくりにも尽力したいと思っております。
一年間よろしくお願いいたします。
跳躍ブロック長・源内寛己
今年度、跳躍パートチーフを務めさせて頂くことになりました源内寛己と申します。
跳躍パートチーフを任命されるにあたり、前任の刈田先輩は部内外を問わず「強い」と認められる跳躍チームを目指し獅子奮迅されました。刈田先輩の思い描かれていたチームは魅力的かつ遠大なもので、だからこそ1年という短い任期で成し遂げることは困難なものでした。しかし、そのビジョンは私の思い描く跳躍チームと相重なるものです。前任の刈田先輩だけでなく、先代の先輩方もそのときの目標こそ違えど本質的には同じものを渇望されていたのではないでしょうか。
そういった思いから私は今年度、部内外を問わず強いと認められる跳躍チームを目指すとともに、持続的に成長可能な環境を整備すると決めました。初心者からオリンピアンまで競技レベルの異なる多様なバックグラウンドを持った人材の集う環境の中で、部員それぞれが再現性のある成長を成し遂げ公式戦において活躍し、そこに至るまでの過程の記録、そのときの思いを残し続けることで、次世代を担う後輩たちが強くなるための糧になると信じています。
2年前の早慶戦19連敗から今年の2連勝への好転に象徴されているように、私たちには新たな時代に突入しつつある競走部の歴史を引き継いでいく使命があります。だからこそ私たちの代でこの流れを加速することに大きな意味があり、その加速を繰り返すことが真の目的地へとたどり着く有効な手段になると信じ、今年度、この職を全うする覚悟です。1年間何卒よろしくお願い致します。
投擲ブロック長・齊藤瞳
この度投擲ブロック長を務めさせていただくこととなりました、齊藤瞳と申します。
投擲ブロックは、「関東インカレ8点以上獲得」「関東インカレ5人以上出場」「早慶戦完全勝利」を目標として1年間取り組んでまいります。
大学で陸上を始めた者もいる、幅広い競技力を持ったブロックであります。また公式戦では、重要な役割を担っていることも間違いありません。全員がその自覚を持ち、常に部に対してプラスになれるような、そして部外に対しても存在感を出せるようなチームを目指します。
私の使命は、ブロック員が持つ高いポテンシャルが発揮できるよう、一人一人と丁寧に向き合っていくことだと考えております。
どうぞこれからよろしくお願い致します。
今後も塾競走部への変わらぬご指導ご声援をよろしくお願いいたします。