新幹部所信表明
9月に行われました早慶戦をもって慶應体育会競走部は代交代を行っておりましたが、先日10月18日に行われました箱根駅伝予選会をもって全ブロックが代替わりをしましたので、前主将より一言と、新幹部に所信表明をしてもらいました。ご覧ください。
前主将挨拶 山縣亮太
慶應義塾大学体育会競走部前主将兼短々ブロック長の山縣亮太と申します。この場を借りて今年一年の総括を綴り、新チームにエールを送りたいと思います。
まず、今年一年チームとして目標に掲げていた関東インカレ一部昇格、20年ぶり早慶戦勝利、また多くの選手がそれぞれの種目で自己記録を更新することができました。これも日頃よりチームを気にかけて下さっているOB、OGの皆様をはじめとする、たくさんの競走部ファンの方々からの暖かいご支援と、何より部員一人一人の競走部活動への献身的な取り組みあっての好成績であったと自負しております。このような素晴らしい一年間をチームの主将として過ごさせていただけたことを光栄に思い、改めて皆様に感謝申し上げます。
前任の谷口さんの記事にもありましたが、慶應義塾大学競走部は非常に多くの可能性を秘めたチームです。今年の関東インカレや早慶戦といった対校戦で勝利を収めることができたことは、このチームが種目わけ隔てなく点を取ることのできる総合力があることを意味しています。150名弱にも上る部員数は、個人競技にも拘らず慶應全体育会の中でも4番目の部員数を誇り、また他大学の陸上部の部員数と比較してもかなり多い方だったと思います。人数が多い分チームとしてのポテンシャルは相当高いでしょう。そのことが良い方向に作用して、今年の結果があったのではないでしょうか。
しかし、今年一年が好成績であったからこそ、今まで競走部の歴史を作ってきた先輩方に多くの感謝をしなければなりません。あまり喜ばしいことではないのですが、私たちは昨年二部落ちを経験しました。しかしその挫折によって、選手・サポート問わず部員各人が結果を出すことにより責任を持つようになりました。以前にも増して、お互いの陸上競技に対する意識の高さを監視しあうようになったのではないでしょうか。それは、来る者拒まずの精神で入部を受け入れてきた競走部が無駄に肥大しないためにも、今必要なことだった気がしてなりません。ここにいる競走部員においては、いつまでも昨年の二部落ちの悔しさを忘れず、この競走部が秘めたポテンシャルとリスクをしっかりと認識をしなければならないでしょう。特に今の一年生以下は、当時の二部落ちを直接経験していない世代ですから、しっかり先輩部員がその悔しさと収穫を継承していって下さい。
とはいえ、頼以下新4年生は非常に組織力に長けた学年です。私たちの学年がなかなか手に入れることのできなかった組織力を、彼らは既に持ち合わせていますから、幹部メンバーを中心に来年も上手に競走部を運営していってくれることでしょう。今の競走部には、シニアの舞台ですでに活躍している選手もいれば、秘めた才能を開花させ始めた選手、これからが楽しみな選手が多くいます。それらの個人の才能を生かした組織プレーを両立して来年も関東インカレではきっと一部常連校を相手に善戦をしてくれることでしょう。僕自身は最後まで監督、主務、幹部メンバー他、皆に頼ってばかりの主将でしたが、一年間本当にお世話になりました。今後はいち競走部OBとして、後輩たちの活躍に期待したいと思います。ありがとうございました。
新体制発表、所信表明
新体制は以下のようになりました。
主将:頼駿智(経・3)
主務:宇留野弘毅(経・3)
副将:菊池真生(文・3)
副将:室伏基(理・3)
主務補佐:佐野由佳(経・3)
短短ブロック長:川口勇太郎(理・3)
短長ブロック長:岩部佳穂(医・4)
中距離ブロック長:星紀宏(経・3)
長距離ブロック長:河田健太郎(法・3)
跳躍ブロック長:刈田真人(総・3)
投擲ブロック長:海老原正樹(総・3)
新幹部発表の様子
新体制への思いを語ってもらいました。
・主将:頼駿智
今年度、慶應義塾大学體育會競走部主将を務めさせて頂くことになりました頼 駿智と申します。
伝統ある競走部の主将を任せて頂き、光栄に思うのと同時にその責任の重みをひしひしと感じています。
私たちは、ただ結果を出すことだけに終始したチームにはしたくありません。
部の目標を通して結果を出すこと、そして全部員の信頼関係の向上、その両立を実現させたひとつ上のレベルのチームを目指しています。
競走部の今年度の目標は「関東インカレ男女総合入賞」、「早慶戦連覇」です。
私たちは競走部のあるべき姿として“勝利”、“貢献”、“団結”、“品格”を体現したチームであると考えます。
部の目標の下に、部員一人ひとりが“なりたい自分”という大きなビジョンを描き、向上心を持って取り組む。それを実現した先にある、競走部の強固な団結力こそが“勝利の価値”を何倍にも引き上げてくれる重要な要素です。
また、現状維持は衰退と同等であると認識しています。
競走部が理想のチームを追い求めていく上で、自ら変化を生み出し、それを常にチャンスに変えていく姿勢が必要であると思います。
自由な環境だからこそ出来る革新的練習方法による競技力向上、積極的なチームをデザインする組織運営、部員一人ひとりの強固な信頼関係、この三つの要素を追求し実現させることが我が競走部の更なる成長に必要不可欠なものです。
私の役割は、自らの競技に打ち込むと共に、競走部の構造を再編し、部の目標達成に向けて部員一人ひとりから積極的な参加と協力を引き出す組織風土を築くことだと考えています。
競走部員を巻き込む核となり、チーム一丸となって勝利にこだわり、その価値を追求して行きたいと思います。
これからも、慶應競走部への温かいご声援の程よろしくお願い申し上げます。
・主務:宇留野弘毅
本年度、慶應義塾体育会競走部主務を務めさせて頂きます、宇留野弘毅でございます。
主務という役職に任命して頂き、大変光栄であると同時に強く責任を感じております。
ひとつ上の「黄金世代」が引退し、今年の体育会競走部はある意味ベーシックに戻ったと考えております。だからこそ、今年新体制が目標として掲げた「関東インカレ男女総合入賞」、「早慶戦連勝」を達成することには大きな意味があり、真の慶應の強さの証明になります。
私は主務として、部の運営を円滑に行うことはもちろん、部員全員がそれぞれの役割の元、公式戦勝利に向けて最大限集中できる環境を整えるのが自らの仕事だと感じております。
是非、今後とも競走部に期待して頂き、変わらぬご支援、ご声援の程宜しくお願い申し上げます。
・副将:菊池真生
副将という競走部の中核を担う役割をいただき、大変光栄に思うとともに、非常に身が引き締まる想いでいっぱいです。先輩たちが私に託してくださった期待に十分応えられるよう、日々の練習や運営において、粉骨砕身精進して参りたいと思います。我々競走部の来年度の目標は「関東インカレ男女総合入賞」と「早慶戦勝利」の2つです。以前のチームで臨んだシーズンでは、関東インカレ一部昇格、全日本インカレ総合入賞、早慶戦勝利など、多大な功績を残すことが出来ました。この流れに乗り、我々は日本の大学陸上界に慶應の名を轟かせるべき一年を迎えることとなります。シーズン最初に待ち受ける大きな大会、関東インカレ一部の難しさを我々は2年前に味わいました。しかし、裏を返せばその経験が強大な力になると思います。日々の練習に覚悟を持って臨み、勝利にこだわる姿勢を保ち、そして體育会競走部の伝統への誇りを胸に、チーム一丸となって闘っていきます。我々の活躍をご期待下さい。応援よろしくお願い致します。
・副将:室伏基
このたびは副将の任を預からせていただきました。
私たちの定めた部の目標は「関東インカレ男女総合入賞」、「早慶戦連覇」でございます。これには、私たち各々が公式戦に向けてひたむきに努力し、高みを目指す結果として一丸となって強い慶應を作っていきたい、という思いがあります。
今年のシーズンは関東インカレ一部昇格、全日本インカレ入賞、早慶戦を二十年ぶりに勝利と非常に濃密なシーズンとなりました。この中で競技面でも運営面でも中心となり非常に目覚ましい活躍をされ、結果を残してきた現四年生方が抜け、戦力的には厳しくなったことは否定できません。だからこそ私たちは各々が主役となり、勝負、延いては勝利を意識していかなければなりません。そういった凡事徹底の姿勢は、結果として大きな成績を収めることになると思っております。
当たり前のことを当たり前にこなすことは決して簡単ではありません。しかしながら、私は部員全員がそれを実行できるよう、自分の姿勢で示し、空気を作っていきたいと考えております。
部員一丸となり精進してまいりますので、今後ともどうかよろしくお願いいたします。
・主務補佐:佐野由佳
このたび主務補佐となりました、3年マネージャーの佐野由佳と申します。
主務補佐という役職は今回新しくできたものであり当初は不安もありましたが、マネージャーとしての経験も活かしつつ主務と協力してより効率よく円滑な部の運営ができるように心がけたいと思います。今までになかった役職だからこそ、臨機応変にさまざまなことに取り組みことができると考えております。主務補佐が部においてそして幹部としてどのような役割を果たせるのかを常に考えながら努めて参ります。
1年間よろしくお願い致します。
・短短ブロック長:川口勇太郎
来年度の短短ブロックは、各公式戦、特に関東インカレ・早慶戦に向けて、勝利に貪欲なチームを目指します。
勝利するには強くならなければならない。強くなるには努力し続けなければならない。努力し続けるには絶対に折れない信念と野心を持ち続けなければならない。短短ブロックには多くの選手が所属しており、一人一人に目指す勝利が、信念があります。自分は、そういった信念を持った部員一人一人が自らの勝利に貪欲になれるような練習環境を整えることが使命だと感じており、人数が多いからこそ、連鎖する強い向上心はブロックの垣根を越え、競走部全体に広がっていき、公式戦での慶應競走部の活躍につながると信じております。
ブロック長としての責任の重さ、日々自覚し見失うことのないよう精進して一年間務めてまいります。今後ともどうぞよろしくお願い致します。
・短長ブロック長:岩部佳穂(医・4)
昨年度、短長パートはなかなか実力を発揮できなかった四年を中心に、全カレにおけるマイル優勝をはじめ各種大会で入賞者がでる、すばらしい結果を残す事ができました。反面、大舞台を眺めるだけでおわったメンバーも数多くいました。来年は“強い短長”を引き継ぐと同時に、それを継続する事を考えなければなりません。
自分一人が出来る事はかぎられていますが、各人が自分の実力をいかんなく発揮し、チーム全体の勝利につなげるべく切磋琢磨していこうと思います。
このような名誉ある役職を与えてくださったこと、そして日頃から支えてくださるOBのみなさまに感謝いたします。これからもよろしくお願いいたします。
・中距離ブロック長:星紀宏
私たち中距離ブロックは少人数ではありますが、力のある選手も多く在籍しており、公式戦で活躍する可能性を大いに秘めたブロックであると考えております。
そんなブロックの長を務めさせて頂くことになり、非常に嬉しく思います。昨年度は様々な公式戦・記録会において、慶應中距離の存在感を部の内外に向けて示すことができました。しかし、我々はさらなる高みを目指さねばなりません。部の勝利に向かって互いに競い合い、高めあっていけるような中距離ブロックを目指していきたいと考えております。
まだまだ未熟な部分も多いですが、何卒よろしくお願い致します。
・長距離ブロック長:河田健太郎
長距離ブロックは来年度の目標として、箱根駅伝予選会での塾記録更新を掲げています。近年、正月の箱根駅伝本戦に出場できていませんが、記録更新の積み重ねが出場につながると考えております。また、その為にも関東インカレの様な公式戦で箱根常連校と戦う選手を出す必要があると感じています。慶應長距離の存在感を部の内外に示していくことが出来れば、競走部の勝利にもつながると信じています。
私が出来ることは選手一人一人が考え行動し、勝利に貪欲になれるような環境作りだと思っています。ブロック長として中心にたち、チーム全員で目標達成に向け精進して参ります。よろしくお願い致します。
・跳躍ブロック長:刈田真人
この度、跳躍ブロック長を務めさせて頂くことになりました。
私は入部当初から抱いてきた思いがあります。それは、部内、部外を問わず陸上関係者から慶應の跳躍は強いと言われるチームを作ることです。そのために関東インカレ、全日本インカレを含む公式戦で跳躍ブロックが得点源になることはもちろん、それだけでなく、一人の競技者として、人間として魅力ある選手の多いチームを目指していきたいと思っております。まだまだ成長途中ではありますが、何卒宜しくお願いします。
・投擲ブロック長:海老原正樹
この度、投てきブロック長に任命されました、海老原正樹と申します。
投てきブロックは来シーズンの目標として「関東インカレで投てきブロックから得点者を出す」と「早慶戦投てき種目完全勝利」の2つを掲げています。この目標を達成できるよう、どうしたらより強い投てきブロックを作れるのかを常に考えて、 実行していきます。また、私自身が競技者として良い競技結果を残し、部員を引っ張っていけるよう、最大限の努力をしていきます。
他のブロックと比べて人数は少ないですが、そんな投てきブロックからチームを勢いづけられるよう、投てきブ ロック員全員で今後の練習に取り組んでいこうと思います。1年間どうぞよろしくお願いいたします。
以上が新幹部による所信表明となります。
新チームとして新たな目標へ進み始めた競走部に是非ご期待ください。
今後とも応援のほどよろしくお願い致します。