☆☆トレーナー4年生引退特集☆☆
こんにちは
3年マネージャーの齋藤です(*^・ェ・)ノ
先日の予選会で、私たちサポートスタッフをずっと引っ張ってくれたトレーナー4年生の二人が引退されました。
そこで、今回はスペシャルインタビューとして、二人の対談を掲載します
二人はこの競走部にトレーナー体制を0から作り上げてきました。
彼らが過ごしてきた4年間ないしは3年間がつまったインタビューとなっています。
普段は選手をとりあげることが多いこのマネブロですが、なかなか聞くことのできないサポートスタッフの声を皆さんにもお届けできたらと思います。
長くなってしまいますが、ぜひご覧ください。
坂本祐輝(環4)×上杉絢郁(総4)
これまで他の4年生にも書いてきて頂きましたが、お二人の4年間を一言で表して頂きました。
(齋藤)それぞれの意味を教えてください。絢郁さんの「新境地」というのは?
(上杉)私は2年の途中から入部したんだけど、前所属していた団体ではプレーヤー、しかもキャプテンをやっていて、
表に立ってどんどんチームを引っ張っていく立場でした。なのに急にここにきたら、黒子のさらに黒子っていう新境地に踏み切って、
思ってたのと違う場所っていうのは正直あった。でも、ここでどう頑張れるかって考えられるようになりました。
そして、祐輝っていうサポートの表面でしっかりとまとめてくれる絶対的信頼を置ける人がいたからこそ、自分の力を発揮できた。
そう思えたのは私にとってとても新しいことだったから、「新境地」!
(坂本)なるほどね。そうやって考えたら俺も新境地かなー。高校生までは野球の選手でサポート側の立場って立ったことなかったから。
(上杉)なんか…正解がないよね。
(坂本)うん、正解がない。自分がやったことが直接反映されるわけじゃないもんね。
自分で自分自身を評価することはできなくて、周りが自分自身を評価する。
(上杉)でも答えがないから、絶対ずっと悩むじゃん。そうやって悩めることは幸せだなって思ったし、そう思えたのも割と新境地。
(坂本)俺が野球やってた時はプレーヤーとして大したことなかったから、自分だけの力で甲子園に行ったりとか、
大学のトップレベルで野球をして活躍するっていう像は全く思い描けなくて、こういう状態でこの部に来た時に、
自分が果たせないトップレベルの活躍っていう夢を選手に託して、そのサポートをしたいなって1年目思った。
新境地っていうのとはちょっとずれちゃうけど、俺は高3の時は早稲田のスポーツ科学部に行って世界で戦うアスリートのサポートをするっていうのを夢に持って
その学部を目指して、俺のプランでは学生時代どこかの部活に帯同して、国家資格受けて、
パーソナルトレーナーとして世界で活躍するアスリートをサポートしたいって思ってた。
道は違えど、山縣だったり世界で戦う選手のサポートをできたっていうのは回り道だったけど自分自身にとってはよかったことかな。
(上杉)ほんとに恵まれてたよねー。
(坂本)うん、ほんとに恵まれた環境。
(上杉)もちろん競技力的に山縣とか強い人がいたっていうのもあるけど、今日の長距離を見てても、
自分の練習に集中して必死に練習する人を近くで見ていられるっていうのは競走部でサポートをする特権。
(坂本)ある意味、俺らにとっても新境地だったけど選手にとっても新境地でさ、
トレーナーっていう存在がいない中俺が始めてあっちゃんが入ってきて、その変化を拒むんじゃなくてみんな受け入れてくれた。
そうやって選手が俺たちを受け入れてくれたことがここまでやってこれた理由だし、そうやって支えて育ててくれた選手とサポートの先輩後輩に感謝の気持ちかな。
(上杉)ありがとうございました、っていう感謝。競走部にはそれしかない。
(齋藤)じゃあ、今度は坂本さんの「伊藤さん」について。笑 そのままだとは思いますが…伊藤さんはお二人にとってどんな存在でしたか?
(坂本)人生の中で初めて「師匠」って呼べる存在が、伊藤さん。
俺も多感な時期というか(笑)、何も全体像が見えてない時は伊藤さんが言うことにバンバン納得いかなくて反発して、散々怒られて。
3・4年になっても何やっても怒られて、納得いかなくて、あっちゃんと一緒にどうやってメール返信しようか悩んだりしながらやってきたけど、
やっぱり4年間を振り返って今までの人生の中で、親以外にここまで真正面から自分に向き合ってくれて自分を叱ってくれた人はこの方しかいなかった。
納得いかないことだらけだったし、むかついたし、ふざけんなって思ったけど、それによって悩んでつらい日々を過ごしたけど、
この方と共にトレーナーとして慶應競走部で過ごしたこの4年間は今までの人生の中で最も濃い期間だったなって思うから、やっぱり「伊藤さん」。
(齋藤)絢郁さんはどうですか?坂本さんとはまた違う付き合い方を絢郁さんはしてきたと思いますが。
(上杉)入る前は、「伊藤さんていう怖い人がいる」っていうのをすごく聞かされてたけど(笑)、「怖い」に意味のある人で、
ただ怖いんじゃなくて、本気で勝ちたいと思ってるし本気で競走部強くしたいと思ってくださっていて、
あくまでトレーナーっていう関わり方だから、その時間だけケアをしてれば伊藤さんのトレーナーとしての働きっていうのは果たしてるんだけど、
それ以上にご自分の時間を使ってくださったり、どうやって競走部が強くなるか、あの選手が怪我せずに走れるかっていうのを考えてくださったからこそ、
選手の助けになれてないってことがあると私たちに注意してくださったっていう印象があるなあ。
(坂本)怒られることにすごく意味があってさ、今になって気付くけど、中身のないこととか本質からずれてることを言ったら怒られてた気がする。
でも、俺は伊藤さんとぶつかったことに後悔はなくて、自分自身がそのとき考えてたことをあの人に向かってバッて発信したから、
そのたびコテンパンにやられたけど、あの人が思ってることを聞けた。多分それをしなかったらもっと壁を感じて、
一トレーナ対一トレーナーとしての関わり方しかできなかったかなって思う。
(上杉)伊藤さんから学んだことはものすごく多いけど、もっともっと関わりを深くすれば更に学べることは多いと思う。
だから後輩はそれをもっと吸収して育っていってほしいって思ってるな。
(齋藤)マネージャーの私からすると、伊藤さんていう存在がいるトレーナーはすごくうらやましいときが多いです。
少し違う立場で見てくれる人がいて、その意見をぶつけられて何か返してくれる存在がいるのは、答えがないサポートだからこそ、すごく大きな意味があると思ってます。
(坂本)俺もそれは思うよ。あれだけトレーナーとしての実績がある人が、ひとつの体育会にここまで関わってくれるって多分他ではない。
その中でやってこれたのは本当に幸せだったなと思うし、伊藤さんがいなければ俺らの信頼はない。
伊藤さんがいて、そのもとでやってきたからこそある程度俺たちを信頼してくれる。
本当に今になってだけど、あの人の後ろ盾の存在の大きさは実感する。
(上杉)答えがないことを考え続ける中で、何か意見が返ってくるのは、それがたとえ強い言葉でも、そうしてもらえたことが一番よかったなって思う。
(坂本)そのプロセスはものすごくつらかったけどね…(笑)だから、楽しめたとは思わない。
選手が強くなるために、部が強くなるために、どうしなきゃいけないかっていう、目的はあるけどプロセスがわからないままやっていくっていうのは、
マネージャーもそうだけど、なかなか簡単なものではない。それに、努力してもなかなか結果と結びつかない。
(上杉)大会の結果という意味では、今年は出せていないけど、体制のほんとに最初の最初のうすっぺらい部分かもしれないけど、
この制度ができたことでいつかトレーナーがいてくれてよかったってその代のトレーナーが声をかけてもらえたら、私たちの成果は出たのかなって思いたい。
(齋藤)私が最近考えているのは、制度を存続させる難しさについて。トレーナーはトレーナー制度自体がこの二人から始まったものですが、
私もマネージャーとしていろいろなこと考えて新しいこと始めたりしたけど、それを始めた意味とか、やり始めに感じた高揚感とか、皆で作り上げていく達成感とか、
それを知らない後輩たちにとってはその制度ってただ最初から仕事として存在してるだけで。やってることに対しての、それをやっていた人たちの想いもしっかり引き継げないと、
その制度はきっと形骸化していくなって気付きました。でもそれってすごく難しくて…二人はどう考えてますか?
(坂本)うんうん。なんでトレーナーっていうものの必要性が出てきて、そのとき一番最初に動き出した人が何を思ってどうしたいかっていうのを明確に持って
始まったものであることを下に伝えないと、どんどん形骸化する。その制度を存続させることが目的になる。
だから、俺らがこれからするべきことはそれかなって思ってる。自分たちががむしゃらに取り組んできたことを振り返ってまとめる。
(齋藤)自分たちが影響を直接与えられない世代に、どこまで気持ちまで一緒に引き継げるかが大事だなって思います。
(坂本)すごく難しいよね。俺も自分が1年生のときの4年生のマネージャーの先輩たちのスキルは自分じゃ伝えられないけど、
あの人たちが持ってたサポートスタッフとしての意識を、自分のサポートにあたる姿勢で下に伝えられればいいなって思ってた。
でも、それだとなかなか伝わらない。あの人たちがどうすごかったからあんなに評価されるのかっていうのが、年も離れてたからなかなかわからなかったけど、
今はこうやって人数も増えて学年が続いて入ってきてくれてるから、言語化して残していくことが重要かなって思う。
(上杉)祐輝が4年生の先輩を見て思ったことがあるように、長らく続く歴史の中で必ずかぶってる代はあるから、しっかり人と人との関係とって、
先輩後輩の関わりじゃなくて本心で話し合って、想いがラリーで続いたら、きっとどんどん大きいものになっていくんじゃないかな。
だから後輩たちには、日常の作業に追われてほしくないって思ってる。一見、目の前にあることをやる方が早いし、
選手いっぱいいる分効率よくやっていろんなことをやった方がいいって思うんだけど、それだとそれ一代で終わっちゃう。
なんでやるのかっていうのをしっかり考えて、その話し合いには必ず後輩を入れて、関係を気付いていくっていうのを後輩たちには続けてほしいな。
(坂本)ある意味さ、俺らは楽で。とにかく突っ走ってやってきたんだよね。後輩からしたら、ひとつのロールモデルができちゃったわけだよね。
後輩たちは絶対これから俺たちと比べられて見られるのは間違いない。でも、それはあくまで俺とあっちゃんが何も見えないまま進んできたのが今の状態で、
後輩はそれを見て今度はどうやって形作っていくかっていうのが大事だと思う。だから俺たちがやってきたことを否定してくれても構わないし、
自分たちが何を考えてどういう風にやっていこうとするのかっていうのを重要にしてやってほしいなって思ってる。
彼らには2年間もあるんだから、その中でひとつのものを作り上げて行けばいいと思う。3人もいるしね。
(上杉)強力な同期がいるからねー
(坂本)やっぱりね、同期の存在はでかいよ。俺あっちゃん入ってなかったら多分やめてるもん。
(齋藤)それは間違いないです!私もだんでぃいなかったら何もできてない。。。
(坂本)あっちゃんが入ってきて初めて悩みを共有する仲間ができて、今まで全部自分に降りかかってきたものを、時には受け皿になってもらったかもしれないけど、
意見交換しながらなにか進めて行けるっていうのはすごく強力だった。
(齋藤)絢郁さん、ぶっちゃけ、坂本さんの悩み受け皿役はどうでした?笑
(坂本)俺結構ぐちった?ぐちったかなぁ・・・笑
(上杉)愚痴っていうよりは、相談して、一人でため込んでやることの数倍知的に面白いし楽しいし、それが「部活大変だったなー」ていう中でも
それができてよかったなあっていうのがあるから、もはや苦痛ではなくてそれが楽しさだったのかなって思う。
(坂本)あっちゃんが入ってきて初めて、じゃあこれを下に続いていくためにはどうすればいいかって考えるようになった。
俺は現場でずっとやってきて、今の状態をよくするためにっていう視点でずっと考えてたけど、
現場じゃないところで活動するあっちゃんが入ってきたことで今自分がやってることをどうやって制度化して下に伝えていくかって思えた。
俺しかいなかったらきっと後輩が入ってきても、後輩たちもが現場でがむしゃらにやるようになってたと思う。
(上杉)どっちが欠けても下には続かなかったよ。もちろん続かせることが仕事じゃなくてトレーナーとしてどうするかが大事だけど、
続かせることを考えないと一代で終わっちゃうから。そのバランスがすごく大事だと思う。
二人いたからこそそのすみわけができた。やっぱり同期って大事。
(齋藤)トレーナーの後輩たちは二人にとってどんな存在でしたか?
(上杉)育ちゃん(1年鹿子木)は、脅威。色んな事に気付ける子だし、選手とのコミュニケーションもすごく上手な子で、
もちろん技能習得能力も高くて、4年になって少し落ち着いてた私たちのお尻に火をつけたような。
彼女が入ってきたことで再スタート、猛ダッシュできた最後の1年だった。
2年生は、同期にも先輩にも自分の意見をぶつけられる子たちで、それは私と祐輝がもしかしたらできてなかったことなのかもしれない。
その存在は私たちにとって強い刺激になったし、自分の意見をぶつけることでもっと皆で一緒に相談できてもっといいものを皆で作っていくことができることを
あの3人には気付かされたかな。どの代も、教え子とかそういう意識はなくて、チームとして一緒に刺激し合ってきた仲間っていうイメージが強い。
そういう点でも人に恵まれたな、とひたすら思います。
(坂本)2年生3人は、俺とあっちゃんの中では同じ1代目なんだよね。去年の11月に、なんでトレーナーという組織は成り立ってどういうことを目的とするのかっていうのを
一緒に意見を出し合って考えて作り上げた仲間だから、彼らもトレーナー1代目。
ななちん(2年松浦)は、もっと自分に自信をもってほしい。自分が思ってる以上に選手はななちんのこと頼りにしてると思う。
やっぱそこにちゃんと気付いて、自分自身がもっとできることに自信を持つと共に、選手にそれだけ頼りにされる責任を力に変えて、もっともっと頑張っていける子だと思う。
侑子(2年宇都宮)はとにかく頑張り屋さんで、すごくいろんなことに気付くからこそ、よくから回る。
本来やらなきゃいけないことがあっても、何か気になることがあるとそっちに全力になっちゃって、たまに本質からそれてから回っちゃうことがある。
頭のいい子だからいろんなことに気付くのはいいんだけど、しっかり3人で話し合って何が一番重要なのかっていうのを頭において彼女の良さを出していくとよりいいかな。
星野(2年)は、俺の中ではななちんや侑子にも増して、いろんなことに気付く子という印象。
選手だったからこそ選手にしかわからない気持ちを彼だけが理解できると思うし。
誰よりも先に重要なことに気付くからこそ、たぶん彼は自分自身で抱え込んで自分一人でなんとかしようと思ってる。
でも、俺があっちゃんと相談し合って道筋を立てていったのと同じように、星野だけの頭で考えるよりも、
優秀で熱意のある同期二人がいるんだから、その二人をうまく巻き込んで一つのサポートスタッフチームを作ったほうが絶対いい。俺よりもはるかに能力はあるんだから!
育ちゃんは、俺すげーこわくてさ。笑 久々に俺に物おじせずにいろんなこと聞いてくるやつだなって。
それで俺がちょっと言葉につまったりすると、あーやばい、俺もう一回頑張んなきゃ、って思う原動力になった。
自分が3年後一番上になったときにどうやっていきたいかっていうのを考えながら、2年生にもバンバンいろんな意見ぶつけていってほしい。
今はまだ1年生だけど、自分のやることひとつひとつに責任を持ってやっていってほしいな。
全体としては、たくさんやらなきゃいけないことはあるし大変だけど、焦らず、何が必要なのかひとつひとつ考えながらやるのが一番の近道。
俺とあっちゃんは、いろいろ急ぎすぎた。いろんなことをやろうやろう、としすぎたのは反省点の一つだからね。
(齋藤)後輩たちの存在はほんとに大きいですよね。マネージャーも後輩たちがいなかったら何も成り立たない。
後輩の面倒見るのってすごく大変でさぼりがちになっちゃうけど、そこを巻き込めるかどうかで組織の質は全然変わってくるなって上級生になって思うようになりました。
(坂本)ショートカットしようとしたら伊藤さんに怒られたかな。笑
面倒くさいことやろうとした方が、結局チームのためになる気がする。
だから面倒くさいことやる意味はあると思うし、そこに向き合い続けられるのが本当のプロフェッショナルかなと思う。
さっきのあっちゃんの話とかぶるけど、目の前の仕事っていう一日単位でのことだけに没頭するようになると、それは面倒くさい遠回りの道を選んでないってこと。
選手が部が強くなれるんなら、どんなに面倒くさくても迷わずそも道を選択するべき。それが、選手あってのサポートスタッフだと思う。
(齋藤)自分が活動していく中で、軸にしていた信念ってありましたか?
(上杉)これは競走部に入って初めて考え始めたことなんだけど、私は「自分の役割」かな。
ただトレーナーってだけじゃなくて、さらにどんなトレーナーかどうか、正解とかじゃなくて自分だけの役割っていうのがあると思う。
祐輝と私が違う位置にいたほうがいいなっていつも思ってた。相手の位置がわからないと自分の位置って決めれないじゃん。
だから、私は祐輝を見て自分の位置を決めて動いてた。
例えば、祐輝は結構これって決めたらどんどん突っ走るタイプだなって思ったら、自分は少し角度をつけてストッパーになって祐輝の勢いを殺さないように
いい方向に持っていくことを意識してた。それも含めて一人で考えて軸を作っちゃいけないなって思う。
それが一番かな。困ったらそこに帰ってた。
(坂本)俺は二つあって、一つ目はさや(3年荻原)によく言うんだけど、高校時代の恩師に頂いた「顔晴る」って言葉。
がんばるってことは、自分の笑顔で周りにいる人々の顔を晴れやかにすること。そうやってがんばれってずっと言われてきて、大学に入ってからもその軸は変わらなかった。
自分の行動が周りの人の喜びとか幸せにつながるように、競走部で言えば、どうしたら選手が強くなるかなっていうのを常に考えてがんばることが何かつらくなったときに戻る視点。
もう一つは、それまでほとんど言われたことなかったんだけど、大学に入って「お前は自分のためにしか動いてない」って伊藤さんに1年生か2年生のときに言われて、
そんなことはないってすごく否定したんだけど、よく考えたら自分のやりたいようにしかトレーナーをやってないなって気付いて、
その言葉をすごく強烈に自分の中に落としこんで、それからは自分が今やってることが自分自身のためじゃなくて本当に選手やチームが強くなるためにやってるのかな
っていうのを常に問いかけることが、トレーナー活動においてもこれからの人生においても重要な柱の二つかな。
(上杉)軸がないと、逃げちゃうんだよね。私は最初軸なんてなくて、それで逃げちゃう場面があって。
自分の軸がある・ないっていうのを考えられる場って本当に少ないと思う。
自分たちで考えて動ける機会をもらえたから軸がないとだめだって気付けて、それ自体がすごくいい経験だったな。
(坂本)でもさー、、最後の最後になって伊藤さんとうまくいきだしたし、うまくいって選手を見れるとこれだけ管理できるんだなって手ごたえも感じたし、
最後の最後になってサポートの醍醐味を感じて、もうちょっと早く気付けなかったのかなぁってはすごく思うなぁ。
(上杉)先輩の言ってた意味が今更分かる。はるひさん(マネージャーOG)が、4年生になって気付いたことは多いとか上に立たないとわからないことはたくさんあるって言ってたけど、
当時はワンパクなわけで、聞いた当時は、いや私たちも考えてるしって思ったりもしたけど、立場とか役職を人を育てるのは確かで、
最後一番上になって全体を見渡しながら考えるのもまたいろんな発見があったな。
(齋藤)もっと早く気付けなかったのかなって思うことって本当にたくさんあるけど、1年前に同じこと言われたり同じ体験したら気付けたかって言われたら
きっと無理だったと思うから、やっぱりそれはそのタイミングでしかありえなかったのかなとも思います。
(坂本)うん。ギリギリになってしまったけど、最後に醍醐味を味わえたのは本当によかった。
この俺が今持ってる気持ちとあっちゃんの持ってる気持ちってきっと似てると思うんだけど、同じような気持ちになれないまま終わる可能性もあったと思うし。
そういう意味では下級生たちが俺たちのお尻たたいてくれて、どっかり座ってちゃだめだぞ、最後の年果敢にチャレンジしていかないとだめなんだぞって
後押しをしてくれて、それに俺たちがある程度応えられた結果かなって満足もしてる。
(齋藤)それでは最後に。競走部に伝えたいことをお願いします。
(坂本)いろいろ喋ったねー。俺は、先輩も後輩も同期も含めて、選手、スタッフに感謝。周りにいるすべての人たちがいたからこそ、ここまで自分はやってこれた。
だから、本当にありがとうございましたっていう気持ちでいっぱい。
(上杉)競走部には感謝しかない。団体の良さってそれぞれあるけど、競走部は、まず受け入れてくれる優しさがある。
そして、ただ受け入れるだけじゃなくて足りない部分は求めてくれるし、それに応えていくことでサポートって成立する。
そして、私たちのサポートに応えようと練習してくれる。
こんななんの取り柄もなく、ケアやリハビリっていう形で直接選手の力になれないにも関わらず、いろいろなことにフィードバックをもらえたことが本当にありがたかった。
それをしてくれるのってなかなかほかの団体ではできないし、貴重な経験をさせてもらえたから、すっごい感謝してます。
(坂本)幸せな4年間でした。ありがとうございました。
(上杉)幸せだったねー、本当に!
(齋藤)ありがとうございました。今後のお二人のご活躍をお祈りしてます。
(坂本)そんなの、言われなくても頑張るよ!笑
坂本さん、絢郁さん、どうもありがとうございました(*^^*)
一つ上の先輩であるお二人とは、入部当初から本当にいろんなことを一緒に経験させて頂きました。
部活だけでなく、プライベートな部分でもたくさんお世話になりました。
先輩としても、同じサポートスタッフの仲間としても、お二人と出会えて一緒にやってこれたことは私の誇りです。
今回こうして改めてインタビューという形でお二人の話を伺って、これだけ選手のことを考えているからこそ選手に信頼されるんだと実感しました。
多くの選手の記憶に残る、初代トレーナーでした。
満足した幸せそうなお二人の表情が見れたからか、不思議とさみしくはありません。
本当に、お疲れ様でした
そしてこれからも競走部の、人生の先輩として、よろしくお願い致します
義塾競争部の歴史・初代トレーナー立派です。
可能であれば塾員アスリートのトレーナーとして日本選手権・世界陸上・夏季五輪・国体でぜひご活躍を。
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