第1回下半期特集「全日本インカレ」

 9月9日(金)~11日(日)、熊本のKKWINGにて天皇賜杯第80回日本学生陸上競技対校選手権大会が行われました。わが競走部は個人3種目、リレー2種目で入賞を果たし、総合で10位という結果を残しました。また本大会では男子リレー2種目と女子三段跳び(平井)で塾新記録が生まれ、大変実りのある大会となりました。全カレという大舞台に何を想って臨んだのか、入賞を果たした選手たちにインタビューを行いました。

砲丸投げ 秋本壯樹 15m69cm(6位)

Q.秋本さんの中で、全カレがどういう位置付けだったか教えて下さい。
A.まず昨年の全カレ、今年の関カレで失敗し、日本選手権にいたっては出場できませんでした。かなり悔しい思いをして、今年の個人選手権でようやく調子が戻り、全カレ前には戦えるという自信が戻っていました。全カレはしっかり記録を残して、順位をとることが目標でしたね。具体的には3位以内で表彰台、記録としては16m20~30を狙っていました。

Q.全カレ前の調子はどうでしたか?
A.夏の紋別合宿を経てだいぶ調子が上がり、今までの経験からいけると思っていました。量、質ともにいい練習ができていて、気持ちも充実していましたね。

Q.試合を直前にして、不安はありませんでしたか?
A.去年の全カレ、今年の関カレでの失敗を思い出し、不安になることもありましたが、試合前には忘れていました。いざ集中してしまえば、何も不安は感じませんでしたね。

Q.本番の様子を教えて下さい。
A.1、2本目がだめで、3本目は思いっきり投げることしか考えてなかったですね。それがうまくいって、4位で残りました。決勝に入ってからはただ攻めようとだけ思っていました。もうファールでも良いと思って、記録だけ狙いました。最終的には4本目の15m69が一番良くて6位でした。

Q.振り返ってどんな試合だったと思われますか?
A.試合が終わって思ったのは、やっぱり思いきりやれば結果はついてくるんだなってことでした。緊張しなければいけるという確信を得られたと思いますね。それと、正直ほっとしましたね。それまで失敗が続いていただけに、今回結果を出せたのは大きかったです。

Q.最後に来季の目標をお聞かせください。
A.やはり最終学年ということで、結果を求められますからね。それに応えたいです。具体的には、16m以上投げて関カレで表彰台に乗ることですね。あとチームとして勝つのも目標ですね。関カレ総合入賞、早慶戦勝利を本気で目指します。早慶戦は種目が変わって円盤投げですが、後輩の堀内と1,2を取りたいですね!

男子800m 笹村直也 1‘50“24(5位)

Q.全カレにはどのような気持ちで臨まれたのですか?
A.入学して以来、インカレの試合に出場はしたのですが、良い結果を残せず悔しい思いをしてきたので、全カレでは入賞して結果を残したいと思っていました。日本選手権以来調子が良かったので、その自信もありました。

Q.練習が順調に積めていたのですか?
A.そうですね。2週間前から自分でメニューを考えて、うまく調整できました。短短や坂庭に協力してもらって、思い通りの練習ができたので、自信をもって臨むことができました。

Q.本番の試合展開を教えてください。
A.まず予選で50秒を切る選手が何人も出て、去年までのレベルとは違うと感じていました。50秒台を狙って走ったのですが、途中から大丈夫だと思いながら走れました。準決勝はみんなバテバテの中僕だけ元気だったので、とりあえず楽に4着に入って決勝に進むことを考えていました。なんとしても決勝には行こうと思っていたので。決勝ではもう少し前に出られたかなと思いますね。自信はあったのですが、少しセーブしてしまった感があります。でもまあ、あの時はあんなもんだったかなあとも思います。

Q.予選から三本走られて、最後はきつかったかと思いますが、どうでしたか?
A.きついとか、疲れたとかはあまり感じなかったですね。強いて言えば、予選が少ししんどかったですけど、三本楽しく走れたと思います。


[写真]決勝を走り終え、祝福に応える笹村選手

Q.今年を振り返って感想をお願いします。
A.今年の目標は、1分48秒台に乗せることでした。今年のベストは、1分49秒53で当初の目標には届きませんでしたけど、全体的に悪くないシーズンだったと思いますね。

Q.では最後に来季の目標をお願いします。
A.僕の計画では3・4年が勝負の年で、それまではどれだけ失敗してもいいと思っていました。来年はいよいよ勝負の年なので、結果を出したいですね。具体的には日本選手権入賞、タイムとしては1分48秒台前半です。この目標を達成して、最後の年につなげたいです!

男子100m 山縣亮太 10“52(2位)


[写真]スタート前の山縣選手

Q.全カレに向けて何を目標にしていましたか?
A.勝つこと。今シーズン一番の走りをすればおのずと記録も出るだろうと思っていました。

Q.準備は万全でしたか?
A.気持ちも高ぶり、練習もできていたので、結果もでるだろうと思っていました。でも、本番で僕の思っているような成果は出ませんでした。

Q.初めての全カレ100mを走ってみた感想は?
A.今回は思うようにスタートが切れませんでした。それが悔しかったですね。決勝では小谷さんに前に出られてしまい硬くなってしまいました。今思い返しても良いレースでは無かったと思います。

Q.2位という結果についてはどう感じられていますか?
A.全く満足していません。中大の川面さんが失格をしていなかったら僕は3位だったでしょうしね。

Q.反省としては?
-走り自体が納得いくものじゃなかった。今、改善をしている最中です。そして今「疲れない走り」を意識して練習しています。これができるようになれば、高いレベルで安定した走りができると思います。しっかり身に付けて、来年は後悔の無い一年にします。

Q.では最後に来年度の目標を教えて下さい。
A.オリンピックのA標準(10”18)切りが最低目標です。今年よりも、更に高いレベルを目指します。この冬しだいで十分可能な目標だと思っています。

男子4×100mR 本橋‐谷口‐寺尾‐山縣 39“32塾新(3位)

(本:本橋選手、谷:谷口選手、山:山縣選手という形式で、インタビューを進めさせていただきます。)

Q.チームの目標は何でしたか?
A.本:優勝すること。38秒台をだすこと。

Q.個人個人の意気込みを教えてください。
A.本:寺尾さんが最後の年で、また優勝を狙えるチームだったので頑張りました。
 谷:チームも良い雰囲気で、優勝するつもりで死ぬ気で頑張りました。
 山:先輩方と同じ気持ちでした。雰囲気も良く、自分の仕事をするだけ、早出等のミスに気をつけようと思いました。

Q.本番を振り返って、ご自分の走りはいかがでしたか?
A.本:脚が痛くて不安でしたが、バトンの歩数を伸ばして勝負に出ました。70mでグラッ
   ときてしまい、周りが見えてしまった事が心残りです。
 谷:個人で全カレに出場することができなかったのでリレーにかけていました。調子は
   良かったのですが、川面さんには絶好調でも敵わなかったので、来年また勝負をし
   たいと思っています。
 山:中京大学が前に見えて抜かそうと思い力んでしまいました。リレーは大学に入っ
   てから良く走れるようになったかなと思いますね。

Q.来年の四継の目標をお聞かせください。
A.本:六大から日本選手権まで全勝します。38秒台を出すのは最低条件です。メンバー争
   いにも勝ち抜いていきたいです。・・・皆一緒だよね?
 山:今度は本橋さんが4年生なので後悔の無い試合をします!
 谷:表彰台の真ん中にのって本橋さんを胴上げします!
 本:落ちるよね(笑)


[写真]喜ぶメンバーたち。寺尾選手(上)本橋選手(左)谷口選手(右)山縣選手(下)

男子4×400mR 山縣‐茅田‐大野‐廣瀬 3‘07“58(5位)

※予選で大野‐茅田‐古賀‐廣瀬のメンバーが3’06”90というタイムを出し塾記録を更新しました。

Q.全カレに向けて、チーム目標は何でしたか?
A.大:優勝と塾記録の更新です。関カレに引き続き、優勝するつもりでした。

Q.個人的には何を意識して臨まれましたか?
A. 大:一走として準備していたので、いかにチームに流れを生めるかを考えていました。
   決勝では三走でしたが、チームのためにやるべきことは同じでした。
 茅:2走で走る可能性が一番高かったので、先頭で3走の選手に渡せればと思っていまし
   た。あとはラップベストを狙っていました。
 山:僕は決勝から一走に入ることになりました。良い流れを作ってチームの優勝に貢献
   したいと思っていました。タイムとしては高校時のラップくらいかそれ以上で走る
   ことを目指しました。

Q.予選で塾記録がでて、決勝に向け何を思いましたか?
A.大:塾記録でも予選3着通過という結果に身が引き締まりました。決勝でさらに記録を
   狙わなくてはならない状況でしたので。変に満足しなくてよかったと思いますね。
 茅:予選は思った通りの走りではなかったのですがラップベストが出て、塾新も出すこ
   とができたので、決勝に向けていいイメージを持っていました。あとは三津雄さん
   (大野)と同じで、他のチームの調子が良さそうで気合いが入りました。
 山:決勝を走ると決まってからは、とにかく後悔の無いようにと意気込んでいました。
   自分が走ることで優勝に貢献するんだと自分に期待していましたね。

Q.決勝のレースを振り返って感想をお願いします。
A.山:非常に悔しいです。後悔の無いよう走ったつもりでしたが、結果的にそれが別の後
   悔を生んでしまいました。けれど普段一緒に走れない人と走れたし、力不足を他の
   メンバーがフォローしてくれてありがたかったです。
 茅:僕も悔しかったです。もっと良い走りが出来たと思います。自分の力不足を痛感し
   ました。
 大:チームとしての準備の甘さが敗因だったと思っています。レース中も、終始追う展
   開で自分の力が出しきれませんでした。チームとして思うようなレースができませ
   んでした。

Q.最後に来季のマイルの目標を教えて下さい。
A.茅:全日本インカレで今年の借りを返したいと思います。また、塾記録更新を目指して
   いきたいと思います。
 山:個人的には短長のマイルメンバー争いに負けないように自分も頑張ることです。走
   るときが来たら、走れるように、全カレのままの自分のイメージをどこかで払拭し
   たいです。チームとしては今年できなかった全カレ制覇をできると信じています!
 大:関東インカレで2連覇し、日本インカレでも今年のリベンジを果たし優勝を狙いた
   いと思います。そのためにもパートチーフとしてチームに良い影響が与えられるよ
   う頑張ります!


[写真]スタートを前に集中する選手たち。大野選手(左)茅田選手(真ん中)廣瀬選手(右)