梶原浩紀ラストラン
こんにちは
9月20日、関東新人1日目の1500mで競技生活に1つの区切りをつけた選手がいます
梶原浩紀(環2)
慶應の競走部に強い思いを持って入部した梶原。
1年生の間に受験期間のブランクを取り戻し、
2年生になってからは6月に5000mで自己ベストを更新、対抗戦でもKマークを着て活躍
今期は練習でもチームを引っ張る場面も多く、今後のさらなる活躍が期待された選手でしたが、このたび心臓に異常が見つかり競技を続けること困難になってしまいました。
そこで梶原は、この関東新人で引退レースを行い、しばらく競技を休むという決断をいたしました。
当日は午前中の練習や試合を終えた部員やOBの方が沢山応援に訪れ、
慶應だけ集団応援を行いました
心臓の痛みのためあまり練習ができていなかったという梶原でですが、
みんなの応援に後押しされ、国立という舞台を駆け抜けました
以下が本人のコメントです
「私は心臓に異常が見つかった為、この関東新人を最後に競技をひとまずお休みすることになります。
だから、この関東新人は私にとって特別なものになりました。
スタートラインに立ったとき、私の心臓の鼓動は全身に伝わっていました。それは心臓の異常のためではなく、レースへの胸の高鳴りでした。応援してくれるみなさんのため、自分のため、両親のため、コーチのため、後輩のため、女子マネのため、無様な走りはしたくありませんでした。私は本当はもう走ってはいけない体なのですが、私の心は走ることを求めていました。レースを走りながら、走るっていいなって何度も思いました。鐘が鳴った時、本当に最後の一周の鐘なんだと強く意識しました。心が躍りました。
この高鳴りをもう二度と味わえないのは残念です。しかし、私は競技に対して後悔はありません。私の経験は、同期や後輩に伝えていきたいと思います。それに、私はいつかまたスタートラインに立つ気がしてなりません。早慶戦と予選会まで時間がありません。くよくよしたり、落ち込んだりする暇はありません。競走部への貢献のあり方は競技によってのみではないことは女子マネがいつも私たちに示してくれています。私が再びスタートラインに立つその日まで、陰ながら選手を支えたいと思います。」
梶原は現在駅伝主務として、また副務として膨大な仕事量をこなし、競走部に貢献しています
3日後に迫った予選会でも全体統括として競走部をまとめ、選手を後押しします
この梶原をはじめ、沢山の「思い」を背負って予選会にのぞむ選手たちをみなさんも応援よろしくお願いいたします
ちなみに本人のコメントにもあるように、梶原もいつかは復活するはずですのでそれまで待っていてください