一般入試:赤松拓実

プロフィール

  • 氏名:赤松拓実
  • 学部学年:経済学部3年
  • 出身校:小野高校(兵庫)
  • 所属パート:短長
  • 自己ベスト:400m:47″81

慶應を選んだ理由

 この文章を読んでくださっている受験生の皆さんの多くは一般受験を考えている、という前提のもと筆を進めます。私の大学選びの基準は、①将来の選択肢、可能性を広げたい②高いレベルに身を置きたい、の2つでした。まず前者について言及します。私は高校時代まで、自分の目指す明確な将来像が決まっていませんでした。そのため、将来の選択肢を広げるために、東京にあり、いろいろなバックグラウンドを持った人がいる大学に行き、様々な可能性に触れることが必要だと考えました。また、自らの成長のためにレベルの高い環境に身を置きたいと思っていたので、達成できる範囲で一番レベルの高い大学を目指しました。部活動を引退した9月から受験勉強を開始したため、現実的に国公立を目指していては間に合わないと考え、上記の基準に合致し、私立の最高峰と謳われる慶應義塾大学を志望しました。

入試対策

 上記の通り、私は慶應を目指すことになったわけですが、何せ時間と学力が足りません。夏の進研センター模試の英語で全国偏差値48だったことを鮮明に覚えています。具体的な勉強法ではなく、抽象的な心持ちについて書きますが、私のように「時間も学力も足りない」人の一助になれば幸いです。まず大切にしたことは「目的と手段」の論理を常に意識することです。簡単に言うと「慶應に入りたい!(目的)そのためには…勉強しなきゃ(手段)」ということです。ものすごく単純で、当たり前なロジックですが、これ、意外と忘れられがちです。ちゃんと歯磨きをしているはずなのに虫歯になってしまう人がいます。もちろん、どうしても虫歯になってしまう人もいますが、大半の人は「歯を綺麗に保つために(目的)歯磨きをする(手段)」ということを考えず(もしくは忘れて)、「歯を磨く行為」自体が目的化してしまっていることが原因です。受験勉強でも同じです。「受験に合格するために(目的)勉強する(手段)」はずなのに、「勉強すること、問題を解くこと」それ自体が目的化し、歯磨きと同じように「ただやるだけ」で満足してしまいます。「何のために自分は今、こんなに勉強をしているのか」ということは、常に意識しておくべきだと思います。
 もうひとつ、私が大事にしていたことは「目標の細分化」です。「合格するためには、英語は8割とりたい。そのために、英単語は5,000覚えたい。そのために、1ヵ月で1,000は覚えないと。そのために、1日でだいたい30個か!」というふうに、ゴールへの道筋を立てて、できる限り目標を因数分解していました。漠然とした「合格」という目標に向かって勉強するのは、何m先にあるか分からないゴールラインに向かって走るようなものです。それでは途中で心が折れてしまう。小さな目標をひとつひとつクリアしていくことで、自分の現在地を明確にしつつ、自己肯定感を高めて勉強しましょう。落ち込んで立ち止まっている暇はないはずです。

慶應競走部の魅力

 「大人」になれる場所です。というか、「大人」にならなければ大学スポーツで結果を出すことはできないと思います。私が大学で思うように結果が残せていないのも、自分がまだまだ「子ども」だったからだと反省しています。ここで言う「大人」とは、物事に対して主体的に、責任を持って取り組める人のことを指します。現在はほぼすべてのブロックにコーチがついてくださっていますが、高校の部活動と比べて圧倒的に個人の自由度が高く、成長できるかどうかは自分の取り組み方次第です。入部してすぐは、何をすればいいのかが分からず、悩むことも多いとは思いますが、それを克服すればきっと、競技者としても人間的にも一歩前に進むことができると思います。

受験生に向けてメッセージ

 大学合格をゴールさもゴールかのように前述しましたが、あくまでも受験は「目的」であり「手段」でもあります。受験勉強という視点から見れば合格は「目的」になりますが、人生という長い目で見れば合格は自分の夢を実現するための「手段」に過ぎません。全国津々浦々、魅力ある大学はたくさんありますが、慶應義塾は素晴らしい「目的」であり「手段」であると、私たちは自負しています。我々部員一同、皆さんと一緒に部活動ができることを心待ちにしております。
 最後に私の大好きな米米CLUBの「浪漫飛行」の歌詞の一部分を拝借して、この文章を締めくくりたいと思います。
 「苦しさの裏側にあることに眼を向けて」受験勉強、頑張ってください。

受験に関するお問い合わせはこちらまで
受験担当:向吉未来也 manager.keiotf@gmail.com

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