FIT入試:杉浦慧

プロフィール

  • 氏名:杉浦慧
  • 学部学年:法学部政治学科3年
  • 出身校:成蹊高校(東京)
  • 所属パート:長距離
  • 自己ベスト:1500m:4’03” 5000m14’32″88 10000m 29’42″01 ハーフマラソン64’58”

慶應を選んだ理由

 私は中高時代、部活動に所属し陸上競技に没頭していました。大学では、切磋琢磨できる環境に身を置き、それまで以上に高みを目指して頑張りたいと考えておりました。そのため高校3年生になった当初は、駅伝の名門校への進学を志しておりました。しかし、学校の成績もそれなりには取れていて、競技以外でも人生を懸けられるものが欲しいと思いました。そこで受験を考え、どうせやるならと早慶以上を目指しました。慶應を選んだのは、偶然にもその年に始まった「箱根駅伝プロジェクト」を見つけたからです。スポーツ推薦がないため、本当に高い競技レベルの人が集まるか不安でしたが、それ以上に慶應で強くなることに価値を見出しました。大好きだった祖父が慶應出身者だったことも、大きく影響しました。

入試対策

 FIT入試には誰でも出願できるA方式と、一定の学業成績を修めたB方式があります。まず、受かる確率を少しでも上げるため、併願できるように学校の成績は大切にすると良いでしょう。このFIT入試では、社会科学的な思考や視点も問われます。きちんと勉強をして、その上で高校生活を存分に楽しんでおけば、道は開けると思います。
詳しくはホームページや募集要項を読んで頂けるとわかりますが、1次試験は志望理由書を中心とした「高校での学びや経験、それをもとに大学で何をしたいか」という文章考査です。何度も書き直しをし、妥協なき文章を完成させましょう。2次試験はA方式が講義論述試験とグループディスカッション、B方式は400字の小論文2本と面接です。どちらも、とにかく練習です。大切なのは、前述したとおり、社会科学的な視点だと思います。どんな現象にも、「なぜ」という疑問をぶつけ、そこから思考を深めて解決の糸口を探りましょう。
抽象的でわかりづらいので、私の話をします(AO入試とF I T入試の併願)。私は高校3年の7月中旬まで競技生活を送っていました。出願まで残り1カ月、SFCの出願はあと2週間という切羽詰まった状況でした。残念ながら、その時期になると一般受験との両立は難しかったです(これくらいの期間で受かったら自分本当にカッコ良いぞ、と常に言い聞かせて頑張りました)。AO対策の塾に通い、朝から晩まで志望理由書などを書きました。SFCのAO試験の志望理由書は11回、Fit入試の志望理由書は13回、大きく書き直しをしました。書き直しには、自分のやりたいことと自分がそれまでやってきたことをどれだけ関連付けられるか、注意して行いました。他にも4つの文章や自己推薦書まで、試行錯誤を繰り返しました。結果、1次試験はB方式のみの合格でした。A方式で落ちてしまったのは残念でしたが、良かった点もあります。2次試験の対策を絞れるのです。A,B両方式の対策はとてもハードなものだと思うので、片方のみの受験の方も諦めず頑張りましょう。2次試験のB方式、面接は10分ほどで、そこまで重視されません。SFCの30分と比べるとそこまで深い質問はできないためです。つまり、小論文が合否を分けます。とにかく過去問を解きましょう。1次同様、書いては添削、修正して添削を繰り返し、納得いくまで頑張りました。個人的には、総合考査Ⅰの方を重点的に練習しました。考査Ⅱももちろん対策が必要ですが、Ⅰの方が難しいため時間をかけて解法を身に付けると良いと思います。思ったよりも、文章というのは書き手の気持ちが読者に伝わります。熱い気持ちを持って、頑張りましょう!!

慶應競走部の魅力

 皆が言いますが、競走部は自由な環境でのびのびと練習ができます。今回は僕の所属する長距離ブロックについてお話させて頂きます。
 長距離ブロックも自主性を重んじ、学生主導でのチーム運営を志しておりますが、他のブロックと比べると、やや制約の多い集団かもしれません。それは目指すところが、箱根駅伝というチーム戦だからです。縛りは多少ありますが、それ以上に得られるものが数多くあります。例えば、寮生活をしているので、仲間は家族同然です。1カ月間の夏合宿は、自分たちを何倍にも大きくしてくれます。このような努力が実を結び、現在、私たちは大学長距離界において最も成長しているチームです。やりがいを実感できる環境です。

受験生に向けてメッセージ

 受験生の皆さん、大学生活のイメージはどのようなものでしょうか。勉強漬けの毎日か、走り続ける日々か、またはその両立か。恐らく、どの大学に行っても、皆さんの気持ち次第でその想像は小さくも、大きくもなっていくと思います。ただ、皆さんが思い描くものが、慶應義塾體育會競走部の信条と同じようなものであれば、ぜひ挑戦してください。そして、一緒に夢をつかみ取りましょう。

受験に関するお問い合わせはこちらまで
受験担当:向吉未来也 manager.keiotf@gmail.com

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