第4回関東インカレ特集 男子4×100mR(本橋・谷口・寺尾・山縣)

第4回は男子4×100mRで2位入賞を果たした慶大リレーチーム(本橋・谷口・寺尾・山縣)です。

悲願達成!塾記録&表彰台

ここ数年、慶大4×100mリレーチームは決勝には駒を進めるものの、長年、表彰台には遠ざかっていた。昨年度もチームとしての力を着実に付けたが、結果は一歩及ばず4位入賞。今年こそは表彰台、そして念願の塾新記録を出すことを目標として、この関東インカレに臨んだ。
山縣亮太(総合1=広島・修道)を始めとし、今年は大型ルーキーが多く入部。選手の層に厚みが増していた。さらに2走を務めた谷口文也(経済2=神奈川・慶應)が目覚ましい勢いで実力を上げ、それに応えるように他の選手も成長を遂げるなど例年以上に慶大スプリントチームの完成度は高いものになっていた。

[写真]表彰後、笑顔を見せる慶大4継チーム。右から本橋秀章(経済3=慶應)・谷口文也(経済2=慶應)・寺尾俊祐(総4=希望ヶ丘)・山縣亮太(総1=修道)
予選のレースでは城西大や筑波大といった強豪校と同組の2組に出場。1走は100mでも7位入賞を果たした本橋秀章(経済3=神奈川・慶應)、それに続く2走は谷口、3走はチームの柱となる寺尾俊祐(総合4=神奈川・希望が丘)そしてアンカーを務める山縣の走順で臨んだ。バトンが詰まる場面も見せたが、それでも最後は山縣が余力を見せながらの組1の40″26で走り抜け、決勝へと駒を進めた。
走順、選手ともに変わらず決勝の舞台に立った4人は各々の役目を果たそうと気持ちを高めながらスタートの号砲に備えていた。レース前は応援席にいる部員たちも溢れんばかりのエールを4人に送る。1走、本橋が幸先良いスタートを決め、伸びやかな走りを見せ、続く2走の谷口も隣、5レーンの早稲田大に追いすがる見事な走りを見せた。3走、寺尾も他の大学に迫る力強い走りでアンカーである山縣にバトンを渡し、100mの決勝同様見事な加速を見せた山縣は早稲田大と法政大を抜き去り、見事に2位(7点)でゴールを切る。注目のタイムは39″63。2002年に林・小野寺・須田・西川が樹立した39”83を9年ぶりに更新した。塾記録とチームの悲願であった表彰台に全部員が歓喜の声を上げていた。

動画のポイント

1走を務めた本橋と2走を務めた谷口は慶応義塾高校時代から4×100mRの1走、2走としてバトンを繋いできた。両選手共に「塾高時代から築いてきたバトンが、関カレというここ一番の大舞台でうまくはまった」と話す。動画中でもバトンを完璧に受け渡している二人に注目をしてもらいたい。また「苦手意識のあったカーブでの走りだったが内傾をうまく感じながら走れた」と本橋は決勝レースを振り返る。3走、寺尾は「バトンパスで少し詰まってしまった」と反省の点を述べたが、彼もカーブで好調を思わせる走りを見せている。4走山縣は大会の前週にセイコーゴールデングランプリ川崎の日本jrチームの2走として4×100mRに出場。大会ごとに改善点を見つけ、次のレースに活かすことを常に考える山縣は今回の決勝レースでも「ゴールデングランプリで感じることのできた走りが、上手くこのレースで捉える事が出来た」と良い感覚で走れたことを振り返っていた。このように多くの要因が、決勝の舞台で咬み合うことで2位表彰台への勝因に繋がり、39″63の塾新記録を樹立したと言えるだろう。最後に今後について問いかけるとチームの大黒柱である寺尾は「関カレは既に過去の話。次は全カレ、熊本で勝つ。」と期待せざるを得ない頼もしいコメントをしてくれた。チームは既に次の大会に視野を向け更なる慶大の力を見せる為、動き始めていた。

今後とも応援よろしくお願い致します。
次回は、5位入賞を果たした女子4×400mRを特集致します。

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